医学部の男女別合格率は?これを読めば最新傾向が徹底まるわかり!

医学部コラム

医学部の合格率はどのくらい?

医学部は狭き門!

大学受験の中でも人気が高く、最難関の学部とされている医学部。人気の高まりに合わせて、偏差値もどんどん上がってきています。

河合塾のデータでは医学部のボーダー偏差値は65程度の大学が多く、中には70を超える大学もあります。

文部科学省の発表によると、令和3年度に医学部医学科に出願した受験生は、のべ105,568人。それに対して合格者数は、のべ14,301人。合格率は13.55%です。さらに、複数の大学に合格する受験生も多いことから、実際に医学部医学科に進学した人数は9,122人にとどまります。

国公立と私立では、私立の方が受験者数が多いために合格率がどうしても低くなってしまいます。合格率が10%に満たない大学もありますし、中には5%を切るところも。繰上げ合格を入れてこの数字ですからかなりの狭き門ですね… 他の学部に比べて、かなり厳しい戦いとなっています。国公立大学であれば倍率3倍程度、私立大学では倍率が10倍を超えることも多々あります。

男女差はあるの?

数年前、一部の大学で女性受験生や浪人生を合格させにくくする不正入試が行われていたことが発覚し、大きく報じられました。実際、不正入試があったとされる2013〜2018年の男性の合格率の平均が11.25%だったのに対して女性の合格率の平均は9.55%であり、男性の方が合格しやすいといったことがありました。

しかし、令和3年度の数字を見ると男性13.51%に対し女性13.60%と、わずかながら女性の方が合格率が高い結果となりました。これは史上初めてのことです。不正が行われていた大学では国からの指導などが行われ、改善が進んだことが要因と考えられています。女性の合格率が男性の合格率を上回る大学も全81大学中42大学となっています。

なので、現在では男性だから受かりやすい、女性だから受かりにくいといったことはほぼないと考えられます。年齢別の合格率は文部科学省から最新の数値は公表されていませんが、不正入試があったとされる大学では以下の通り改革が進んでいるため今後年齢や性別を理由に入試で差別される可能性は以前より低いでしょう。

各大学の男女別合格率

女子の合格率が男子の合格率を上回る大学

国公立大学:北海道大学、福井大学、信州大学、岐阜大学、名古屋大学、三重大学、島根大学、岡山大学、広島大学、徳島大学、香川大学、高知大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学、札幌医科大学、横浜市立大学、大阪市立大学、和歌山県立医科大学

私立大学:岩手医科大学、自治医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、杏林大学、東京慈恵会医科大学、日本大学、日本医科大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、金沢医科大学、愛知医科大学、近畿大学、兵庫医科大学、川崎医科大学、久留米大学、福岡大学 ※その他、東京女子医科大学は男子を募集していません。

このうち、高知大学、佐賀大学、宮崎大学、琉球大学、日本医科大学、聖マリアンナ医科大学では女性合格者数が男性合格者数を上回っています。

旧帝国大学医学部の男女別合格率

医学部の中でも、特に名門とされる旧帝国大学の7つの大学の男女別合格率を抜粋しました。

大学名 男性合格率 女性合格率
北海道大学 29.91% 36.78%
東北大学 31.94% 24.32%
東京大学 30.55% 22.08%
名古屋大学 29.92% 33.64%
京都大学 37.33% 32.89%
大阪大学 43.98% 26.56%
九州大学 42.79% 42.62%

北海道大学、名古屋大学では女性の合格率の方が高く、九州大学はほぼ同じくらいでした。しかし、東北大学、東京大学、京都大学、大阪大学では男性の合格率が女性の合格率を大幅に上回っていました。

私立大学も含めた各大学の男女別合格率については、文部科学省から公表されているので詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。

まとめ

医学部受験は、合格率が非常に低く難関であると言えます。現役生だけでなく、浪人生や再受験生も多く受験するためにどうしても激しい競争になってしまいます。過去には性別や年齢によって合格率が大きく異なっていた時代もありましたが、現在では是正されており誰もが医学部合格のチャンスを持っていると言えます。

医学部合格のために必要な実力をつけることがまず重要ですが、その上で自分自身の実力に見合った適切な受験校選びが大切です。模試などで実力を見極めつつ、入試までに少しでも実力を上げられるように日々の受験勉強に励んでください!

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