共通テストの平均点は?科目ごとの平均点一覧

医学部入試情報

共通テストの科目別平均点

毎年1月に行われ、多くの大学で1次試験として利用されている「大学入学共通テスト」。センター試験から名称が変わって2年目の実施となった2022年度は、多くの教科で難易度が上がり平均点が前年よりも低くなったことで話題になりました。では、実際今年の共通テストの平均点はどのくらいだったのでしょうか?科目ごとに、前年度の平均点と比較してご紹介します!

なお、こちらの数値は独立行政法人大学入試センターの公式発表をもとにしています。過去の試験情報について以下のリンクから確認できます。

 

国語

2022年度 2021年度 前年比
国語 110.26 117.51 -7.25

「国語」は、平均点が110.26点(55.13%)となりました。前年度に比べやや低くなりました。

地理歴史・公民

2022年度 2021年度 前年比
世界史A 48.10 46.14 +1.96
世界史B 65.83 63.49 +2.34
日本史A 40.97 49.57 -8.60
日本史B 52.81 64.26 -11.45
地理A 51.62 59.98 -8.36
地理B 58.99 60.06 -1.07
現代社会 60.84 58.40 +2.44
倫理 63.29 71.96 -8.67
政治・経済 56.77 57.03 -0.26
倫理、政治・経済 69.73 69.26 +0.47

「世界史A」、「世界史B」、「現代社会」、「倫理、政治・経済」は前年に比べてやや平均点が高くなりました。しかし、「日本史A」、「日本史B」、「地理A」では前年度に比べて大幅に平均点が低くなってしまいました。中でも「日本史B」の平均点の低さは衝撃的でした。受験生はきっと大きな衝撃を受けたことでしょう…

「倫理、政治・経済」と「日本史B」の得点差は16.92点。900点満点でも1.88%の差になります。得点調整は行われなかったみたいですが、無視はできないような差ですよね。これから受験を控える高校生の科目選択にも影響を与えるような結果になってしまいました。

数学

2022年度 2021年度 前年比
数学I 21.89 39.11 -17.22
数学I・数学A 37.96 57.68 -19.72
数学II 34.41 39.51 -5.1
数学II・数学B 43.06 59.93 -16.87
簿記・会計 51.83 49.90 +1.93
情報関係基礎 57.61 61.19 -3.58

「数学I」「数学I・数学A」が「数学①」、それ以外が「数学②」の区分です。

多くの人が受験する「数学I・数学A」と「数学II・数学B」で前年度よりそれぞれ20点ほど平均点が低くなるという大波乱。こんなことをされてしまっては、試験中も自己採点をするときも絶望でしょう。実際に、数学の試験が終わった後泣いている受験生もいたとか。前年度の試験も知っている浪人生は特に衝撃が強かったのではないでしょうか。

理科

2022年度 2021年度 前年比
物理基礎 30.40 37.55 -7.15
化学基礎 27.73 24.65 +3.08
生物基礎 23.90 29.17 -5.27
地学基礎 35.47 33.52 +1.95
物理 60.72 62.36 -1.64
化学 47.63 57.59 -9.96
生物 48.81 72.64 -23.83
地学 52.72 46.65 +6.07

「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」は、いずれも50点満点です。「基礎」とつくものが「理科①」、つかないものが「理科②」の区分となります。

今回の共通テストでは、「生物」が前年度より大幅に難化し、平均点が20点以上低くなりました。前年度の平均点が他の科目に比べてかなり高いのでその反動でしょうか。仕方のないことなのかもしれませんが、科目間での平均点の差が最大12点ほどと、あまり無視ができないような気もします。科目選択をする際、どのように戦略を立てるかが勝負ですね。理系の受験生は「物理」と「化学」もしくは「生物」と化学」といったような選択をする人が多いです。前年は後者の方が有利でしたが、今年は真逆の結果となってしまいました。

外国語

2022年度 2021年度 前年比
英語(筆記) 61.80 58.80 +3.00
ドイツ語(筆記) 124.26 119.25 -5.01
フランス語(筆記) 113.74 129.68 -15.94
中国語(筆記) 164.79 160.34 +4.45
韓国語(筆記) 144.67 144.87 -0.20
英語(リスニング) 59.45 56.16 +3.29

「英語」はそれぞれ100点満点の「筆記」と「リスニング」の合算で200点満点、その他の言語は200点満点の筆記のみとなります。「英語」の「筆記」と「リスニング」平均点の合計は121.25点と、前年よりも6.29点上がりました。

「英語」以外の言語は問題が易しいとよく言われます。もし親しみのある言語がある人は、他の言語を選択することを検討しても良いかもしれません。

合計点

実際入試で使われることになる、900点満点での合計の結果については、科目選択により大幅にずれが生じるので公式発表はありません。河合塾が推定値を出しているので載せておきます。

国立文系志望の受験型(「国語」、「数学I・数学A」、「数学II・数学B」、「地理歴史・公民」のうち2科目、「理科①」のうち2科目もしくは「理科②」1科目、「外国語」)の推定平均点は507点(56.3%)程度で、前年より48点程度低くなりました。

国立理系志望の受験型(「国語」、「数学I・数学A」、「数学II・数学B」、「地理歴史・公民」のうち1科目、「理科②」のうち2科目、「外国語」)の推定平均点は510点(56.6%)程度で、前年より61点程度低くなりました。

まとめ

令和4年度の大学入学共通テストは、前年度より全体的に平均点が低くなりました。まだ始まってから2年しか経っていないので、来年はどのようになるのかも不透明です。「情報」の必修化、記述式の導入など改革がどんどん進んでいる試験です。

令和5年度の試験は1月14、15日に開催されるようです。

試験形式に慣れて、得点を取れるようにするには繰り返しの演習が大切です。模試などを通して実践的な練習を積みましょう。受験生の皆さんが来年の共通テストで成功を収められるようお祈りしています!

ピックアップ記事

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

【2023年版】 現役医大生が選ぶ医学部予備校おすすめTOP5