医学部での勉強環境や試験の取り組み方は?留年率はどれくらいなの?

医学部コラム

受験が終わったら、せっかく大学生になったし思いっきり遊びたい!と思っている方も多いと思います。私も実際そんな風に思ってました。

しかし、入学してからも勉強の日々が始まります。私の学校では入学してすぐ5月の中旬に生物の中間テストがあり、5月の中旬から約1ヶ月間化学や物理、生物の実習もあり毎週レポートに追われるなどと忙しい毎日を送ることになりました。そして、6月末には化学の中旬テスト、そして7月には前期期末の約1週間の定期試験があります。

高校時代も中間テストや期末テストはあったかと思いますが、大学は高校と違って簡単に留年してしまいます。この留年してしまうかもしれない!というプレッシャーは大学ならではないかなと思います。

定期試験の本試験があり、それは60点未満だと不合格となって再試験を受験することとなります。そしてもしも1科目でも再試験で不合格だと、残念ながら留年ということになり再度同じ学年を一からやり直します。しかし、ここまで書いた内容は大学によってもバラバラなんです!

私の大学は再試験は1つの教科につき1度だけです。しかしある大学では、教養科目は何回でも再試験を行ってくれる大学があります。さらにはより専門的な科目でも何度も再試験を実施してくれる大学もあるそうです!

そのほかにも仮進級という制度がある大学もあります。これは、もしも再試験に不合格だったとしても、とりあえず次の学年に進級して、その後に不合格だった科目の再試験を受験することができる、というものです。

 

授業の単位にはテストの成績だけではなく普段の授業の出席も関係してきます。私の学校はカードリーダーにカードをタッチすると出席になります。この出席のシステムも学校によって異なります。

勉強は集中したいときは一人で、教えあうときは皆で

先ほど私の大学の試験は60点未満が不合格だとお話ししました。つまり、絶対評価によって点数が決まるということであり、これは自分が頑張れば進級でき、全員合格することも可能ということです。

しかし、医師国家試験は相対評価で点数が評価されるため、下位数%の人は必ず不合格になってしまいます。

それに伴って、医学部の卒業試験と言われる6年生が受験する大学の総合試験は、医師国家試験と同様に相対評価されて、下位の人が再試験を受験することになっている大学も多々あります。

みなさんは高校までのどのような勉強スタイルを取っていましたか?自宅か図書館、あるいは塾などの自習室で黙々と勉強している人が多かったのではないでしょうか?

医学部では1人で勉強する派の人と集団で勉強する派の人で大きく分かれます。1人派のメリットはいつでも自分の勉強をしたい時にしたいだけできることです。テスト前に立てた計画通りに勉強をこなし、疲れてきたらちょっと息抜き…など自分のペースで勉強を進められます。

デメリットとしては、疑問に思った問題などに関してすぐに聞ける人がそばにおらず、調べるのにとても時間がかかるということです。これは医学部に進学した人ならわかるかと思いますが、1つの疾患の中でもなぜこの症状が出るのか、メカニズムや治療法まで機序を知っていることは暗記を楽にするための重要なポイントです。高校までの勉強とは違い、暗記の量がとても多いです。そんな中で隣に友人がいないと、「こんなところでつまずているのは自分だけなんじゃないか」と焦ってきたりしてしまうんです。

その点、友人たちとみんなで勉強するととても安心します。困ったことがあればみんなで解決できますし、自分の知らなかった情報を友達が教えてくれることなんてとても多いです。

一方で、自分で集中して勉強する時間が保てないのがデメリットです。インプットができてもアウトプットができなければテストで点数が取れません。そのためある程度は自分自身で机に向かってテストの過去問を解いたりする時間を取る事も大切です。

試験に合格するためにはバランスが命です!

大学での勉強はiPadを使うことが多い

大学の授業は授業で用いるスライドを事前に配布されiPadやパソコンで自分の手元に置きながら、そこに書き込みをして聞くというスタイルになります。私の場合勉強する資料を全てiPadに取り込んでいるので、いつでもどこでも勉強することができ、勉強時間の確保が受験勉強よりもしやすいなと感じています。

また、試験前は夜9時頃まで学校に残って勉強をしていて、受験生の頃と同じぐらいの勉強時間の日もありますが、私の場合受験生の頃と比べて本当に私は医学部に入ることができるのか?という精神的なしんどさが今はないので勉強をしていても気持ちはとても楽です。

留年率の高さは大学によって65%〜95%で異なる

医学部6年間で1度も留年せず国家試験に受かる人の割合は学校によって、65%~95%ととても幅広いです。このことから分かるようにどの大学に行くかによって、留年率が大きく異なるため日々の勉強量やテストの大変さがどの大学に行くかによって大きく変わります。留年率も大学選びの参考にしてみても良いと思います。

大学に入学してからの勉強のイメージしたい方は、学校のサイトに上がっているシラバスや自分の志望校に通っている人に聞いてみることをオススメします。

しかし、あくまで過去に卒業した方たちの進級率ですので、これから入学される方はカリキュラムや学校の方針が変わっていて進級率も異なる可能性もあります。

 

勉強と遊びのメリハリをつけて楽しい大学生活を

いかがだったでしょうか?受験勉強が終わっても勉強をし続けなければなりません。しかし、大変なことばかりではありません。皆さんが想像するような大学生の生活(空きコマに友達とランチに行ったり、部活をしたり、旅行したり)ももちろん沢山あります!大学生になって思いっきり楽しんでいる自分を想像して辛い受験勉強を乗り越えましょう!

 

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