[完全版]全統模試の対策と活用方法を徹底解説!

医学部入試情報

みなさんの中には、もうすでに数多くの模試を受験されてきた方も少なくないのではないでしょうか。

模試の中でも、河合塾が実施する全統模試は、比較的敷居が低く、多くの受験生が受験する模試になります。

そこで今回は、すでに数多くの模試を受験してきた方にも、これから模試を受け始める方にも、タメになるような全統模試の対策と活用術を徹底解説していこうと思います。

 

全統模試って何?

全統模試と言われてもピンとこない方向けに、まず初めに、少し模試の概要をお話ししていきます。

そもそも全統模試とは

全統模試は、全国の学生が受験する模試です。2020年度では約263万人の方が受験していることからも、受験生の数は桁違いとなっています。

また、問題の出題バランスも程よく、マーク式と記述式の両形式を実施しています。そして、ドッキング判定という判定法で、より実力と成績が明確に評価されることも魅力の一つになっています。

その他の全統模試の魅力に関しては、こちらの記事で詳しく取り上げておりますので、ぜひ合わせてご参照ください。

全統模試の試験範囲は?

前述したように、全統模試の出題は難易度のバランスがよく、試験範囲に関しても、全国の高校の教育進行状況に合わせて決められています。

具体的な出題範囲は、以下の,河合塾サイトのリンクより参照いただけますが、この模試のために学校で習っていない分野を勉強しておかないといけないということは基本的にないので、その点はご安心ください。

全統模試を受けるメリットは多い!

以上のことからも、全統模試は、敷居が低く、自分の全国の中での成績が明確に把握でき、問題のバランスもよい素晴らしい模試であることが分かっていただけたかと思います。

この模試をうまく活用することによって、試験に対する挑み方を学ぶことができ、着実に成績を伸ばしていくことができるのです!

模試の対策ってどうすれば?

それでは、ここからは実際に、模試を受験するにあたって、どのような準備をしていけばいいか解説していこうと思います。今回、紹介する3つの内容のうち、とりわけ後半の2つをしっかり事前に取り組んでいるかいないかで、大きく成績の伸びに影響してきますので、しっかり取り組んでいきましょう。

まずは試験範囲の復習しよう!

まず最初にやっておくべきことは、試験範囲の内容の勉強です。忘れかけている学習内容がないか、自分の苦手な分野の勉強を進められているか、などしっかり時間を設けて確認作業をしていきましょう。

もちろん、それまでやってきた勉強量が成績として反映されることは間違いありませんが、試験直前の復習作業もれっきとした実力の一部です。入試本番においても、同様に直前の復習作業を行うわけですから、どう復習するのが効果的なのか、繰り返し試しておくことが大切です。

そういった意味でも、まずは目の前の模試に対して、試験範囲の復習をしてみましょう。

今回の目標・課題・プランを設定しよう!

そして事前に行うべき大切なポイント2つ目は、模試の目標と課題・プランを設定することです。わざわざお金を出してもらって模試を受験するわけですから、少しでも得られるものは増やしたいはずです。そして、何を得ることができたのかをより明確に実感するためには、事前の目標・課題・プラン設定がとりわけ重要です。

目標として真っ先に考えられるのは、成績でしょう。志望校の判定を1ランク上げる。順位を100位上げる。苦手な数学の偏差値を3上げる。といった具合でしょうか。

それでは、この目標を達成するためには、どのような課題を設定すればよいでしょうか。模試の目標は全て成績に関係したものですから、点数を伸ばすための課題を考えれば良いわけです。それに沿ったプランと合わせて具体的なものをいくつか挙げておきますので参考にしてみてください。

*課題:時間配分をうまくする。
*プラン:
・最初の2分で解く問題の順番を決めてから、解き始める
・難易度の高い問題が出てきた時、序盤だけ触れて、後回しにする。 etc.

*課題:減点をへらす。
*プラン:
・最後の10分は見直しに当てる。
・自分がミスしやすいポイントや集中力が切れたタイミングは念入りに解き進めていく。 etc.

