2025年度共通テストの配点は?願書の取り寄せ方や出願方法を紹介
国公立大学医学部医学科を目指す皆さんにとって重要なのが、共通テスト。
今は、私立医学部医学科でも共通テスト利用入試を実施している大学も多いので、私立専願の皆さんも共通テストの受験を検討することをオススメします。
今回は、その共通テストの基本的なことから願書の取り寄せ・出願などについてご紹介していきます!
Contents
共通テストは全部で1000点満点
毎年1月に行われ、多くの大学で1次試験として利用されている「大学入学共通テスト」。大学の中には共通テストで足切りを行ったり、共通テストの点数だけで受験ができたりとかなり重要な試験になります。受験生の皆さんに取っては馴染みの深いテストですが、その配点はどのようになっているのでしょうか。
国公立医学科(国公立理系と同様)は6教科8科目
国立理系志望の場合、「地歴公民」から1科目、「国語」、「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B・C」、「理科」2科目、「外国語」(ほとんどの人は英語)、「情報」を選択します。
「地歴公民」が100点満点×1科目、「国語」が200点満点、「数学」が100点満点×2科目、「理科」が100点満点×2科目、「外国語」が200点満点、「情報」が100点満点の計1000点満点となります。
私立の場合は、大学によって受験科目が異なる
私立大学の場合、大学によって求められる科目が大きく異なります。国立大学を受験した上で私立大学を併願する人は、国立大学用の科目選択をした上で、私立大学の共通テスト利用受験の条件に合致しているか募集要項などで確認しましょう。私立専願の受験生の中には共通テストをそもそも受験しなくて良い場合もありますので、募集要項でよく確認しましょう。
自分の受ける大学に必要な科目は何か要チェック!
大学によって、2次試験における共通テストの点数の占める比重や重視される科目が違ってきます。また、大学によっては共通テストの受験科目に制約がある(例えば選択できる理科の科目が「物理」と「化学」のみなど)こともあります。
実際、私が受験生の時は理科で生物受験ができない大学がいくつかありました。(佐賀大学・群馬大学など)
ですので、募集要項をしっかりと確認してみてください。
また、以下のサイトでも新課程科目について詳しく説明がありますので、ぜひご覧ください。
「受験案内」=願書は共通テスト受験者の必需品
共通テストを受験するにあたっては、事前に出願の手続きをする必要があります。そして、出願の手続きをするために必要な書類として、志願票や検定料払込用紙があります。これらの出願書類を入手する方法としては、共通テストの「受験案内」という冊子があります。
つまり、共通テストの願書は「受験案内」と呼ばれています。
この冊子には、出願書類一式とその記入方法、共通テストの教科・時間割・注意事項、検定料の払込方法、変更点、といった共通テストを受験するにあたっての説明が全て記載されています。
共通テストを受験するためには、必ずこの冊子を入手する必要があるのです!
受験案内の入手方法
現役生・浪人生は学校や予備校の指示に従う
まず、自分の通っている高校が、一括で願書を取り寄せてくれるのか確認しましょう。高校で取り寄せてくれる場合は、その願書を使って、出願します。共通テストは、期限が厳しく決まっています。自分が何の科目を使うのか、しっかり確認して、期限内に書類を提出しましょう。
所属している高校や予備校によっては、担当の先生が手続きをして、集団で取り寄せてくれて配布してくれる場合もあるようですので、無駄をしないように事前に確認しておきましょう!
個人で取り寄せる方法は2つ
高校受験では中学校の先生が、中学受験では親が、出願書類を取り寄せてくれたかもしれません。大学受験では出願書類を、本人が責任をもって提出しないといけません。共通テストの願書を高校が取り寄せてくれない場合もあります。特に浪人生の場合は、自分で取り寄せる必要があります。個人で請求する場合は、取り寄せ方法が2つあります。その2つを紹介したいと思います。
①大学の窓口に行って入手する
大学入学共通テストを利用する大学の入試担当窓口で、願書を配布しています。こちらは、共通テストの結果を入試の合否判定に利用する全国の大学が対象になります。
こちらの方法ですと、直接受け取ることが出来るため、送料はかかりませんし、何より安心して実物を受け取ることが出来ます!
