共通テストの申し込みはいつどうやる?
必要書類と流れを知っておこう
多くの受験生が受ける共通テスト。
国公立を志望する人なら必須ですし、私立大志望でもセンター利用などで受験する人は数多く、日本で最大の共通試験となっています。
さて当然のことながら、共通テストは出願しなければ受験できません。
受験生だとつい「受験する」ことに意識が行ってしまいがちで、中には出願を忘れてしまう人も……
締切直前になって「出願が間に合わない!」と慌ててしまったり、うっかり忘れて1年間の努力を水の泡にしてしまわないように、共通テストの申込み方法と出願締切を知っておきましょう。
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共通テストの申し込みはいつ?
共通テストの出願期間は、令和4年度受験の場合は9月27日〜10月7日でした。
令和5年度の受験の場合も、令和4年度と試験日時はほぼ変わっていない(令和4年度の試験予定日は1月15日と16日、令和5年度の試験予定日は1月14日と15日)ので、同じようなスケジュール感になると考えられます。
消印有効なので当日の送付でも大丈夫ではありますが、個人で提出する場合は簡易書留にしなくてはならないため、郵便局の窓口が開いていないと送れない点に注意が必要です。
共通テストの申し込み方法・現役生とそれ以外では違う!
共通テストの申し込みや出願については、実は現役生と浪人生・再受験生などでは違う流れになります。
現役生の場合、共通テストの申し込みは通っている高校を通じて行われます。
学校が受験案内を取り寄せてくれるので、自分がするのは必要な部分の記入と検定料の払い込みだけです。
そのため、自分で出願期限や受験案内の入手などをあまり気にしなくても問題ありません。
特に多くの生徒が共通テストを受験する進学校などでは、「先生に言われるままに動いていたら、気づいたら共通テストの出願が終わっていた」という人も多いでしょう。
しかし、浪人生や再受験生の場合、個人で直接出願しなくてはなりません。
自分で配布期間中に受験案内を入手し、出願用の書類も揃え、郵送までおこなう必要があるのです。
面倒くさがりで何事も後回しにしがちな人や、情報が入りにくい宅浪だったりすると特に出願を忘れやすくなってしまうので、カレンダーや手帳などに忘れないようメモしておきましょう。
受験案内の入手方法
個人で受験案内を入手するには、2通りの方法があります。
①大学の窓口でもらう
共通テストを入試に利用する大学の入試担当窓口で配布しています。
配布期間は、令和4年度入試の場合は2021年9月1日〜10月7日でした。
受け取りを希望する大学の窓口にあらかじめ電話で確認してから行くようにしましょう。
②テレメール、もしくは電話での請求
テレメールのサイト、もしくは専用の電話番号(大学入試センターのサイトで確認できます)から請求できます。
どちらも通常発送(3〜5日後着予定)と、「1〜2日後に届く発送サービス」の2通りあります。
通常発送は8月から9月後半まで、「1〜2日後に届く発送サービス」は9月中のみが受付期間となっています。
「1〜2日後に届く発送サービス」は通常発送に比べて送料も高くなります。
できるだけ余裕を持って、出願期間前には受験案内を手に入れておくようにしましょう。
検定料とその払込方法
共通テストを申し込むには、検定料を払い込む必要があります。
払込金額は、受験科目と成績通知を希望するかどうかによって異なります。
3教科以上受験 | 18,000円 |
2教科以下受験 | 12,000円 |
成績通知を希望する場合、手数料として800円が追加で必要です。
ちなみに、地理歴史と公民は合わせて1教科とカウントするため、「国語と地歴・公民のみ受験」などでは2教科受験扱いになります。
「検定料受付証明書」に日付印が必要なため、払い込む際にはATMは使用できない点に注意が必要です。
ゆうちょや郵便局、銀行の「窓口」でしか払い込みはできませんので、窓口の空いている時間に行かなくてはなりません。
また、ゆうちょや払込票裏面に書いてある銀行を利用すれば手数料はかかりませんが、それ以外の銀行などから払う場合は手数料がかかる点にも気をつけなくてはなりません。
ちなみに、検定料を払い込んだ証明として志願票には「検定料受付証明書」を貼り付けますが、手元に残る払込票の控え部分も登録教科の訂正に使用する可能性があります。
レシートのような感覚で捨ててしまわず、取っておくようにしましょう。
必要書類
共通テストの申し込み必要書類は以下のとおりです。
《現役生》
・志願票(検定料受付証明書を貼る)
《それ以外》
・志願票(検定料受付証明書を貼る)
・出願資格を証明する書類
確認のため使用する場合があるので、志願票は必ずコピーを取っておきましょう。
「出願資格を証明する書類」とは、「高校の卒業証明書」や、海外の学校を終了した証明書、高卒認定試験合格証書などのこと。
再受験生の場合でも大学の卒業証明書ではなく、高校の卒業証明証が必要になります。
卒業証明書は入手に時間がかかることがありますので、早め早めに請求しておくよう心がけましょう。
申込前に決めておかなくてはならないもの
共通テストの申込時に事前登録するのは以下の内容です。
・受験教科
・地歴と公民の受験科目数
・理科の科目選択方法
・数学や外国語の別冊子問題を希望するかどうか
(簿記・会計や中国語などを選ぶかどうか)
・受験時の配慮(イヤホンや拡大文字など。事前相談が必要な場合もある)
受験教科などは当日の変更はできないため、間違えないように注意しましょう。
一応訂正期間はありますが、期間が短く手続きも面倒なためおすすめできません。
申込時までに志望校を確定させ、受験に使う科目をはっきり決めておくのがベスト。
ただし、出願後に事故などで受験時の配慮が必要になった場合は以降の手続きで問題ありません。
受験案内は取っておこう
「出願に利用する」という側面が強い受験案内ですが、試験についての注意事項やリスニングの流れなどについても解説されています。
科目の変更や訂正、受験票や成績請求票の追加発行などをしたい場合も受験案内をコピーして送付する必要があります。
共通テストの出願が終わったからといって、捨てたりなくしたりしないよう大事に受験案内は取っておきましょう。
出願後には確認はがきが来る
出願約1ヶ月後(2021年の場合は10月27日)までに届くように、出願受理通知が届きます。
現役生は学校、個人で申し込みした場合は指定の住所に送付されます。
届いたら間違っている箇所がないか志願票のコピーと見比べてチェックしましょう。
もし違っている場合、あるいは訂正したい部分がある場合は1週間以内(2021年の場合は11月4日まで)に郵送しなくてはなりません。
郵送の場合消印有効ですが、やはり簡易書留で送らなければならない点に注意が必要です。
なお、成績通知の有無、受験上の配慮などについては表示内容が誤っている場合を除き訂正不可です。
受験票は12月頃に別に来る
受験票は、この確認はがきとは別に12月中旬(2021年は12月15日)までに届きます。
12月15日になっても届かない場合は再発行の手続きが必要です。
届くのは「受験票」「写真票」「成績請求票」「受験上の注意」の4つ。
試験場がどこかを確認し、できれば本番までに下見をしておくといいでしょう。
特に浪人生は注意!共通テストの出願
模試と違って3ヶ月以上前に申し込みが締め切られてしまう共通テスト。
現役生は学校を通じて申し込みをするので大丈夫ですが、浪人生や高認資格で受験しようとする人は申し込みを個人でするため、忘れないように注意が必要です。
共通テストの申込期間や訂正期間は例年かなり短いのが特徴。
「受験案内をもらい忘れていた」「必要書類が間に合わない!」となってしまわないよう、早め早めの準備を心がけましょう。
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