医学部の受験勉強で集中力を持続させるための方法【環境•心理•身体別】

「いざ勉強しようと思っても、すぐスマホを触ってしまう…」
こんな経験をしたことのある方、している方も多いかと思います。
受験生の方で「集中力が続かないのは、気合が足りないからだ!」と思い込んでいる人を散見しますが、それは大きな間違いです。
今までの人生を振り返ってみてもらえればわかると思いますが、確かに気合を出せば集中できるときもあるとは思います。しかし、気合いでは集中できない場合がほとんどです。
集中力が長時間持続しなくて、受験勉強が計画通り進まないと焦ってしまい、どんどん集中することができなくなってしまいます。
今回は、集中を途切れさせてしまう原因を解説し、集中力を持続させるための工夫を解説していきたいと思います。
Contents
集中が途切れてしまう原因はこの3つ!
まずは、集中が途切れてしまう原因を解説していきたいと思います。
集中力が途切れてしまう原因には、大きく3種類あります。
このうちのどれが原因で集中できていないのかを把握し、その問題を解決することで集中して受験勉強ができるようにすることが最も重要なことです。
集中できていないときに、無理に勉強を進めても身につきません。
集中ができない要因には、以下の3つがあります。
①環境的要因
②身体的要因
③心理的要因
これらを1つずつ解説していきたいと思います。
環境的要因
集中しにくい、環境で勉強してしまっていることが原因の場合です。
(例)勉強中にベットに寝っ転がって、スマホを見てしまう。
心理的要因
心理的な不安定さ(不安)が原因の場合です。
(例)今の勉強法が正しいのかわからない。
これらの原因が思い当たる人も多いと思います。ほとんどの集中できないケースの原因がこの3つかこの3つのうち複数個が当てはまると思います。
身体的要因
そもそも体調がすぐれないことが原因の場合です。
(例)睡眠時間が不足していて、眠くて勉強が捗らない。
要因別の集中力を持続させる方法4つ
環境的要因→自室のレイアウトを変更!勉強する場所を決める!
自宅の部屋には、趣味の物だったり、パソコンだったり、冷蔵庫だったり、ベットだったりと誘惑するものがいっぱいありますよね。
自室のレイアウトを変更し、勉強の妨げとなるものを自分から遠ざけることで集中を途切れさせないようにしている人のも良いと思います。
しかし、部屋を大幅に変えることは難しいという人もいますよね?そんな人は家以外の場所で勉強しましょう!
私が受験生だった時は、全ての勉強を塾で終わらせて家で勉強はしない!と決めていました。塾の自習室にいた方が周りの人も勉強していて刺激を受けますし、何よりも集中力が続くで効率的でした。
また、医学生になった今も家で勉強できないと感じた時はカフェに行ったり、学校の自習室に行ったりしています。
このように、勉強する場所とリラックスする場所をしっかりと分けることで誘惑してくるものをシャットアウトすることができます。
心理的要因①→モチベーションが上がらない
受験勉強へのやる気が出ない、モチベーションが保てないと、集中することは困難にあってしまいます。
そんなときにおすすめなのが、医療系漫画を読んで、将来、自分が医師として働いている姿を想像することです。

そのほかに、モチベーションをあげる名言を読んでみるのも効果的だと思います。
心理的要因②→信頼できるメンターに細やかに相談しながら、受験勉強計画を立てる
頑張って受験勉強をしているのに成績が思うように伸びないと、「この受験勉強のやり方ってあっているのかなあ?」と不安になりますよねえ?
そのような場合に、信頼ができる受験指導のプロに相談することが大事です。
ここで重要なのが、「信頼ができる受験指導のプロ」というところです。決して、友達ではないです。
友達に相談して安心しても、その友達が正しいのかはわからないので、結局、不安になってしまいます。
信頼がおける(実績がある)高校の先生か塾・予備校の先生(進路アドバイザー)に相談するのが一番良いかと思います。
塾に通っている人は、このために塾に通っていると言っても過言ではないので、余計な遠慮をせずにどんどん相談しましょう。
そのような環境にない方は、正しい勉強法を当サイトでしょうかいしているのでぜひ他の記事も読んでみてください。
「自分の勉強法が正しい」という確信を持ちながら行う受験勉強は、以前の懐疑心や猜疑心に苛まれていた状態とは比べられないほど集中できるものです。
身体的要因→規則正しい生活を送り、しっかり休む!
