医者の仕事内容は?見えない裏側を教えます!

医者のキャリア

世の中にはたくさんの職業があります。その中でも、常に人気の職業ランキングの上位に位置している仕事が医師です。

皆さんの中には、医師になるために医学部合格のために、厳しい競争をしている方もいるかとは思います。

では、そんな医師は実際にはどのような仕事をしているのでしょうか。

本記事では、病院で実習を行い、医師のもとで補助・介助を行いながら業務を間近で見ている医学生が、医師が行っている業務について詳しく解説します!

医師の仕事とは?

けがや病気に苦しんでいる人を治療し、その回復を促すのが「医師」の務めです。

一般的には、病院に勤める勤務医や、自ら診療所を開いている開業医などが知られています。ほかにも、大学病院などの研究機関で医療技術の研究を行う、研究医と呼ばれる役割もあります。

医師の仕事は、患者を診察し、治療すること(診療)です。これは医師法により定められている行為で、医師だけに許されているものです。

具体的には、患者の容態・問診・検査データなどから病名と病状を確定する診断と、投薬や手術などにより病状を改善させる治療とが医師の仕事となります。

実際の現場では看護師が点滴を注射したり、採血を行ったりすることが多いですが、これらは医師の指示による診療のサポートという形で行われるものとなります。

このように、患者と向き合い診療を行う医師を「臨床医」と呼びます。臨床医は、内科・小児科・整形外科など、その医師が専門とする分野(診療科)ごとに分かれて診療を行うことがほとんどです。

しかし、個人で病院を経営する開業医の場合は、専門分野に絞らず複数の分野にまたがって診療を行うケースも多く見られます。

病院に勤めている勤務医は、そこを訪れる患者や入院患者の治療や診察を行います。開業医の場合、それに加えて医療機器を準備したり、看護師を雇ったりといった周辺業務も行わなくてはならないため、非常に多忙です。泊まりがけで仕事をする当直勤務、休日勤務なども定期的にあるので、決して容易な仕事ではありません。

病院以外にも、介護老人保健施設、教育・研究機関や保健所などの衛生行政、保健衛生業務などにも従事しています。医師のニーズは病院の外でも常に絶えないものなのです。

一方で、「研究医」と呼ばれる人たちもいます。研究医は大学や研究所などに在籍して、薬剤や治療法、生理的反応といった基礎研究を行う医師のことで、新しい医療技術の開発や新薬開発には欠かせない存在です。

さらに、医師に課せられた仕事として、教育があります。これまで経験し、蓄積してきた症例や技術、患者への対応などを若い次世代の医師へと引き継ぐことで、患者に合わせた医療の提供に貢献します。

病院と診療所(クリニック・医院)では、仕事内容に違いはある?

“病院”と一言で言っても、大きいものから小さいものまでたくさんあります。

日本では、病床数(入院できる患者の数、ベッドの数)が20床以上のものを病院、19床以下のものを診療所と定義しています。

大きな病院では、医師は診療や治療にのみ専念している場合が多いですが、診療所ではスタッフの数が少ないため、医師は様々な業務を行っていることがあります。

特に、開業医ではレセプトの管理(診療した時に、国や保険組合からお金をもらうために必要なもの)や、経営、検査機器の整備など、多様な業務を行う必要があります。

医師がやらなくてもいい!と言われるようなことでも、スタッフとの信頼関係や円滑なコミュニケーションのために、気を使うことも多いのです。

医師を志す上で、必要な能力とは?

医師に必要な資質の1つにコミュニケーション力があります。

診察の基本となる問診は、単なる質疑応答だけでなく、何気ない会話から患者本人も気づいていない兆候を探り出し、診断に役立てるところに狙いがあります。また、患者とその家族に治療方針や投薬について説明するのも医師の大切な仕事です。

患者のつらい気持ちに寄り添い、共感することも重要な役目の1つです。患者のことを第一に考え、相手の気持ちを理解することが大切です。相手を思いやれる優しさを持っていることが求められます。

また、医療分野は、日々新しい薬や治療法が開発され、確立しています。1人でも多くの患者の命を守るため、最善の治療を施すためには、最新の知識・技術を身につけていく必要があります

加えて、医師の生活は多忙を極めます。日々の体調と精神面での自己管理がとても重要であると共に、常に自分をブラッシュアップしようとする知識欲と向上心を持つことが大切です。

医師の業務がわかるおすすめの本

最近では、医療に関するドラマや小説などが人気です。

一般向けに誇張されたり、良い面だけ切り取っているものもありますが、診療や救急外来のイメージを掴むのには向いているかもしれません。

試験勉強の息抜きにも、おすすめの本を何冊か紹介します。

『神様のカルテ』(夏川草介/小学館)

信州で地方病院に勤務する主人公が大病院と地元の患者との狭間で葛藤するベストセラー小説です。近年では、地方の医師不足が嘆かれていますが、この小説では、その実態がよく現れています。読み物としても、私の大好きな作品で、はじめて読んだときは涙を浮かべながら読んだ記憶があります。

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『泣くな研修医』(中山裕次郎/幻冬舎文庫)

医師は大学を卒業した後、2年間は研修医として、一人前の医師になるために病院で働きます。

少し、古い話ではありますが、著者の中山裕次郎さんは実際に病院で働いていた医師であるため、臨場感のある描写が特徴的です。

リアルな医療現場を知ることができます。

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さいごに

医師の業務について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

自分が将来、どんな風に働くのか、どんな生活を送りたいのかが、具体的に想像できると、より、やる気に繋がると思います。

医学部合格にむけて、勉強するモチベーションにつながれば幸いです!

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