英語の共通テスト対策に文法は必要? 文法理解には構文暗記を行おう!  

医学部対策の勉強法

語順整序をはじめとする文法問題や、語法やイディオムを問う問題が出題されず、英文読解しか出題されない大学を受験するなら、文法を勉強する時間で長文読解をしたほうがいいと考えている人もいるのではないでしょうか。

そのような受験生は、英文法の勉強を一通りしておいた方がいいが、従来のようなゴリゴリの文法対策はしなくてよく、長文読解と、内容真偽の選択肢の絞り方を訓練しておいた方がいいです。

基礎的な英文法の知識を習得し、長文読解に必要な文法から攻める

文法問題が出ない以上、「文法問題対策」は必要ないわけです。でも、「英文法を一通りマスターするための基礎的な勉強」は必要な対策となります。

まず、英文法に対する一通りの理解がなければ、英語のリーディングやリスニングに大きな支障をきたしてしまいます。

長文を素早く読むうえで欠かせない文法項目から完璧にしましょう。

英語リーディングでは、長文を迅速かつ正確に読解する力が問われており、

文型、接続詞、関係代名詞、準動詞(不定詞、動名詞、分詞)、さまざまな否定などが理解できていないと、一つ一つの英文の意味が分からないような文章が出題されます。

たとえば、過去分詞と関係代名詞の両方について深い理解がなければ読み解けない英文が出題された場合、文法についての知識がなければ長文を正しく読解できません。

長文読解に欠かせない項目から学んでいきましょう。

また、最低限の文法を一通り学び、長文読解に差し支えない程度まで磨いておく必要もあります。名詞、代名詞、動詞、助動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞と言った品詞についても、長文内で出てきた単語の見分けがつくようにしておきましょう。それぞれの単語がどう関連しあっているのか、品詞の機能と役割もすぐ判断できるようにしておくことが大事です。

文法知識や語法知識があれば解ける問題も出題される

さらに、上述の理屈とは別に、共通テストの英語では、文法知識や語法知識がないと解けない問題も稀に出題されます。

たとえば、かつて、副詞almostの二義的な意味を知っていれば得点できるという問題も出題されました。「almost=ほとんど」と単純に暗記していた人は悩む問題でしたが、almostには「もう少しで」という意味もあると知っている人なら楽に解ける問題でした。

また、リスニングでは、haveの使役動詞としての用法を知っていれば解ける問題が出題されました。使役動詞のhaveは文法参考書には必ず載っているので、できるだけ早いうちに基礎的な文法は一周しておきましょう。

 

 

共通テスト対策の英文法学習の鉄則

遅くても高2から構文暗記を始める

高2になると、大体の文法事項の学習を終えているはずです。高3の本格的な受験勉強が始まる前に、構文暗記を始めましょう。できれば授業の進度を無視し、できるだけ早く一冊の暗記を完成させてください。

「受験構文」の丸暗記が必須

突然ですが、以下の文を訳せますか?

He went away without so much as saying goodbye.

(彼はさよならさえも言わずに行ってしまった)

ここでの without so much as は「~さえもしないで」という意味になります。簡単な語彙もつなげると新しい意味になり、とてもややこしいですよね。私は英検1級を持っており、普段から英語の動画を視聴していますが、こんな難しい表現は聞いたことがありません。口語的には、”He went away without even saying good-bye.” と言うことが多いでしょう。

このように受験英語でしか使われない、難解でややこしい表現がたくさん出題されます。どうしてそういう意味になるのかあまり深く考えずに、受験英語だと割り切って暗記してください。

 

一冊を完璧にする

文法を勉強するなら文法の参考書を1冊終わらせましょう。大学受験で出題される重要構文は決まっており、どの構文の本を購入しても内容はほぼ同じです。後ほどおすすめの教材をレベル別に紹介するので、その内のどれかひとつを完璧に暗記しましょう。

文法参考書を1周こなすことで、文法、語法、構文解析に関する感度と知識が磨かれ、長文も論理的に素早く読解できるようになるからです。これらの文法参考書には、長文を正確に読み解くために欠かせない文法事項の定着を確かめる設問も豊富です。

また、文法・語法問題(並び替え、誤っている単語を選ぶ形式、穴埋め形式などで、マニアックな語法やイディオムを知っているかを問う問題)が出題される人は、文法問題対策をガッツリやってください。

そして、大事なことがもう一つ。文法問題集の例題や練習問題を解くときは、間違えた問題に印をつけて丁寧に復習し、「なぜ間違えたのか。どうして誤った解答を書いてしまったのか」を徹底的に突き詰める習慣をつけてください。入試で出題される紛らわしい選択肢を見破る力につながります。また、別のノートにまとめたりすることでテスト間に自分の苦手なところを確認できます。

暗記のポイントは、一度にたくさん暗記し (50構文ほど)、それを繰り返し小テスト形式で復習することです。また他教科の勉強に疲れたときに、息抜きとして音読するのもおすすめです。