受験勉強の最大の敵は、「焦り」です。
受験勉強が思うように進まなくて焦ってしまい、睡眠時間を削ってしまうと体調を崩してしまいます。
また、不摂生な食生活も禁物です。
無理して勉強して少し進んでも、体調を崩してしまい集中できなくなってしまったら、意味がありません。
勉強のスケジュールを立てる際に大事なのは、しっかり休むことです。
絶対に無理はしないようにしましょう。それが、合格への近道です。
集中できる部屋の特徴3選
先ほど集中できない環境要因の解決方法として、自室のレイアウトを変えるとご紹介しました。ここからは、自室を具体的にどのように変えればよいかをお伝えします。
①余計なものがない
これは最も大切なことです。勉強に関係のないものはできるだけ視界に入らないように片付けましょう。自分の机に向かってみてください。スマホやマンガなど勉強に必要のないものが見えていませんか?ふと目をやったときにスマホの通知が来ているとそのまま開いてしまい気付いたら全然関係のないサイトを見て時間を潰してしまっていた、なんてことにならないようスマホは目の届かないところに置きましょう。リビングに置いて休憩の時間だけ触ってもよいなどのルールを決めるとより良いです。学校や塾の自習室、図書館の机をイメージして勉強道具以外は置かない机を用意しましょう。また部屋が乱雑だと無意識のうちに気が散る原因となります。部屋の中はきれいに片付けてシンプルなレイアウトにしましょう。中のものが見えてしまうデザインの棚を使っている場合は、布などで覆って中を見えなくするのが効果的です。
②適度な明るさを保つ
勉強に集中するためには部屋が適度に明るいことも必要です。学校や塾の教室や自習室の明るさを目安にしてください。照明の色は白、特に昼光色(青みがかかった白)がよいです。昼光色は手元をくっきりと照らし、脳の覚醒作用もあるため勉強に最適です。しかし同時に目が疲れやすい色でもあるため、気になる方はもう少しやわらかい昼白色の照明を選ぶとよいでしょう。電球色(オレンジ色)の照明や間接照明は勉強には不向きです。また、部屋の照明だけでは不十分ですので机の上にもライトを設置しましょう。デスクライトは手元を集中的に照らすタイプかつ熱くならないLEDのものがおすすめです。色は昼光色がよいです。
③室温は22〜25℃がベスト
勉強に適した室温は22℃~25℃程度です。暑すぎると集中が切れやすくなりますし、寒すぎると手がこわばって動かなかったり体調を崩したりしてしまいます。体感温度は人それぞれですので自分に合った温度に調節してください。エアコンの空気は直接体に当たらないようにしましょう。頭寒足熱という四字熟語は有名ですね。私は、暖房をつけて部屋が暖かくなるとすぐに眠たくなってしまうので、フットウォーマーを使って足元だけを温めてできるだけ眠くならないように体を温めていました。
集中するために机や椅子をこだわる
ここからは家具についてご説明します!
