【速報2022】岡山大学医学部!伝統と歴史と革新と!中国四国の最先端医療拠点に!

医学部入試情報

岡山大学は、学部が12あり、大学院の研究科が8つあるなど、大規模な国立大学です。それと同時に、国連が提唱する「持続可能な開発目標」を大学の活動の柱や目標に据えている、未来社会的か観点からも特色豊かな大学です。今回は、この岡山大学の医学部に焦点を当てて解説します。

岡山大学医学部の最新情報

岡山大学ってどんなところ?

1949年、新制大学として岡山大学が発足しました。母体となった学校・大学は、旧制岡山医科大学、旧制第六高等学校、岡山師範学校、岡山青年師範学校、岡山農業専門学校でした。それらの学校は、それぞれ岡山大学医学部、法文学部、理学部、教育学部、農学部になりました。以上の経緯により、岡山大学は、1949年の発足当初から医学部があったわけです。旧制医科大学を起源としている医学部のパターンです。

1955年には大学院医学研究科が設置され、1973年には薬学研究科が設置され、1976年には大学院の影響を受けて「医学部」が「医学部・薬学部」に分離しました。なお、1979年には歯学部が新設されています。

全学部共通の教育理念と教育目標は、以下のように簡潔にまとめられています。確かにやや抽象的ではありますが、受験生にとってある程度は重要な事なので、転載します。

■教育理念
・自然と人間の共生
・多様な文化・価値観を尊重
・地域と世界の発展に寄与

■教育目標
・探究・創造する知性
・豊かな教養と高度専門性
・社会的責任を負いうる個
・異文化理解に基づく国際性

公式データに基づく岡山大学医学部の最新入試情報!入試の種類は?

岡山大学医学部には、医学科と保健学科があり、保健学科は3つの専攻に分かれていますが、この記事では、ひとまず医学科に的を絞ります。

同大学公式サイトによると、岡山大学医学部医学科は、以下の5つの方法において入学者選抜を行っています。

・一般選抜(前期日程)

・学校推薦型選抜Ⅱ(大学入学共通テストを課すもの)

・国際バカロレア選抜

・第2年次編入学(学士入学)

・私費外国人留学生選抜

上記のうち、一般選抜前期日程は、他の国立大医学部と同じく、

「5教科7科目の大学入学共通テスト + 個別学力検査で数学、理科2科目、英語 + 面接で将来の医学・医療の担い手としての適性を判断」

という普通のものです。

「学校推薦型選抜Ⅱ」とは?

一方で、「学校推薦型選抜Ⅱ」とはどういったものか、岡山近辺に住んでいる受験生はもちろん、他の大都市圏に住んでいる医学部志望生も気になることでしょう。

岡山大医学部医学科の「学校推薦型選抜Ⅱ」は、残念ながら、まず、

・地域枠コースのみの募集

となります。

さらに公式の入試情報・概要を要約すると、

・志望する各県の出願要件を満たす者が対象

・調査書等の書類審査と、面接試験が課される

・各県が貸与する奨学金を受給することと、当該県内での医療に従事する強い意思があること確認される

・将来の医学・医療の担い手としての適性を総合的に判断する選抜

・入学後ため、5教科7科目の大学入学共通テストを課し、基準点(概ね 780 点)以上の受験者から選抜される

といった感じになります。

公式の医学科案内と紹介ムービー

2021年11月11日、「岡山大学医学部の公式ホームページ」と「岡山大学医学部医学科の公式ホームページ」がリニューアルされました。URLも変更になりましたが、それぞれ以下のリンクよりご覧いただけます。

2023年度の公式の医学科案内も完成したようです。2023年度版ですから、来年(2023年)受験し来年入学する人たちのためのものです。「医学科生って忙しそうだけど、課外活動はできるの?」「卒業した後はどんな道があるの?」といった、医学科を受験する人なら考える疑問に答えるために作られたものです。テレメールで紙媒体のものを取り寄せることも可能で、送料以外は無料です。岡山大医学科の受験を考えている人は、ぜひ自宅に送付してもらいましょう。

最新の医学科案内では、医学部長のメッセージが公式サイトより長く掲載されており、「現代世界は、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の時代であり、既存の経験則が通用しない課題が山積みであるが、それは医学・保健においても同様であるため、医学研究の新たな境地を開き、持続可能な世界の医療・保健の発展に貢献することが重要である。そのためには、新鮮な感性や考え方を持った次世代の皆さんが必要である」といった内容です。

