薬学部卒業後のキャリアとは?薬剤師の多様な働き方を紹介(病院勤務や調剤薬局など)

医者のキャリア

一口に「医療関係の仕事」と言っても、医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師、助産師などなど、さまざまな職業がありますよね。

受験生の皆さんの中には、医療従事者になりたいけれどどの職業がいいかピンとこない…と言う方も多いのではないでしょうか。

今回は、子育てをしながら薬剤師として働く中山さんにお話を伺いました。

薬学部に興味がある、薬剤師の働き方はどんな感じなのか、と考えている方とって将来進む道を具体的に知るために役に立つ貴重なお話をたくさんお聞きすることができました。

今回お話を伺った方

【Profile】
中山 千秋(なかやま ちあき)さん
30代・女性
日本大学薬学部 卒
大学卒業後、薬剤師として東京大学医学部附属病院で約10年勤務。
現在は子育てをしながら調剤薬局で勤務し、さらに栄養や食事の面からアドバイスを行うカウンセラーもされています。

 

育児と両立する薬局勤務の薬剤師の1日のスケジュール

06:30 起床〜朝食や出かけるための準備
07:30 朝食
08:00 お子さんを保育園へ
出勤
|薬局でのお仕事
17:00 退勤、保育園のお迎え
夕食の支度
18:30 夕食
19:00 入浴
お子さんと遊ぶ
20:00 お子さんの寝かしつけ
21:00 家事
就寝

 

大忙しのスケジュールでも誠実に仕事をする

朝から晩まで大忙しですね。
そうですね(苦笑)ワンオペで育児をしているので、正直辛さを感じる時もあります。
こんなに忙しいと、仕事中に「帰ったらこれしなきゃ」とか「あれ終わってない!」などつい考えてしまいませんか?
つい考えそうになる時もあります。
それでも相手ありきの仕事なので、仕事中はずっと、患者さんのことをしっかり考えながら仕事しています。

薬剤師の毎日は大変!でも女性だからこそありがたい面も

中山さんのお話では、9:00から18:00までの勤務のあとに残業までこなす方もいるとのこと。
また、育児をしながらの時短勤務だと、どうしても任せてもらえない仕事がでてきてしまうそうです。

薬剤師というお仕事自体、育児しながらだと大変なのではないですか?

大変なのはどの職種でも同じだと思います。
でも、医療系のお仕事は子育てなどで一回辞めても仕事に復帰しやすいんですよね。

だから一見過酷に見えて、女性にとってはメリットも大きいと思います。

病院勤務の薬剤師の仕事は様々な人と関わりながら務める

続いて、薬剤師の仕事内容についてのお話を伺いました。

数ある薬剤師のお仕事の中でも、中山さんは、大学病院で約10年間勤務したのちに調剤薬局にて働いている薬剤師さんです。
まずは気になる病院勤務のお仕事から詳しく伺いました。

さまざまな職種と関わって仕事をする病院勤務

大学病院というと、大変そうなイメージですが

確かに、「大変」「厳しそう」というイメージをよく持たれますが、私がお世話になった東大病院は、働いていてとても楽しい職場でした。

スタッフ一人一人が自立して支え合いながら仕事を進めていました。

病院だと薬剤師同士だけでお仕事するわけではないですよね?

もちろんです!
医師・看護師・栄養士・検査技師・理学療法士…などなど、いろいろな立場の方と働いていました。

色んな職種の人と働くってどんな感じなんでしょうか?

もちろん大変なこともありましたが、働いていてすごく楽しかったです。「薬剤師」ならではの意見で患者のためにディベートしたり、他の立場の方の意見を聞くことで自分自身の勉強にもなりました。

病院勤務の薬剤師は治療と近い距離で関わる

病院勤務の薬剤師さんのお仕事は基本的に、医師が処方するお薬を決めることだそうです。
「血圧を下げる」薬ひとつをとっても、方法やお薬が効くまでの長さ、効く臓器の種類など、たくさんある種類の中から実際に処方するお薬を決めていきます。

病院勤務の薬剤師としての仕事の特徴はなんですか?

患者さんとのコミュニケーションが多いのが病院勤務ですね。

入院している患者さんですか?

そうですね。
実際にお薬を使ってみて、出た副作用とかもお話したりします。
他にも治療に関わっている医師・看護師・療法士さんとなんかも話し合いますよ

そのようなコミュニケーションを交わしながら仕事をすることに充足感があったのだと思います。

そういう連携は病院勤務ならではなのでしょうか?

困っていることとか、他の医療関係者とサポートしあうのは病院ならではですね。
患者さんが退院するときには地域の薬局と連携したりもしますよ。

自分の働き方に合わせて職場を選びやすい

薬剤師として複数の働き方を経験されてきた中山さん。様々な選択肢があることがわかったそうです。

薬剤師のそれぞれの職場のメリット

薬学部の学生でいる期間は大体6年間。
一般的な文系の大学生と比較すると長く感じますが、医学部よりも短い期間で資格をとることができます。
それもあってか、最近の学生人気は高いようです
薬剤師の代表的な職業には、以下のようなものがあります。

・病院勤務
・調剤薬局
・薬品メーカー
・ドラッグストア

薬剤師のそれぞれの働き方についてよく挙げられるメリットを教えていただきました。

・メーカー・大学病院:土曜・日曜にお休みが取れる
※薬局やドラッグストアも、休日の日数はほぼ変わりありませんが、常に連休を取るのは難しいそうです。
・調剤薬局:育児休暇や時短勤務がとりやすい。女性の割合が多い。
※育児休暇:子育てをするために働き手が取る休暇です。
法律の要件を満たせば、収入を補う給付金を受け取れる場合もあります。
※時短勤務:例えば、勤務時間を「9-17時」から「10-16時」にできる
・ドラッグストア:薬剤に関することだけではなく、店舗の経営や人事などにも携われる

良い労働環境を求める風潮は強まっていて、学生の就活で重視されることも多いといいます。

魅力や楽しさを感じられる働き方を選んでみて!

大学病院を選ばれた中山さんにとって、最近の学生の進路選択についてどう感じるか伺ってみました。

最近は、就活の段階から、結婚や子育てなどのライフステージを意識する学生が多いとおっしゃっていましたね。

薬学部が6年制になってからは、その傾向が強くなったと思います。

薬剤師の中でも花形といえば、病院や製薬会社があります。
他にもメーカー、学術研究などと、薬剤師にはたくさんの選択肢があります。

時代の流れもあって、結婚や出産・育児の両立を考え、働く都合をつけやすい調剤薬局に就職する女性の割合は多いのかなと思います。

もちろん、働き続けることを前提にして、働きやすい環境を求めることは理にかなっていると思います。
ただ、個人的には、まず学生さんには、自分がその仕事に魅力や楽しさを感じられるかという観点を持ってくれるといいな、と思っています。

薬剤師にもさまざまな働き方がある

今回は、調剤薬局で働く現役の薬剤師、大学病院で薬剤師として働いた中山さんにお話を伺いました。

さまざまな医療従事者と協力しながら、近い距離で入院患者さんと関わることができる病院勤務、育児休暇や時短勤務がとりやすい調剤薬局など、薬剤師としてもさまざまな働き方があるとのこと。

薬学部が気になっているという受験生、薬学部生として将来の働き方に悩んでいる学生の方は、自分の進路についてぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

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