勉強を習慣化できないと難関大合格は難しい!習慣化のやり方4選

医学部受験生の生活習慣

ほとんどの方は毎日の習慣として歯磨きをしたりお風呂に入ったりしますよね。勉強も日常生活に組み込んで習慣化させてしまえばとても楽になります。自然に勉強モードに入ることができれば成績も上がりやすくなります。ここでは勉強を習慣化するコツをお伝えします!

勉強を習慣化するメリット5選

①勉強をスムーズに始められる

食後に歯磨きをする習慣がついている人は、歯磨きめんどくさいなぁとは思わずに食べ終わったら無意識に歯磨きを始めています。それと同じで勉強も習慣化してしまえば無意識に始めることができます。勉強しなきゃなぁ、やりたくないなぁといつまでも思っていてはなかなか始められませんが、一旦始めると意外と続いたりするものです。気付いたら勉強モードに入っていたという状態を作り出すことができればこれほど楽なことはありません。

②勉強を継続できる

大学受験は付け焼き刃の勉強ではとても太刀打ちできません。早い人は高校1年生、もっと早い人では中学1年生から大学受験に向けて準備しています(鉄緑会などは有名ですね)。できるだけ早い時期から勉強を習慣化することでそれだけ長い期間勉強を続けることができます。今まで何もしていなかった人が急に何かを始めようとしてもなかなか続かないものです。本格的な受験勉強に入る前の基礎を始める段階からすでに勉強を継続する習慣をつけてしまいましょう。

③勉強量を確保できる

勉強を習慣化して継続することで必然的に勉強量が増えることになります。「コツコツと積み重ねる」とはまさにこのことです。1日12時間勉強してあと2日何もしないよりも、毎日4時間ずつ3日間勉強した方がよいというのはよく知られたことです。前者ではそれで終わりになってしまうことも多いですが、後者ではその後も毎日4時間ずつ勉強を継続できる可能性が上がります。毎日4時間勉強することを1ヶ月続けられれば合計120時間勉強したことになり、1日12時間勉強して終わりにしてしまった場合の10倍の勉強時間となります。勉強は時間が全てではありませんが、想像するまでもなく120時間勉強した方が量も多くなりますね。

④目標の実現に近づける

受験生のみなさんの目標の多くは大学受験に合格することのはずです。さらに細かく、「模試で偏差値○○以上取る」「定期考査で学年○○位以内に入る」「全科目で80点以上取る」などの目標を掲げている方もいらっしゃると思います。勉強を習慣化してコツコツ継続できれば、それだけ目標に近づくことができます。「努力は裏切らない」とよく言われますね。成功している人は必ず努力しています。ぜひ勉強を習慣化して目標を実現していきましょう。

⑤自信が付く

勉強を習慣化した結果、目標を達成したり成果を出したりできれば大きな自信につながります。達成感を味わうというのはとても気持ちがよいものです。またまわりの友達が「昨日は全然できなかった」「最近全然勉強できていなくてどうしよう」などと言っているのを聞いても、「自分は毎日コツコツ勉強を続けられているから大丈夫」という自信があれば一緒に不安になることもありません。受験生はメンタルが不安定になりがちですので少しでも自信をつけて動じないメンタルを手に入れましょう。

勉強を習慣化するために必要なのは意識と具体的な目標

勉強を習慣化するメリットはたくさんあるのになかなか習慣化できないですよね。ここでは習慣化に関してポイントを4個挙げてみました。

①まずは意識を改める

勉強を習慣化しようと思ったら、まずは「絶対に習慣化するぞ」という確固たる意志をもちましょう。なんとなく始めるのではなく、「なぜ習慣化したいのか」「何を習慣化したいのか」をはっきりとさせましょう。今まで続けられてきたことがあればなぜ続けられたのか参考にしてみてもよいです。

②時間と場所を決める

「朝7時に起きて始める」「夜寝る前に15分勉強する」などと時間を決めておくと始めるきっかけになりますので習慣化しやすくなります。最初のうちはアラームを設定したり家族に声をかけてもらったりして忘れないように工夫しましょう。いきなり長時間から始めるのではなく、まずは軽い勉強を15分など短い時間で気軽にできるものを選ぶと続けやすいためおすすめです。

また勉強する場所を決めて固定すると習慣化の助けになります。「人間は場所でやることを覚える」と言われます。例えばベッドは通常寝る場所として記憶していますが、ベッドで勉強したりスマホをいじったりすることを続けていると脳がベッドを勉強やスマホをする場所と誤解して寝つきにくくなってしまうことが知られています。自分の机が1番おすすめですが、勉強と場所を紐づけることで席につくだけで勉強モードに入ることができるようになります。

③高すぎる目標を立てない

目標がいきなり高すぎても挫折する原因になります。高すぎる目標をすぐに達成することはできません。例えば「今回の模試でE判定だったけど来月の模試ではA判定を取ろう」と思ってもなかなか厳しいですよね。そのため目標はできるだけ実現可能なものにしましょう。上記の例を改善すると「今回の模試では有機ができていなかったから次回ではこの分野で5点アップを狙おう」みたいな感じです。

④具体的な目標を立てる

目標もなくただなんとなくやっているだけでは長い期間続けるのが難しくなります。またあまりにも細かく目標を立てても失敗してしまいます。目標を立てるときのポイントは、大きいものから順に小さいものまで複数の目標に分けて立てることです。

