私立医学部の学費は高すぎる!3つの解決策をご紹介【地域枠・奨学金・教育ローン】

現役医大生の実情

医学部は、大きく国公立と私立に分けられます。この2つの違いは何でしょうか。

最も大きな違いは、学費です。多少の差はありますが、国公立大学の学費は6年間で360万円程度です。その一方で、私立大学は最も安くても2,000万円弱、最も高い大学は4,500万円にもなります。

1人の医師を育成するためにお金がかかるので、学費が高くなってしまうのは仕方のないことなのですが、それにしても気が遠くなるような金額です。

今回は、私立医学部の学費をどう工面するかを一緒に考えていこうと思います。

高額な学費の負担を軽減する3つの方法

1、約1,500万円の貸与を受けられる地域枠制度を利用する

地域枠を利用して、学費を軽減する方法があります。

地域枠の最大のメリットは、高額な医学部の学費を大幅に軽減できる可能性があることです。

ただし、「お金がもらえる制度」とだけ考えてはいけません。

多くの地域枠では、卒業後に平均9年間、指定された地域や医療機関、診療科などで勤務する義務があります。

そのため、

  • 将来、地域医療に携わりたい
  • 指定された地域で働くことに納得している
  • 制度の勤務条件を理解している

という人に向いています。

「学費が安くなるから」という理由だけで地域枠を選ぶのはおすすめできません。

地域枠を利用する場合は、貸与額だけでなく「卒業後にどこで、何年間、どのような勤務が必要なのか」まで必ず確認しましょう。

こちらの記事で地域枠について詳しく説明がありますので、気になる方はぜひご覧ください。

2、奨学金を借りる

奨学金ですが、いくつか種類があるのでご紹介します。お金を借りるということは、返済の義務が生じるので慎重な判断が必要になります。

①将来の所得に応じて返済額を決めたいなら「日本学生支援機構」

こちらは、最もよく知られている奨学金だと思います。

高校生や一浪生は、在学している(卒業した)高校から案内が来ると思います。医学部だけでなく、すべての学部で利用可能です。

給付奨学金と貸与奨学金があります。さらに、貸与奨学金は借りた額だけ返せばよい「第一種」、利子がつく「第二種」に分かれます。

「第一種」は、利子が無い分、貸与額の限度額が64,000円/月となっています。また、これは私立大学かつ実家を離れて一人暮らしをする場合です。

「第二種」は利子がありますが、上限額は160,000円/月となっています。

以下に日本学生支援機構のホームページを載せておきますので、気になる方はこちらをチェックしてみてくださいね。

②大学入学後に奨学金を検討しているなら「大学独自の奨学金」

これは、大学が独自に設けている奨学金に申し込むものです。各大学、様々な奨学金があり、活用次第で学費の軽減が見込めます。

返済義務がないもの、成績優秀者に与えられるものなど種類は豊富です。募集人数が少ないことが多いのですが、大学によっては10数名対象になっていることもあります。

予備校に通っていた時、「大学でも、独自の奨学金でお金の面でサポートしてくれることがあるから、私立医学部もとりあえず受けてみてはどうかな」と担当チューターさんに言って頂き、大学独自の奨学金の存在を知りました。

以下に参考のURLを載せますので、気になる人は自分の志望校や受験校にどんな奨学金があるのか調べてみましょう。

③地域医療に貢献したい人向け「地方自治体の奨学金」

地方自治体の奨学金は、支援額が比較的大きく、条件を満たせば返済不要になることがほとんどです。

一方で、地域枠と同様に「無条件でもらえる奨学金」ではありません。多くの場合、卒業後に指定された地域・医療機関で勤務することなどが返還免除の条件となります。

そのため、地域枠の説明と重複してしまいますが、以下の条件をよく理解している人に向いています。

  • 将来、地域医療に携わりたい
  • 特定の地域で医師として働くことに抵抗がない
  • 奨学金の返還免除条件を理解している

反対に、「卒業後は自由に勤務地や診療科を選びたい」という人は、勤務義務や返還条件を慎重に確認する必要があります。

自治体によって対象大学・募集人数・貸与額・勤務条件が大きく異なるため、志望大学だけでなく、出身都道府県や将来働きたい地域の制度まで調べておくことが重要です。

④将来働きたい病院を決めている人向け「病院単位の奨学金」

これは、病院や医療法人が独自に用意している奨学金制度です。

病院奨学金は、医学生に対して在学中の学費や生活費などを支援し、卒業後にその病院などで一定期間勤務することで、貸与された奨学金の返還を免除する仕組みが代表的です。

つまり、「医学部在学中は病院から支援を受ける」
→「卒業後はその病院で医師として勤務する」という形です。

自治体の修学資金と似ていますが、病院奨学金の場合は、より具体的に「卒業後にどの病院で働くのか」が決まっているケースがあります。

病院奨学金の魅力は、自分が将来働きたい病院の支援を受けながら医学部に通える可能性があることです。

特に、地域医療や特定の診療科に興味があり、「卒業後はこの地域・この病院で働きたい」という希望がある人には相性のよい制度です。

3、足りない分だけを補うなら、教育ローンという選択肢もある

銀行に教育ローンを申し込むという方法もあります。

通常のローンよりも、金利が抑えられていることが多いです。一方で、私立医学部の学費は数千万円規模になるため、教育ローンだけで解決するのは現実的ではありません。ローンは「不足分を補う手段」として考えることが重要です。

世帯収入により借りられる額が限られていたり、そのほかにも様々な条件があります。また、今この記事を読んでくださっているのが高校生、浪人生の場合、保護者の方にローンを組んでもらうことになると思いますので、保護者の方にも必ず確認してください。

学費に負けず、医学部に行きたい気持ちを持ち続けよう

私も受験生の時は、国公立志望でした。ですが、共通テストで医学部受験を勝ち抜くことが難しくなってしまい、私立大学受験を決めました。

実際に私立を受けて合格した時のために、急いで両親と相談し学費の面について調べました。少しでも可能性がある受験生の方は、夏くらいまでに「もし私立に行く場合、学費をどのように賄うのか」を決めておくことをオススメします。

お金の問題は大変センシティブな内容であり、受験生だけで解決するのは難しいです。まずは、ご家族や学校の先生、予備校のチューターさんや講師などの、信頼できる人に相談してみましょう。

一生懸命勉強している最中、経済状況を考えなければいけない現実は辛いですが、諦めずに医学部に行きたいという気持ちを持ち続けてください。

いつかその夢が現実になる日を心から願っています。

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