オススメの参考書やウェブサイト

スタンダードレベル:Next Stage または Vintage

受験構文のバイブルです。どちらも似たような内容なので、どちらか一冊を完璧に暗記してください。収録されている1500問を完璧に暗記出来たら、難関校や医学部受験にも十分対応できます。私が受験生だったころは、Next Stageを用いて勉強していました。

苦手な方向け:肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本

Next StageとVintageは例題形式だったのに対し、こちらの本では構文解釈の説明がメインとなっています。学校の文法の授業がいまいち理解できなかった方におすすめの教材です。「間接目的語」「同格節」といった難しい文法用語を使わずに、平易な言葉で構成立てて説明してくれています。

 

超上級者向け:東進 英文法レベル別問題集 レベル5 / レベル6

東進のレベル別シリーズは、自分に合ったレベルを選べるのと、少ない問題数でサクサク解けるのが好きで他の科目でも愛用していました。英文法レベル別問題集はレベル1~6ありますが、レベル1~4は Next Stage や Vintage で代用できます。その二冊を完成させた後、さらに英文法の力を付けたい方にレベル5(有名私大対策)とレベル6(超難関大対策)がおすすめです。

受験英語の中でも特に間違えやすい良問ばかりを集めており、問題数は少ないですが、とても力がつきます。

大学受験STEPのウェブサイト:一問一答!英文法クエスト

机に向かう勉強に疲れた方、気分転換にクイズでもどうでしょうか。単元別や全単元からランダム、スピードアタックなどさまざまな出題形式を選べます。解きごたえのある問題ばかりです。この記事を読み終えたら、ぜひ下のリンクからチャレンジしてみてください。

これだけは覚えておきたい超重要構文!!

lieとlayとlie

lie (lie-lay-lain-lying) 自動詞 : 横たわる、寝る、そこにいる

例)She lay down on the sofa. (彼女はソファに横たわった)

lay (lay-laid-laid-laying) 他動詞 : 横たわらせる、置く

例)The railroad was laid in this town. (鉄道がこの街に敷設された)

意味も似ていて、lieの過去形とlayの原形が全く同じなので非常にややこしいです。lay(横たわらせる)は他動詞なので、後に目的語が続くはずです。目的語がないものはlie(横たわる)を選択し、受け身のものはlay(横たわらせる、置く)を使い、was laid(置かれた)としましょう。

また、lie(嘘をつく)も忘れてはいけません。こちらは lie-lied-lied-lying と活用します。

 

倒置

①仮定法の倒置

Had I had much money, I could have bought that car. (=If I had had much money, I could have bought that car.)

②文頭否定語による倒置

Hardly had I left the house when it began to rain. (家を出るとすぐに雨が降り始めた)

Only do I listen to Kpop. (私はkpopだけ聞きます)

文頭に “Hardly/ Scarcely/ No sooner/ Little/ Not until/ Only” などの否定や限定を表す語がある場合は要注意です。その他の倒置に比べて存在感が薄いですが、頻出なので意識的に覚えましょう。

③強調の倒置

Up came the ball. (ボールが上がってきた)

④感嘆の倒置

What a cute baby he is! (なんて可愛いベビーなんだ!)

倒置について、こちらのウェブサイトで詳しくまとめてあります。

受験の世界では、難解でややこしい構文がこぞって出題されます。実はこれらの特殊な構文を覚えても、受験以外に使う場面はあまりありません。今は受験のためにわりきって構文暗記を徹底してください。でも本当は、シンプルで生きた英語を吸収したり使ったりするのはとても楽しいことなので、受験が終わったら、ぜひ英語の楽しさを感じ直してくださいね。

早めに英文法の学習を1通り終わらせよう

 

「入試英語で英語長文しか出題されない学校を受験する受験生でも、英文法の勉強を一通りしておいた方がいいが、従来のようなゴリゴリの文法対策はせずに、長文読解と、内容真偽の選択肢の絞り方を訓練しておいた方がいいです。

内容真偽など選択肢の絞り方については、過去問や予想問題を繰り返し解いていく中で、「自分が何故間違った選択肢に引っ掛かってしまったのか」をノートに書きあげて、誤りの選択肢を作る人の作戦ややり方まで理解してしまいましょう。だいたい似た内容の選択肢が並んでいる中で、本文と大きく外れている単語が含まれている選択肢が一つあったりします(もしくは、一つ以外は、本文と大きく外れている単語が含まれていたりします)。共通テストの現代文の対策と同じですね

学校もあり部活もあり行事もありと、高校生活を送るだけで忙しい受験生は、複数の科目を並行して仕上げていかねばならず、それはとてもタフなことです。そのため、志望大学の頻出の出題形式や頻出分野を過去問を通して把握し、頻出形式や頻出分野に絞って重点的に対策するのはもっともなことです。効率的に受験対策を進めていったほうが、充実した受験生生活を送れている気がしますよね。

文法参考書は早めに1冊仕上げておいて、語彙力を強化して、それから共通テストのリーディング問題対策を行うなり、リスニング対策を行うなり、志望する大学の二次試験対策を行うなりして、可能であれば多様な出題形式の問題を解いてみましょう。

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