大きめの安定した机で広々とスペースを使う
机はしっかりとサイズのあるものを選びましょう。参考書とノート、その他プリント類などの必要な物をすべて広げられるような十分な大きさのものがよいです。広々と使うことでストレスが軽減し、心の余裕もできます。グラグラしないもの、正しい姿勢で勉強が続けられる高さがあるものを用意してください。ローテーブルは猫背になりがちで疲れやすいので、普通の学習机くらいの高さのものがおすすめです。
自分に合ったサイズの椅子を選ぶ
椅子があっているかどうかは勉強を長時間続ける受験生にとってとても重要です。柔らかすぎるものは腰に負担がかかりますし硬すぎるものはお尻が痛くなってしまいます。おすすめポイントは高さの調節ができる、低反発、前屈姿勢に対応している、ひじ掛けがある、背もたれが高め、ヘッドレストがある、といったものです。値段は張りますがゲーミングチェアはとてもいいと思います。
デスク用ライトで手元を明るくする
これは先ほど触れました。手元を集中的に照らすタイプで熱くならないLEDのもの、昼光色のものがよいです。コンセントがついているとなにかと便利なのでおすすめです。
赤本などを置くことでモチベーションアップ
志望大学のパンフレットや赤本は目に入るところに置いておくとかなりモチベーションになります。勉強をする理由を見失いかけたときややる気が出ないときは目を通して自分を奮い立たせましょう。志望大学のオリジナルグッズを置くのもいいかもしれませんね。その他、先生や友達に応援メッセージを書いてもらって壁に貼るなんてのもおすすめです。
家以外の勉強場所4選
ここまで家で集中して勉強するためのポイントをおすすめしてきました。どうしても家で勉強できないという方は家から出て外で勉強してみましょう。いい気分転換にもなりますよ。
①図書館→静かで集中できる
大体の公立図書館には、学習スペースがあり、集中して勉強できます。
図書館ですから、もちろん周りも静かですしオススメです。持ち込み資料のみでの学習を禁止しているところもありますので、近隣の図書館のルールを確認してください。
詳しくは下記で解説します。
②学校の自習室→先生に質問もできる
通っている中学、高校にもよりますが、自習スペースがある学校もあります。
また放課後、教室に残って勉強できる学校も多いでしょう。
わからないところがあれば、学校の先生に質問をすることもできます。
教科書やノートを持ち帰らなくてもよいですし、良い勉強場所でしょう。
③公民館などの自治体施設→夜遅くまでやっている場合もある
公民館など自治体の施設に、自習室がある場合があります。
例えば、武蔵野市ではコミュニティーセンターに学習室があるようです。21時まで開いているなど、夜遅くまで使える自習室も多いです。
④番外編:オンライン自習室は自宅でも緊張感を感じられる
家から出るわけではありませんが、オンライン自習室というものもあります。
オンライン自習室は、現実の自習室の雰囲気を、家で再現するものです。
Zoomやライン電話などの会議ツールに接続し、繋ぎっぱなしにして勉強します。無料のオンライン自習室もあります。オンライン自習室なら、家にいながら緊張感をもって勉強できますね。
図書館で勉強するメリット7選
上記で述べたように図書館は勉強場所の代表で、比較的多くの地域であるのではないでしょうか?私も家の近くの図書館に行って勉強することがありますが周りの人も黙々と勉強をしているので、自分も頑張るぞと自然にモチベーションが上がります。他の学校の自習室や公民館が実施していないことがあるのに比べて使いやすいでしょう。ここでは身近な図書館についてメリットをさらに詳しく掘り下げていきます。
①静かで集中できる
図書館で勉強する最大のメリットの1つに、上記でも取り上げたように静かで集中できることが挙げられます。家で勉強しているとどうしても家族の会話が聞こえてしまったり、生活音が気になったりするものです。また学校で勉強していても生徒の会話が聞こえてきたり、つい友達と話したりしてしまうことが多々あります。カフェではBGMやまわりの話し声が気になってしまいます。その点、図書館では基本的に私語は禁止ですし洗濯機や電子レンジの音も聞こえてこないのでかなり静かな環境で勉強に集中できます。
②気が散るものが少ない
家で勉強しているとどうしてもスマホやゲームに手が伸びてしまったり、お菓子に手を伸ばしてしまったりしませんか?図書館ではなんとなくスマホをいじりにくい雰囲気があるのでついスマホをいじって時間が経ってしまった、ということが防げます。もちろんゲームができないことは言うまでもありません。また図書館では基本的に飲食禁止のため、だらだらお菓子を食べて時間を無駄にしてしまうこともありません。部屋が汚いと気が散って集中できなくなる原因になりますが、図書館は整然と机と本棚が並ぶ空間ですのでそういった心配もありません。カフェで長時間勉強していると店員の視線が気になったり、そろそろまた注文した方がいいのかななどと余計な心配をしたりしませんか?図書館ではそういった心配をする必要もなく勉強に集中できます。
③時間を決めて勉強できる