こういった内容に合わせて、前回の模試や定期テストでの失敗を踏まえた目標・課題・プラン設定を行うと、より明確に今回の模試で達成することのできた項目を挙げることができます。

自分の弱点をおさらいしておこう!

そして最後の準備として、自分の弱点のおさらいを行います。

私たちは誰しもいくつかの弱点をもっているものです。そういった弱点をもっていることは決して悪いことではなく、弱点をしっかり把握して、失敗しないように心がければ、必ず上手く切り抜けることができます。

模試においても同様で、過去と同じ失敗を繰り返さないように弱点の把握が大切になってきます。具体例は以下の通りです。

・試験中の最初の5分と最後の10分に集中力がなく、ミスが多い。

・数学において、√を含む計算式で計算ミスをしやすい。

・英作文で、3単元の「s」を忘れがち。

こういったように、皆さん一人一人、失敗のしやすいポイントは異なってくると思います。そういったポイントをしっかり把握し、試験に臨むことで失敗はググッと減り、成績にも大きく影響してくるのです。そして、この弱点のおさらいに関しても、毎回の模試でストックを増やし、ブラッシュアップしていくことで、よりよい準備を行うことができるようになります。

模試の復習って何をすればいいの?

模試が終わったら開放感でいっぱいで、遊んでしまいたくなりますよね。ですが、模試は終わってからが重要です。模試を通して得たことをしっかり身につけなければなりません。

そこでここからは、模試が終わった後の復習の仕方について、お話ししていきたいと思います。

模試の反省・フィードバックを当日中に!

人は、物事を忘れてしまいます。中には、今朝食べた朝ごはんの内容すらパッとでてこない人もいるのではないでしょうか。

模試に関しても同様のことが言えます。それぞれの科目の時間配分や問題の解く順序はどうだったか。途中でどんなトラブルが起きたか。トラブルが起きた時の心理状態はどうだったか。どんな対応をしたか。事前の準備で設定した課題やプランを達成できたか。など、細かい内容に関しては、翌日以降になって鮮明に思い出せる人はそういません。

ですので、その日うけた模試の反省や振り返りは、その日中にノートなどにまとめて記録に残しておくようにしましょう。

問題の解き直し・解説の解き方分析!

この内容に関しては、おそらく皆さんがされていることだと思います。ですが、多くの人が効果的な復習をできているかと言われれば、少し怪しいような気がします。わからなかった問題やミスした問題を解き直して、出題された問題を完璧に解けるようにする。という段階で、終わってしまってはいませんか?

そういった復習をすることは大前提で、それだけであれば普段から使用している問題集で十分なはずです。大切なのは、時間制限や会場の空気など緊張感をもった中で、問題を解いた時に、どういったことに陥るのかをしっかり分析することです。

そしてもう一つ大切なことは、解説をしっかり読み込むことです。模試の解説は、それぞれの塾のトップクラスの先生方が執筆してくださっています。そして問題の解答はもちろん、解き方や知識のまとめなど、さまざまなコラムを載せてくださいます。それらのトップクラスの先生のエッセンスが、模試の解説には凝縮されていて、それだけで何万円とかかる夏期講習と同等の価値があるのです。

成績表が返ってきたらすること!

模試が終わってからしばらく経つと、その結果が送られてきます。そこには、自分の各科目の点数や順位、偏差値や志望校の判定など、さまざまな情報が載せられています。ですが、情報が多すぎて、どこを見たらわからないということが多々ありますよね。

そこでこちらに関しては、全統模試の結果の見方について、わかりやすく実際の成績表を用いて解説している記事がありますので、よければこちらをご覧ください。

最後に~入試本番に向けて~

いかがだったでしょうか。模試というものは、決して無駄にしてはいけないもので、自分の成績を把握できるだけでなく、入試本番に向けてのトレーニングを積むことができる大切な機会になります。

一回一回の模試で、反省と改善を繰り返して、一歩ずつ試験を乗り越える力を養っていってもらえたらと思います!頑張ってくださいね!

 

 

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