大学入試センターのHPで確認したところ、令和6年9月2日(月)から配付するとの記述がありました。
なお、大学入試センターの公式ホームページにて、「大学の窓口に受験案内を取りに行くときは、事前に各大学の入試担当窓口に電話でお問い合わせください」と注意書きがあります。
各大学で取り置きしている数に限りがあるため、事前に伺う予定の大学窓口に問い合わせておくことをお勧めします。
ここで同時に、「大学入学共通テスト」(共通テスト)を利用する大学の一覧についても、チェックしておきましょう。以下のページに公式情報が掲載されています。なお、掲載される大学については随時更新されているとの事で、報道発表等における共通テスト利用大学数とは必ずしも一致しません。
注意すべきことがあります。9月は多くの大学が夏休み期間です。窓口が対応していない場合もありますので、事前に各大学の入試担当窓口に電話してから行きましょう。入試担当窓口は大学によって、入試課、入学センター、入学センター事務部などと呼ばれています。行ってから窓口が閉まっていたら残念ですよね。行く前に電話をしてください。
第一志望校に行って、願書をもらいに行くのもよいかもしれません。合格へとモチベーションが高めていきましょう。
②郵送で請求する
テレメールを使って、郵送で受け取ることができます。
こちらはインターネット上で個人情報を登録して、登録された住所に受験案内を郵送するサービスになります。こちらは、送料がかかる一方、確実に受験案内を手に入れることができるというメリットがあります。
今年度の個人請求は、8月1日から開始するとのことです。詳しい内容は、以下のサイトを確認してみましょう。
共通テストの出願期間は令和6年9月25日(水)から10月7日(月)までです。直前になって慌てないように、余裕をもって請求しましょう。
今度の共通テストを受験する可能性のある受験生は、期間内に必ず、いずれかの方法で冊子体の受験案内を入手してください。
「受験案内」に書かれている重要事項3選
①共通テスト実施日程
まず2025年1月に実施される共通テストのスケジュールについて示されています。出願は2025年9月25日~10月7日です。出願は、必ず行わなければなりません。くれぐれも出願忘れに気を付けてください。
②試験日・試験時間割
受験生にとって不可欠な重要である本番の試験時間割についても明記されています。
初日の1月18日土曜日は、1時間目が地歴公民、2時間目が国語、3時間目が外国語。詳細は以下の通りです。
・地歴公民 1科目受験の場合→10:40-11:40
・国語 13:00-14:30
・外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語)
英語「リーディング」 15:20-16:40
英語「リスニング」 17:20-18:20
2日目の1月19日は、1時間目が理科、2時間目が数学①、3時間目が数学②、4時間目が情報と、理数系の科目です。
・理科 2科目受験の場合→9:30-11:40
・数学①(数学Ⅰ・数学A) 13:00-14:10
・数学②(数学Ⅱ・数学B・数学C) 15:00-16:10
・情報 17:00-18:00
③遅刻についての公式の厳格な取り決め
なお、とりわけ遅刻については細かく注がついて定められています。
電車遅延の場合等も含め遅刻については充分注意してください。
「備えあれば憂いなし」早めの準備を
共通テスト受験案内は、地位のあるエスタブリッシュメントの人々、すなわち「かなり年上の偉い先生方」によって書かれているため、言い回しが堅苦しかったり、日本語の表記法が古めかしかったりして、こういった「お役所的な」書類に慣れていない高校生には分かりにくく、一読してもハッキリと意味がつかめない可能性もあります。
ですが、そうは言っても、不正行為、追試験と再試験、志願票と受験票、受験科目の事前登録、出願資格と証明書類、そしてリスニング試験についての詳しい案内など、絶対に内容を理解しておかなければならない項目が沢山あります。そのため、まずは「受験案内」の存在を身近に感じ、記載内容を理解する気になってもらうため、このようなガイダンス記事を出しました。
早めの準備を心がけて、ゆとりを持って出願できるようにしましょう!
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