図書館には閉館時間があるため、「閉館時間までにここまで終わらせよう」とメリハリをつけて勉強を進めることができます。1日中だらだら勉強を続けるよりもメリハリをつけて勉強をした方が効率がいいです。またそうやって自分にノルマを課すことで計画通りに勉強を終わらせられる可能性が高まります。予定通り勉強が終わって帰路につくのはとても気持ちがいいものです。計画通り勉強を進められたら帰りに何かご褒美を買う、などのルールを作るとモチベーションになりますね。
④辞書など本が豊富で調べ物ができる
当たり前ですが図書館には本が豊富にそろっています。化学辞典など専門の辞典が置いてあることも多いので、勉強で分からないところの調べ物をするのに大変便利です。スマホで調べるのもよいですが、調べ物をしているはずがいつの間にか全然違うサイトを見ていた、という経験はありませんか?紙の辞典で調べればそんなことも防げます。またずっと勉強しているとだんだん飽きてきますので、気分転換に本を読んだり画集を見たりすることもできます。
⑤時間を決めて勉強できる
図書館には閉館時間があるため、「閉館時間までにここまで終わらせよう」とメリハリをつけて勉強を進めることができます。1日中だらだら勉強を続けるよりもメリハリをつけて勉強をした方が効率がいいです。またそうやって自分にノルマを課すことで計画通りに勉強を終わらせられる可能性が高まります。予定通り勉強が終わって帰路につくのはとても気持ちがいいものです。計画通り勉強を進められたら帰りに何かご褒美を買う、などのルールを作るとモチベーションになりますね。
⑥本以外の資料もある
CDやDVDなど本以外の資料を借りられる図書館も多いです。レンタルショップで借りるとどうしても費用がかさんでしまいますが、図書館では全て無料で利用できるのでかなりお得です。勉強は図書館で終わらせて家に帰ったら気分転換に借りたDVDを観るなどうまく活用して長い受験勉強を乗り切るというのも一つの手ですね!
⑦無料で利用できる
カフェで勉強するには必ず何か注文しなければなりません。また長時間勉強する場合は何回か注文することになりますし、カフェをはしごする場合はその度にお金がかかります。カフェ代は安くありませんし、通い続ければ相当な額になってしまいます。その点図書館は無料で利用できますのでお財布にとても優しいです。家で勉強するにしても夏や冬は冷暖房費がかかりますが図書館では空調がきいているので冷暖房費も浮かせることができます。
図書館で勉強する時の注意点4選
ここからは図書館で勉強する時に注意すべき点をご説明します。
①勉強が禁止の場合がある
図書館は基本的に本を読む人のための施設です。図書館で席に「閲覧専用」の張り紙がある場合があります。そのような席では勉強や持ち込んだ参考書を読むことは禁止されています。あらかじめ勉強ができる図書館かどうか確認してから行くようにしましょう。また禁止されていないところでも、席数が少ないところなどは1日中居座るのが迷惑な場合もあります。特に初めて利用する図書館で長時間勉強する場合はまわりの様子に気を配るとスマートかもしれませんね。
②施設を汚さないようにする
図書館は飲食禁止の場合がほとんどです。たまに隠れてお菓子を食べたりしている人を見かけますが絶対にやめましょう。また勉強していると消しカスが出る場合があります。消しカスが出てしまったら床に払わずにきちんとゴミ箱に捨てるか持ち帰りましょう。余った紙で消しカス入れを作って持っていくのもおすすめです。ルールを守らずに施設を汚した場合、勉強が禁止にされてしまうことも十分考えられます。貴重な勉強場所を失わないためにも周りの人に配慮してきれいに利用しましょう。
③席が取れないことがある
図書館の席は自由席のところがほとんどのため、せっかく行っても席が取れないことがあります。特に長期休みは普段来ない学生も多く利用しますので混雑する可能性が高いです。他にも都市部の綺麗な図書館は混雑していて学習できなかったということもよくあります。無駄足にならないためにも朝一番で行くなど工夫して席を確保してください。また混雑してきたら譲り合うことも大切です。節度を守って利用しましょう。
④予約が必要な場合がある
人数制限をしている場合や自習室など自由席ではない部屋を利用する場合は予約が必要なことがあります。予約にはその地域や近隣の地域の住民・学生・就業者などのみ取得できる利用カードが必要なことが多いです。いざ行ってみたら利用できなかった、といったことがないように地元以外の図書館を利用する場合は利用カードを持っていなくても使えるのかをあらかじめ確認するようにしてください。
環境を整えて勉強に集中しよう
今回の記事では、集中できない原因を3つに分けて、その状況に応じた解決策をご紹介しました。普段勉強に集中できない人でも、環境を整えることによって変わることができます。
家や図書館など違う環境で勉強してみてより集中しやすい場所を選ぶのも良いでしょう。上記にある方法を試してを成績アップを狙って行きましょう。
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