目標の立て方は1日の時間配分と1週間の総学習量が鍵

具体的な目標を立てればいいことぐらいはわかってるけど、その立て方はよくわからないという人は多いのではないのでしょうか?ここではそのやり方を詳しくご紹介したいと思います。鍵となるのは1日の時間配分と1週間の総学習量です。

1日で勉強する教科ごとの時間配分を考える

まず1日の勉強時間をどのように配分するか決めましょう。そしてそのためには教科ごとの勉強時間の配分」を考えなくてはなりません。
というのも、まず「自分がどの教科に、どの程度勉強時間を割く必要があるのか」をきちんと理解しておかないと、苦手教科やタスクが多い教科に時間を取られてしまいがちだからです。

【教科ごとの時間配分の目安】
文系 英語3:地歴2:国語1
理系 数学3:英語2:理科2

基本はこの2パターンです。
文系なら英語、理系なら数学を中心に自分の志望校の点数配分や得意・不得意に合わせてここから調節していきましょう。国立志望なら科目数が増えますが、基本的に共通テストでしか使わない科目であれば早くても10月頃からの開始でOK。
それまでは二次試験で使う科目を中心に、上記の配分を参考に勉強しましょう。

1週間においての総学習量を元に1日の時間配分を考える

教科ごとの時間配分がわかったら、それを元に1日の勉強の時間配分を決めていきます。ただし、厳密に「1日単位」で考える必要はなく、「1週間トータル」で教科ごとの時間配分に沿った勉強ができていれば大丈夫です。
例えば、「今日は6時間勉強できるから、英語を3時間、日本史を2時間、国語を1時間勉強しよう」と考えるのではなく、「1週間で36時間勉強できるから、1週間で英語18時間、日本史を12時間、国語を6時間勉強しよう」と考えればOK。1日単位で教科ごとの配分を考えてしまうと、勉強時間があまり取れなかった時にウエイトの低い教科の勉強に時間を割けず、勉強の内容が偏ってしまう恐れがあるからです。
曜日によって「スキマ時間が多い日」や「じっくり腰を据えて難しい問題に取り組める日」なども違うでしょう。毎日全ての教科や内容に手を付ける必要はありませんので、その日の状況に合わせて上手にスケジュールを組みましょう。

1日の時間配分を決める上でのポイント3選

①「休憩時間」と「やること」を決めておく

上記で1日の勉強の時間配分を決めることをご紹介しましたが、そのために重要なポイントが2つあります。

・休憩時間を決めておく
・タームごとに何をするか決めておく

です。人間の集中力は長くても90分が限界と言われています。
適度に休憩を挟まないとかえって効率が悪くなってしまいますので、最初から休憩にも時間を取ってスケジュールを立てておきましょう。休憩時間を入れるコツは「疲れたと思う前に休憩する」こと。
「疲れた」と感じてからだとより長い休憩が必要になってしまいますし、再度勉強に戻ることが億劫になってしまうからです。30分〜1時間に1回、5分〜10分の休憩時間を最初から設定しておきましょう。

また、その1タームの間に「何の勉強をするか」を考えておくことも大切です。
ただ「英語の勉強をする」としか予定を決めていないと、いざその時間になってから「英語の何をしよう」と考えはじめたり、ただ問題集を前にボーッとしてしまったりして時間が無駄になってしまう可能性があるからです。時間制限があると「この時間内に終わらせなきゃ」という気持ちが働くため、集中力を維持しやすくなる効果も期待できます。
具体的に「この問題集の◯ページから◯ページまで終わらせる」と、最初にスケジュールを考えるときに決めておくとスムーズに勉強を進められるでしょう。

②「自分がどれくらいの時間で、どの程度勉強できるか」を把握する

制限時間をつけて勉強をすることで、集中力が高まる効果が期待できます。
しかし、無理なスケジュールを組んで制限時間内に予定していた勉強が終わらないと、勉強に対するモチベーションがどんどん下がってしまいますし、勉強の予定も崩れてしまいます。

そのため、勉強に対する時間配分を考える前に一度「自分はどのくらいの時間で、どの程度の量の勉強ができるのか」を計っておくようにしましょう。
タイムトラッキングアプリを使えば簡単に自分の勉強時間と進み具合が把握できますし、ストップウォッチで計測してメモに取っておいてもOK。「30分間で大体問題が3問解けている」などがわかったら、それを元に「ちょっとだけ頑張らないと達成できない量」のノルマをタームごとに決めると良いでしょう。

以下に勉強時間を記録、計画に役立つお勧めのアプリについての記事を紹介させていただきます。よかったら参考にしてみてください。

③カツカツのスケジュールにしない

想定通りに勉強が進まなかった場合、スケジュールがきっちりと詰まっていると睡眠時間や休憩時間を減らさないとその日のノルマが達成できなくなってしまいます。しかし、休憩や睡眠時間を減らしてしまうとかえって勉強の能率が悪くなってしまうため、次の日の勉強も予定通りに進まずまた休息を削ってしまう悪循環になってしまいかねません。そのため、1日の時間配分を考える時には少し余裕をもたせ、復習や時間内に終わらせられなかった問題を解くための時間を取っておくようにしましょう。

勉強を習慣化して成績upしよう!

ここまで勉強の習慣化の方法や勉強時間の使い方について解説してきましたが、自分の中で具体的な目標は立ちそうですか?習慣化や時間の効率的な使い方は成績upに直結する重要な問題です。これらを間違えてしまうと長時間勉強している気になっていても成果が出ないという精神的にも辛い状況になってきます。早いうちからしっかりとした勉強習慣を身につけて成績を上げ、志望校にも合格しましょう。

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