これで完璧!共通テストの世界史Bの対策を徹底解説!

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皆さん、寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、元気にお過ごしでしょうか。本日は、「共通テストの世界史Bの対策を知りたい」という方のために、試験対策や試験概要をお伝えしてきます。これを読めば、科目の難易度、時間配分、得点配分、問題の傾向、お勧めの参考書などの、試験の対策方法がわかりますよ。

 

共通テスト世界史Bの総評・難易度

難易度:やや難化

予想通りグラフ・表・地図を使った出題が増えました。河合塾の共通テスト模試や、Z会の実戦模試と同程度の点数を取る受験生が多く、例年のセンター試験と比べて難易度はやや難化したと言えます。

共通テストの世界史Bの特徴

共通テスト世界史Bの「問題作成の方針」には下記のような記載がありました。

  • 歴史に関わる事象を多面的・多角的に考察する過程を重視する。用語などを含めた個別の事実等に関する知識のみならず、歴史的事象の意味や意義、特色や相互の関連等について、総合的に考察する力を求める。
  • 問題の作成に当たっては、事象に関する深い理解に基づいて、例えば、教科書等で扱われていない初見の資料であっても、そこから得られる情報と授業で学んだ知識を関連付ける問題、仮説を立て、資料に基づいて根拠を示したり、検証したりする問題や、歴史の展開を考察したり、時代や地域を超えて特定のテーマについて考察したりする問題などを含めて検討する。

従来の単純な暗記知識だけでは正答にたどり着かない問題が増えるということです。具体的には、史実の関連性を問う問題や、初見の資料を題材とした問題が出題されるようになりました。

こうした”思考力”を問う問題はセンター試験でも出題されていましたが、その割合が共通テストでは高くなり、その分、全体的な難易度も上がったということだといえます。

A

共通テストの世界史Bの配点

センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。

配点:100点

共通テストの世界史Bの解答時間

センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。

解答時間:60分

共通テストの世界史Bの解答方法

センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。

解答方法:全問マーク式

S

共通テストの世界史Bの大問数

大問5~6題

センター試験では4題だったのですが、今のところ大問5題~6題となっており、文章読解力や資料読解力、読むスピード、情報処理能力、「頭の切り替えの早さ」といった地頭の良さが求められるようになりました。ただ、小問の数としては、今のところ、センター試験と変わりありません。

共通テストの世界史Bの問題設定

グラフ・表・地図を使った出題が大幅に増え、いかにも新しく生まれ変わった「共通テスト」らしい状況説明や場面設定が増えました。これは、大学生に「思考力・判断力・表現力」などを求める方針が反映されたもので、大学入試だけでなく、都立高入試もこの方針に従って改革されつつあります。

また、解答形式としては、センター試験と同じく「正文選択」がもっとも多かったのですが、その割合は減り、代わりに「空所補充問題」が大幅に増えました

共通テストの世界史Bの難易度

試験 得点率
共通テスト 62.78%
センター試験本試験(過去5年の平均) 65.80%

もともと試行調査は平均正答率50%になるよう調整されていたため、想定以上に得点率が高かったといえます。

共通テスト本番は正答率60%となるようレベル調整されているため、共通テスト本番は試行調査よりは易しくなるといえますが、従来のセンター試験と比べれば「やや難化」という言葉がぴったりです。

共通テストの世界史B対策

教科書と資料集の基礎項目と流れをインプットする

個別試験で世界史Bが必要な人は、「時代と流れで覚える!世界史B用語」を使って「教科書」や「資料集」の基礎知識と流れを頭に入れます。参考書として「ストーリーでわかる世界史」の併用を勧めています。

「時代と流れで覚える!世界史B用語」の赤字が8割以上覚えられたらさっそく過去問に入り、さらにインプットを進めていきます。過去問を解き終わって時間に余裕があれば、「共通テストへの道」で肉付けしましょう。これだけで共通テストは満点近く取ることが可能です。

