医学部大学生活ランキング!一番きつい大学は?

現役医大生の実情

「どこの医学部入っても一緒だよ。」

この言葉を聞いたことがある人も少なくないのではないでしょうか?

確かに、どこの医学部に行っても、医師国家試験を通れば、一緒だけど…
本当にどこの医学部も一緒なの???

この疑問に現役医学生が正面から答えていきます。

キャンパスライフが充実する大学は?

医学部は国公立が50校、私立が31校の計81校あります。

実は、厚生労働省などから学習する内容をほとんど決められているため、学習内容にほとんど差がありません。

そのため、医学部同士の違いは学習内容ではないところにあります。
それこそが、キャンパスライフの充実度合いを大きく分ける要因となります。

学費が違う

各大学で学費が大きく異なります。

国公立の医学部に入学すると、学費が約350万円

私立の医学部に入学すると、学費が2000万円~4500万円

かかります。

家庭の事情にもよりますが、学費の負担が大きく、生活費をバイトなどで工面しなくてはならない学生も実際います。

なので、学費の安い大学に入学して、バイトの時間を減らすことで自分のやりたいことに時間を咲くことができ、キャンパスライフを充実させることもできます。

研究環境が違う

一部の医学生は、放課後に医学研究を行なっています。
ゆるい高校の部活動のような感じです。

もちろんどの大学でも、研究活動を学生でも行うことができますが、大学によってその規模が大きく異なります。

ほとんどそのような学生がいない大学もあれば、多くの学生が研究活動を行なっている大学もあります。(ちなみに私の大学では、1〜6年生で約140人の学生が研究活動をしているみたいです。)

多くの学生が研究活動を行なっている大学には、それをサポートするシステムが実際に存在します。私の大学でも、しっかりとしたバックアップ体制が構築されています。

東日本の大学では、私が知っている限り、

北海道大学、東北大学、新潟大学、金沢大学、群馬大学、千葉大学、東京大学、順天堂大学、慶應義塾大学、山梨大学、横浜市立大学

がそのような仕組みを有しております。

上記の大学は、東日本リトリートという医学生の学会を年に一回、開催し、お互いの研究結果を発表しあっています。(西日本のことは全くわかりません。すみません。)

医学研究を積極的にやって、キャンパスライフを充実させたい人は、そのような環境が整っている大学に行くと良いのかもしれません。

大学の立地は意外に重要!

もちろんですが、大学の場所が大きく異なります。

受験生の皆さんは、受験勉強に必死でこんなことを気にすらしないと思いますが、大学の立地は極めて重要なポイントです。

都会の医学部に行けば、放課後にショッピングを楽しんだり、インカレサークルに入ったりすることができます。

しかしながら、田舎の大学に行ってしまうと、周りにコンビニどころか、スーパーマーケットすらないなんていう大学も少なくないです。

自分が都会で遊びながら大学生活をエンジョイしたいのか、のどかな環境で勉学に勤しみたいのかによって、受ける大学を選ぶと充実したキャンパスライフを過ごせるでしょう!

進級のしやすさ

受験生にとって、これが一番の盲点だと思います。

医学部を入学した後、多くの講義があります。その講義を受け終わると、身についたかを確認するために試験が行われます。

この試験は、講義を担当した教授が作成するのですが、この試験のレベルが作る教授によって、びっくりするぐらい大きく異なります。

この試験に落ちてしまうと、単位を落とすということになってしまい、複数科目で単位を落としてしまうと留年してしまいます。(大学によっては、1科目でも落とすと留年します。)

大学によって、留年のしやすさが大きく異なることがよく知られています。実際、違う大学の人と会話してると、本当に同じ学部かと思うぐらい試験の厳しさに差があります。

進級が厳しくない大学の人は、試験勉強に割かれる時間が最小限で済むため、自分のやりたいことに打ち込むことができます。

なので、進級が厳しくない大学に行くことが、キャンパスライフを充実させるためには必須と言えるでしょう。

では、どの大学が進級が厳しいのでしょうか?

もちろんですが、入学案内にはそんなことは書いておりません。

文部科学省が、毎年、ストレート卒業率と言われているものを公表しています。

ストレート卒業率とは、入学者の中で、最低年数(6年間)で卒業する人の割合です。

なので、ストレート卒業率は進級のしやすさの1つの指標となります。

国立大学

北海道大学 89.4%
旭川医科大学 74.4%
弘前大学 68.9%
東北大学 80.3%
秋田大学 91.5%
山形大学 84.8%
筑波大学 88.0%
群馬大学 87.1%
千葉大学 93.5%
東京大学 99.0%
東京医科歯科
大学
85.2%
新潟大学 81.1%
富山大学 90.0%
金沢大学 92.3%
福井大学 86.1%
山梨大学 86.4%
信州大学 83.3%
岐阜大学 78.2%
浜松医科大学 90.8%
名古屋大学 95.7%
三重大学 96.8%
滋賀医科大学 87.2%
京都大学 100.0%
大阪大学 86.9%
神戸大学 94.0%
鳥取大学 81.8%
島根大学 70.5%
岡山大学 86.9%
広島大学 83.3%
山口大学 87.2%
徳島大学 71.1%
香川大学 77.2%
愛媛大学 91.3%
高知大学 88.7%
九州大学 74.3%
佐賀大学 84.9%
長崎大学 84.3%
熊本大学 87.8%
大分大学 90.8%
宮崎大学 88.2%
鹿児島大学 87.2%
琉球大学 88.0%

公立大学

札幌医科大学 86.4%
福島県立
医科大学
86.2%
横浜市立
大学
91.1%
名古屋市立
大学
99.0%
京都府立
医科大学
83.2%
大阪市立
大学
88.4%
奈良県立
医科大学
82.6%
和歌山県立
医科大学
77.0%

私立大学

岩手医科
大学
84.6%
自治医科
大学
87.8%
獨協医科
大学
84.2%
埼玉医科
大学
82.0%
杏林大学 78.6%
慶應義塾
大学
92.1%
順天堂大学 97.6%
昭和大学 88.0%
帝京大学 75.2%
東京医科
大学
84.2%
東京慈恵会
医科大学
94.6%
東京女子
医科大学
91.8%
東邦大学 81.7%
日本大学 86.1%
日本医科
大学
84.2%
北里大学 80.8%
聖マリアンナ医科
大学
81.7%
東海大学 82.7%
金沢医科
大学
87.3%
愛知医科
大学
80.5%
藤田医科
大学
83.5%
大阪医科薬科大学 91.9%
関西医科
大学
83.8%
近畿大学 73.0%
兵庫医科
大学
74.1%
川崎医科
大学
67.5%
久留米大学 82.8%
産業医科
大学
70.5%
福岡大学 74.5%

(参照:https://www.mext.go.jp/content/20200904-mxt_igaku-100001063-2.pdf)

このように、最も高い大学では100%、最も低い大学では65.0%となっており、大きな差があります。

まとめ

今回は、キャンパスライフの充実する大学はどこだ?というテーマを、「学費」、「研究環境」、「立地」、「進級のしやすさ」という4つの観点から探ってきました。

みなさんが受験校を決める際のお役に立てれば、幸いです。

自分にぴったりの大学を見つけて、キャンパスライフをエンジョイしましょう!

 

 

 

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