医学部長メッセージは、岡山大学が掲げる「持続可能な研究・開発」を医学・医療にも当てはめるもので、全体として、「最新研究にも力を入れて、専門医や研究者を育成し、それらの研究成果を臨床や教育に還元したい」という、総合大学としてもエリートである岡山大学の気概が感じられます。

また、「アドミッションポリシー」(求める人材像)としては、人間性、倫理観、使命感、語学力、コミュニケーション能力、問題解決能力の他に、「とりわけ生命科学に深い関心を持っている人」が挙げられています。

電子版の「医学科案内」は以下よりご覧いただけます。

そして、Youtubeとして「医学科の公式ムービー」もあります。息抜きがてら、ぜひご覧になってみてください。

医学科の前期日程の「実質的倍率」は3.67倍!

では、医学科の選抜方法で「学校推薦型選抜Ⅱ」は地域枠のみですから、「一般選抜の前期日程」を分析していきます。

2022年に行われた2022年度入試において、医学科の前期日程は相当高い倍率となりました。98名の募集に対し540名が志願し、確定志願倍率は5.5倍です。データ集などの書物に掲載されているのは、おおむねこの数字です。それに対し、実際に受験した人数は360名であり、合格したのは98名だけですから、それらをもとに「実質的な倍率」を割り出すと3.67倍となります。

これらの倍率は、難易度とハードルが高いがゆえに受験生がかえって敬遠する旧帝大の医学部医学科よりも、絶対的に高い数字です。学費がリーズナブルな国公立大医学部で、かつ環境や学風が素晴らしいところを志望し受験するのは当然のことですが、受験戦略や併願作戦の立案にあたっては、複数のプロフェッショナルに相談するのが賢明です。

最新の令和5年度入試の要項が公表!医学科は95名が前期日程で

このたび、最新の2023年度版の入学者選抜要項が発表されました。

医学科は計100名の募集人員であり、95名が一般選抜の前期日程、5名が国際バカロレア、若干名が私費外国人留学生選抜ということです。なお、気になる学校推薦型ですが、「医学部医学科の学校推薦型選抜Ⅱについては、実施未定です。実施が確定しましたら、本学ホームページにて詳細をお知らせしますので、注意してください」との但し書きがあります。これは、文科省への定員増の申請に関連するもののようで、「学校推薦型選抜Ⅱ」を実施するとしても「地域枠コース」のみとなります。

「地域枠コース」に対して、一般枠のことが「一般コース」と呼ばれており、こちらが計100名の募集という事ですね。

なお、入学者選抜に関する資料や概要などは、公式サイトの以下のページをご覧ください。

2023年に実施される一般選抜の日程・スケジュールについては、以下のように発表されました。出願期間、試験日などを間違えないようにしましょう!

2023年に行われる医学科の入試の配点は?2次試験は数学と英語の配点が高い!

2023年の医学科の前期日程入試の配点も明らかになりました。共通テスト500点+個別学力検査1100点となり、「1600点+面接」で競う入試となります。

共通テストは5教科が100点ずつになりますが、個別検査は「数学400点、理科300点、英語400点」であり、結果的に数学と英語の配点が最も高い「教養重視のエリート型試験」となります。ですが、もちろん理科もしっかりと2次試験対策をしなければならないことに違いありません。

なお、共通テストと個別試験ともに、理科は、物理、化学、生物より2科目選択。共通テストの数学は、数学1・数学A、数学2・数学Bのみです。個別試験の数学は、これに数学Ⅲが加わります。共通テストの地歴公民は、「世B、日B、地B、現社、倫理、政経、倫理・政経」より1科目選択です。注意しましょう。

最後に

岡山大学医学部は、岡山藩が創設した医学館に起源を持ち、四国中国地方を中心に近畿地方西部にわたるパートナーシップを形成してきました。現在では、中国四国地方唯一の革新的医療技術創出拠点かつ臨床研究中核病院です。「長き伝統と地域社会を誇りに思いつつ、最先端のグローバル医療に雄飛したい高い志」を持っていて、理科だけでなく数学も英語も得意なエリート肌の受験生に最適と言えます。

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