受験勉強はまず何をすればいい?【大学受験はこれから始めよう】
高校に入ると「受験」を意識させられることが増えてきます。
「受験勉強を早く始めよう」「受験を意識して」などといわれることも増えますが、「でも、そもそも受験勉強って何をしたらいいの?」と疑問に思ったことはないでしょうか。
そこで、今回の記事では「受験勉強は何から始めるべきか」について解説します。
いつからすればいいのか、最初に手を付けるべきなのは何かが分かりますので、効率よく勉強を始められますよ。
「受験勉強をしなくちゃという焦りはあるものの、実際に何からはじめたらいいかわからない!」という人は、ぜひこの記事に従って受験準備をはじめてください!
Contents
そもそも、受験勉強と普段の勉強の違いとは?
「受験勉強をしろ」といわれたときに覚えておきたいのが「今までしていた勉強と受験勉強との違い」。
簡単に言うと、普段の定期テストと受験勉強との違いは「範囲」と「難しさ」。
定期テストでは単元などの範囲が決まっており、どこを勉強すればいいのか、どんな問題が出るのかが明確です。
それに対し大学入試の範囲は高校で習う全範囲が対象と広いのが特徴。
また、平均点のために難易度が調整されている定期テストに比べ、「差をつける」ためのテストになるため、基本的に難易度も高くなります。
つまり、普段の勉強の集大成が問われるのが大学入試。
受験勉強は普段の勉強の延長線上にあるのです。
ただし、進学校の場合は学校の授業からかなり進学を意識した内容になりますので、その場合は学校の勉強から受験対策になります。
【勉強を始める前に】志望校を考えよう
大学受験の勉強はいきなり始めてはいけません。
というのも、自分の目的とする学校によって「どの教科が必要なのか」「どのレベルまで学力を高めなければいけないのか」などが異なるからです。
極端な話、「数学が苦手だから」といって一生懸命数学を勉強していても、その人が私立の文学部志望だったら意味がありませんし、理工学部志望なのに歴史を覚えてもやはり入試には繋がりません。
志望校に合わせて必要な教科を整理し、その学校の特徴に合わせた勉強をして、初めて入試の役に立つのです。
まずは、自分がどのような学部・学科に進みたいのか、どの学校に行きたいのかをオープンキャンパスや学校案内などを参考にしながら考えてみましょう。
特に国立も受験するのか、私立専願にするかの選択は慎重に。
入試科目の数が違うため後で私立→国立の変更がかなり難しいだけでなく、国立→私立の場合でもかなりの時間ロスになってしまうからです。
勉強は「学校の復習・予習」から!
自分の志望校と必要教科が分かったら、それに合わせた勉強スケジュールを組みます。
この時のスタートラインとして設定したいのが「学校の予習と復習」。
「受験勉強」というと志望校の過去問などを解くイメージを持ちがちですが、前述したように受験勉強は学校の勉強の延長線上にあるもの。
勉強は基礎ができていなければいくら応用を勉強しても実力が伸びないままになってしまいます。
そのため、まずは基本となる学校の勉強を完璧にするところから始めなくてはならないのです。
勉強スケジュールの組み方はこちらの記事を参考にしてください!
時期は「高3の夏まで」がライン
高3になってから大学入試に向けて勉強を始めるのが一般的ですが、高1でも高2でも勉強を始めるのに「早すぎる」ということはありません。
むしろ、医学部や最難関校に行きたいと考えるのであれば、高校2年生までに学校の全範囲を終えているのが理想です。
というのも、「より偏差値の高い学校に行きたい」「他の受験生に差をつけたい」と思うのであれば、入試問題レベルの問題に他人よりも早く取り掛かり、より多くの演習を積まなくてはならないから。
そのためには、他人よりも早くに全範囲の基礎を固める必要があるためです。
遅くても高校3年生の春には受験勉強を始めて、夏には学校の教科書レベルが終わっているようにしましょう。
ちなみに、高3の夏を超えてから「入試に向けて勉強を始めよう」と思った場合、かなりの高確率で手遅れの可能性があります。
自分でスケジュールを組んだりするより前に、まずは塾や学校の先生などプロに相談するようにしましょう。
優先すべきは英数国
学校の勉強の中でも、優先して復習や先取り、基礎固めをすべきなのは英語・数学・国語の3教科。
というのも、英語や数学は受験でのウエイトが大きく、最終的に大きな得点源にしなくてはならない教科だから。
また、国語、特に現代文は短期間のうちに偏差値を伸ばすのがとても難しいため、早いうちから勉強しておかないとどうにもならなくなってしまいます。
それに対して理科や社会は比較的後からの挽回が可能です。
自分の志望校の使用教科や配点も参考に、まずは文系なら英語と国語、理系なら英語と数学を優先的に勉強するようにしましょう。
習慣化しよう
高校1〜2年生で受験を意識しはじめても、まだ回りはそこまで勉強に熱が入っていない状態だったりするためなかなかモチベーションを維持するのが難しいもの。
「受験勉強を始めよう!」と意気込んだはいいものの、しばらくするとその時の熱量がなくなってしまい何となくうやむやになり、結局元通りになってしまった……ということはよくあります。
そうならないために重要なのが「勉強の習慣化」。
毎日勉強を続けられるよう、「電車の中では英単語」「朝起きたら30分机に向かう」などのルールを自分の中に設けるのがオススメです。
最初は少ししんどいと感じることもあるかもしれませんが、しばらく続けていると段々とそれがルーティーンの一部になるため、勉強に対するハードルを下げる効果もあります。
受験に対してモチベーションが高い時は何時間も机に向かえるかもしれませんが、受験勉強という面から考えるのであれば「毎日続けられる勉強」であることのほうが大切。
やる気の波によって勉強量が変わってしまわないよう、毎日いつ何をすべきかを確実に決めてこなしていくようにしましょう。
問題集は1つに絞る
受験勉強を始める時は、まず1つの問題集を完璧にするようにしましょう。
世の中には「受験勉強向け」の様々な問題集がありますが、最初に始めるものとしてオススメなのは学校でもらった問題集。
たいてい学校配布の問題集は教科書や生徒の偏差値と相性がいいように選ばれていますし、「どの問題集がいいのかな」と迷う必要もないからです。
ただし、「解答・解説をもらえていない場合」や「そもそも学校の勉強についていけていない場合」は他の問題集を選びましょう。
「解説を見て写す人がいるから」「答えだけを見て考えることで思考力が身につくから」などの理由はあるものの、自分で勉強をするときに模範解答が見られないと何が間違っているのかが分からなかったり、無駄に時間ばかりかかってしまって勉強効率が悪くなってしまいます。
また、学校の勉強についていけていない=学校配布の問題集のレベルにもついていけない ということが予想されますので、その場合もより簡単な問題集から始めるようにしましょう。
本屋など、「自分で読んで半分以上の問題が解けるor解説を読んで理解できるレベル」のものが目安です。
早くから受験勉強を始めて差をつけよう!
「受験勉強」というとどうしても高校3年生になったら始めるもの、というイメージを持ちがちですが、他の受験生に対して差をつけたいのであればより早くから勉強を始めるのが効果的。
そのため、受験を意識し始めたら高校1年生、2年生でも「受験勉強」を始めるのがオススメです。
受験勉強と言っても、最初からなにか特別なことをする必要はありません。
基礎的な部分ができていないと伸び悩んでしまうため、最初は学校の教科書と問題集を利用しながら復習と先取りを進めていきましょう!
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