【速報2022】神戸大学医学部!アカデミックかつ実学重視の研究環境で学ぶ

医学部入試情報

今日は、自然科学や医学のみならず、人文社会科学の学問研究においても名高い神戸大学に焦点を当てて、神戸大学が擁する医学部について解説します。

神戸大学医学部の最新情報

神戸大学ってどんなところ?

神戸大学は、1902年に設立された神戸高等商業学校に、その起源を持っています。神戸高等商業学校は、現在の一橋大学である東京高等商業学校に次いで設立された高等商業学校です。そして、この神戸高等商業学校は、神戸商業大学となり、それを母体として1949年に神戸大学が新制大学として誕生した時に、日本で最初の経営学部になりました。

現在の神戸大学は、世界大学ランキング等でも高く評価されるエリート国立大学として、グローバル世界における指導的な研究教育機関であるのはもちろんこと、高等商業学校の精神である「真摯・自由・協同」を大切にしつつ、「学理と実際の調和」を目指しています。「学理と実際の調和」というのは、神戸高等商業学校が「学理・学問」よりも「実践・実学・実利」を重んじたことに端を発するもので、学問研究で世界的な評価を得つつも、実践や実学をそれと融合・融和させることも忘れてはいないという事です。

なお、東京オリンピックが開催され、東海道新幹線が開通した1964年に、兵庫県立神戸医科大学が神戸大学に併合され、神戸大学に医学部が設置されました。国公立大学の医学部としては、「やや古く、歴史ある医学部」とも表現できるでしょう。

神戸大学の「ビジョン、使命」と、「アドミッションポリシー」を以下に貼り付けておきます。受験を考えている高校生は一読してください。

 

 

公式データに基づく神戸大学医学部の最新入試情報!医学科の前期の実質倍率は2.41倍

令和4年度入試において、神戸大学は、一般選抜(前期日程)、一般選抜(後期日程)、学校推薦型選抜、総合型選抜、「志」特別選抜、社会人特別選抜という、全部で6種類のユニークな入試を実施しました。そのうち、医学部医学科が募集を行ったのは、一般選抜(前期日程)、学校推薦型選抜、総合型選抜の3つでした。

なお、医学部保健学科には、看護学専攻、検査技術科学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻という、豊富な4つの専攻があります。医師を目指していないけれど、医学部で医学を学び、医療に携わっていきたいという人は保健学科も要チェックです。保健学科は、一般選抜(前期日程)、一般選抜(後期日程)、「志」特別選抜、社会人特別選抜などで入試を実施しました。

では医学科の入試に絞って解説・分析していきます。前期日程において、医学科は92名の募集を行い、247名が志願し、実際に受験したのは222名で、合格者数と入学者数はともに92名です。この「222名」と「92名」をもとにして「実質的倍率」を割り出すと2.41倍となり、旧帝大の医学部医学科と同様に決して高くありません。

神戸大学のステータスや優秀さ、そして学費のリーズナブルな額を考慮に入れれば、「低すぎる倍率」と言ってよいでしょう。神戸大学の医学科に関していえば、地元の医師志望の受験生はレベルが高い神戸大学を敬遠してあえて受験しないこと、その一方で、神戸が遠く離れた地域の優秀な受験生は、他の国公立大学医学部に目を奪われて神戸大学をわざわざ受験しないこと、が背景事情として分析されます。

ちなみに、学校推薦型選抜と総合型選抜では、医学科はともに10名の募集を行い、学校推薦型では36名が志願、そのうち20名が第1次選考を通過し、10名が合格、入学しています。総合型選抜では97名が志願し、そのうち20名が第1次選考を通過し、やはり10名が合格、入学しています。

一般選抜の後期日程で入試を行わない代わりに、学校推薦型と総合型選抜で10名ずつ募集を行っているのが神戸大学の医学科の特徴です。京阪神地区に住んでいて医学科を受験する高校生や、神戸の大学への進学を志している受験生は、この点をぜひ生かしてください。

過去の入試結果等は、3年分まで遡って以下のページより閲覧できます。

なお、神戸大学が公式サイトにて、配点、平均点、最高点、最低点を公表していますので、それを以下に掲載します。参考にしてください。

最新の令和5年度入試の要項が公表!医学科は前期で92名の募集

神戸大学がオフィシャルに作成した、令和5年度入試(2023年入試)の入学者選抜要項が、このたび、Web上で公開されました。

それによると、医学科は、前年と同じく、「前期日程で92名の募集、総合型で10名の募集、学校選抜型で10名の募集」とのことです。

また、医学科では、面接は課されるものの小論文はなく、募集定員の約3倍の者が第2段階選抜に進めるとの事です。

医学科への進学を志している受験生は、休みの日など時間に余裕のある時に情報収集を行い、あとで慌てることが無いよう丹念に準備しましょう!

令和5年度入試の選抜要項は以下のページよりご覧いただけます。

2023年に行われる医学科の入試の配点は?共通テストの配点比率が高い!

では、医学科の前期日程の令和5年度入試に関して、配点に焦点を当てて解説します。国公立大学医学部の入試は、共通テストや個別試験の配点がそれぞれユニークで、大学によって全く異なるので、受験生は混乱せずに落ち着いて最善の手段を打っていく事が、合格への近道を作ります。

まず、共通テストと個別学力検査の配点は、それぞれ「360点:450点」です。前年と同じく、これらの合計の810点で勝負するのですが、配点比率で言うと「4:5」となり、共通テストが個別学力検査とほぼ同点の重みを持っています。共通テストの総合得点や出来栄えが、最終的な合否に響くことを決して看過してはなりません。

では、それぞれの科目の配点についてですが、共通テストは、「国語80点、地歴公民40点、数学80点、理科80点、外国語80点」となっています。それに対し、個別学力検査は、数学、理科、英語が各150点です。共通テストは地歴公民の配点が半分になっていますし、個別学力検査に国語はありませんが、共通テストの国語は80点の配点であるため油断禁物ですし、もちろん英語に関しても万全の対策を打つ必要があります。

なお、「面接に結果によって、医師及び医学研究者になる適性に大きく欠けると判断された場合、筆記試験の結果に関わらず不合格になる」という旨の但し書きもあり、エリート国立大学医学部によく見られる面接試験の扱い方です。

面接対策として、神戸大学の公式サイトや選抜要項に明記されている「アドミッションポリシー」や「ディプロマポリシー」を熟読することは、役に立つことこそあっても無駄になることはないでしょう。

まとめ

神戸大学は、エリート国立大学として、産学官民連携や地域連携をはじめとする社会との連携を大切にしつつ、学際的な新領域の開拓でも功績を上げており、先端研究など国際競争力のある世界最高水準の研究拠点でもあります。

また国際交流も盛んに行っており、東大や京大に引けを取らない総合大学の環境を提供していると言えます。旧帝大を受験するのはちょっと自信がないけれど、そのような最高水準のキャンパスでアカデミックに学びたい、という受験生に最適と言えます。

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