共通テストでのみ世界史Bが必要な人も短期間で8割以上可能

共通テストでのみ世界史Bが必要な人は、「教科書」と「時代と流れで覚える!世界史B用語」と「共通テストへの道」で8割以上は確実に可能です。

センター過去問、共通テスト模試、予想問題集を

センター試験でも、思考力を問うような問題は数多く出題されていました。出題形式が大きく変わるわけでないので、センター試験の過去問演習は十分有効です。その中でも、単なる知識問題ではない問題は意識するとよいでしょう。

共通テストの世界史B対策|参考書・問題集

参考書

歴史の本で高名な山川出版社が出している、『これならわかる!ナビゲーター世界史B』がおすすめです。本書は、主に個別試験で世界史Bが必要な難関国公立文系、難関私立文系を受験する予定の生徒向けです。

前提として、世界史Bは暗記、すなわち正確な知識がものを言い、正確な知識があれば得点になります。したがって、極論すれば、高校で使う教科書と資料集の内容を頭に入れればいいだけの話である科目です。

しかし、教科書や資料集は文科省によって指定された限られたページ数に必要な情報をすべて詰め込まなければならないため、事実関係の記述もごく必要最低限で、背景知識などは大きく省略されてしまっています。その結果、用語を丸暗記するしかなくなり、背景知識を知って記憶が強化されて長期記憶に結び付くという状況を難しくしています。

『ナビゲーター世界史B』は、世界史の出来事の因果関係や流れをストーリーとして把握できるよう作られた参考書です。教科書が骨だとしたら、『ナビゲーター世界史B』は肉付部分を補ってくれるものになります。教科書や資料集と合わせてナビゲーターを持っていれば、知識の体系化と精緻化を促進させることができ、長期記憶につなげることができます。

でも、そうはいっても、共通テストだけでしか世界史Bが必要ない人も、教科書や資料集がとっつきにくいという場合は『ナビゲーター世界史B』を購入してもよいでしょう。

受験生や、模試前の高校生の場合、『ナビゲーター世界史B』は一問一答形式の問題集と併用して使用します。一問一答形式の問題集を解き、わからなかったら該当ページを『ナビゲーター世界史B』で確認します。この「アウトプット⇒インプット」が効率的な知識定着に繋がります。

最後に、別冊子の「ポイント・チェック」を使い、問題を通して知識が定着しているか確認しましょう。答えられなかったら問いの横に小さく×マークを付け、該当ページに戻り内容を確認してください。

問題集

世界史で求められることはたった2つにまとめられます。

1つが、史実の正しい理解・暗記です。用語の理解や暗記は当然のことながら、背景・因果関係・事実・結果・影響といった史実どうしの関係性まで理解・暗記しなければなりません。

『時代と流れで覚える!世界史B用語』は、まさに時代と流れの中で用語を覚えられるため、ただの一問一答問題集では得られない「知識の連なり」を身につけることができます。

世界史で求められるもう1つは、的確な表現・解答です。特に、東大・一橋など最難関大の記述問題では、問われていることに字数内で答えるスキルが必要です。『時代と流れで覚える!世界史B用語』に載っている文章は、そのまま覚えてしまえば記述に使える文章であると言われています。何度も繰り返し頭に入れていきましょう。

以上の点から、『時代と流れで覚える!世界史B用語』をおススメいたします。

さらに、余裕があれば、『大学入学共通テストへの道 世界史』も併用しましょう。

共通テスト対策で最も優れている問題集は共通テスト(センター試験)の過去問ですが、ランダムに並べられた過去問をそのまま解いても知識を体系化・整理することへの寄与は少ないです。

一方、本書『大学入学共通テストへの道 世界史』は、センター試験(2001年〜2019年)の本試験・追試験の全問題を、小問ごとに分割し各時代に再構成して作られているので、過去問演習と同時に知識のインプット・整理まで行うことができるのです。また、何度も問われる箇所が重要であることにも、本書を通して気付かされるでしょう。

『大学入学共通テストへの道 世界史』と『時代と流れで覚える! 世界史B用語』をやれば、大学入学共通テストで90点以上取得することが可能です。

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