理科(物理・化学・生物)ニ次対策が苦手でも合格できる国公立医学部5選
理科の記述問題が苦手だけど、医学部に行きたい!
理科がニ次試験レベルまで仕上がっていないけど、医学部に行きたい!
そもそも理系教科に苦手意識がある…
そんな医学部受験性も多いのではないのでしょうか?少なくとも筆者は、数学と理科に悩まされました。
でも、そんな理由で医学部を諦めてしまうのは早すぎます!!
今回は、ニ次試験で理科なしで受験できる大学をご紹介します。
Contents
理科なしで合格できる国公立大学は5校
理科なしで合格できる国公立大学は、北海道の旭川医科大学・青森県の弘前大学・秋田大学・島根大学・徳島大学の5校です。
どの大学もニ次試験で理科がありませんが、配点には特徴があります。より自分に適した大学を選択しましょう!
これから、それぞれの大学について詳しく見ていきましょう!
2025年度入試まで理科がない旭川医科大学
(旭川医科大学HPより)
北海道には医学部が3つあります。全て国公立大学で、北海道大学、札幌医科大学、そして今回ご紹介する旭川医科大学です。
北海道大学は総合大学ですが、札幌医科大学と旭川医科大学は単科医科大学ですので、より医学に特化した医学部と言えます。
狙うなら今!令和9年度入試から理科が追加
旭川医科大学の入試科目及び配点は以下のとおりです。
共通テスト(570点):地歴公民(50点)、国語(100点)、英語(100点)、数学(100点)、理科(200点)、情報(20点)
2次試験(350点):英語(150点)、数学(150点)、面接点(50点)
合計:920点満点
現在の入試では、ニ次試験に理科がありませんが、令和9年度の入試から理科を追加するとのことです。
詳しくはHPに書かれていますので、こちらをご覧ください。
地域医療に熱心な弘前大学医学部
(弘前大学HPより)
弘前大学医学部は青森県にあります。本州最北端の医学部です。地方国公立大学ということもあり、地域医療に重きが置かれています。
国公立大学の中では、難易度は低め
弘前大学医学部の入試科目及び配点は以下のとおりです。
共通テスト(1050点):地歴公民(100点)、国語(200点)、英語(200点)、数学(200点)、理科(300点)、情報(50点)
2次試験(900点):英語(300点)、数学(300点)、面接点(300点)
合計:1950点満点
弘前大学医学部は国公立大学医学部の中では比較的易しい方に分類されます。これは、大都市から離れているため受験生が集まりにくいことや、近年入試形態が変更されたことが大きく影響しています。といっても、国公立医学部ですので、高いレベルでの戦いになることは安易に想像できるでしょう。
2020年度入試までは、2次試験の科目として英語と数学の2科目が行われていましたが、2021年度入試より総合問題に変更されました。現在国公立の医学部で前期試験に総合問題を導入しているところはなく、対策が立てづらいことや、共通テストまでの教科別の勉強と相性が良くないことなどから受験生に敬遠されてしまったことが挙げられます。
しかし、今年度は数学と英語の2科目に戻っています。
国公立大学前期で弘前大学医学部と検討される大学として、秋田大学医学部、福島県立医科大学医学部があります。どちらも東北地方の医学部であり、東北地方出身者が多い弘前大学医学部ではこれらの大学が併願校候補となることが多いです。特に秋田大学医学部は隔年で弘前大学医学部人気が変動するので、中止する必要があるでしょう。なお、私立大学を併願している場合は少ないですね。
こちらの記事で弘前大学について詳しく書かれているので、ぜひご覧ください!
また、募集要項も発表されていますので、受験校の候補にしている方は確認してみましょう!
共テ理科での高得点が必須な秋田大学
(秋田大学HPより)
個人的に「二次試験で理科がない」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは秋田大学です。
秋田県内・東北地方出身者だけでなく、関東圏から進学する学生が多い印象があります。都内からも新幹線で行けるので、アクセスは良いですね。
また、医師国家試験の合格率も毎年優秀です。
共通テスト理科の配点が大きい
秋田大学医学部の入試科目及び配点は以下のとおりです。
共通テスト:地歴公民、国語、英語、数学、理科、情報
2次試験:英語、数学、面接点
入学者選抜要項はHPで確認できますが、一般選抜の学生募集要項は11月下旬に公開されると書かれてありました。
入学者選抜要項で配点が確認できなかったため、詳しいことは学生募集要項で開示されると考えられます。
例年ですと、
【共通テスト】国語100点(0.5)+社会50(0.5)+数学100(0.5)+理科200(1)+外国語100(0.5)=550点満点
【個別試験】数学100点+英語100点+面接200点=400点満点
このように共通テスト理科の比重が大きくなるように圧縮されます。
ですので、共通テストの理科に十分対応できるような学力は必要です。
こちらの記事で秋田大学について詳しく書かれているので、ぜひご覧ください!
中国地方出身者に人気な島根大学
(島根大学医学部附属病院安全管理部HPより)
地域医療のイメージが強いですが、研究も盛んです。
「実は研究力のある大学」第3位にも選ばれています!
数学と英語に重きが置かれている
島根大学医学部の入試科目と配点ですが、入学者募集要項が取り寄せ方式になっているので、各自で確認する必要があります。
ニ次試験で理科がないことはHP上のパンフレットで確認できましたが、配点や詳しいことはそのパンフレットにも記載がありません。
参考程度に、2023年の医学科の前期日程の入試における科目と配点を解説します。
前提として、配点は共通テスト700点、個別試験460点、それらの合計1160点でした。
まず共通テストは、「国語200点、地歴公民100点、数学100点、理科200点、英語100点」という配点比率になります。
個別試験は、「数学200点、英語200点、面接60点」です。
「2次試験が英語と数学のみ」というのが、島根大学医学部医学科の非常に有名な特徴なのですが、もとい、それゆえに共通テストの理科の配点が200点と高くなっているのですね。さらに、共通テストの国語が200点なのも同様の理由に基づくものです。
ちなみに、共通テストと個別試験の配点を強引に合計すると、「国語200点、地歴公民100点、数学300点、理科200点、英語300点、面接60点」となります。数学と英語が最も大切であることに違いありませんが、理科は個別試験がなくても丸200点です。国語も200点と高配点であるため、理系教科に注力している人の足を引っ張る可能性があります。充分注意しましょう!
こちらの記事で島根大学について詳しく書かれているので、ぜひご覧ください!
集団面接が特徴な徳島大学
(徳島大学医学部HPより)
「医学部に行きたいけど、留学もしたい。国立大学に進学したい」という欲求を満たすことができるのが徳島大学医学部です。
国際交流にも力を入れているので、英語が得意あるいは好きという受験生には嬉しいですね!
文系科目の方が得意という受験生にもおすすめです。
共テの情報と面接は点数化されない
徳島大学医学部の入試科目及び配点は以下のとおりです。
共通テスト(900点):地歴公民(50点)、国語(150点)、英語(200点)、数学(200点)、理科(300点)、情報(点数化せずに総合判定の参考)
2次試験(400点):英語(200点)、数学(200点)、面接点(点数化せずに総合判定の参考)
合計:1300点満点
徳島大学医学部は理科がないのもポイントですが、共通テストの情報と面接が点数化されないことにも注目です。
旧課程の受験生にも受験しやすいのではないでしょうか。
こちらの記事で徳島大学について詳しく書かれているので、ぜひご覧ください!
理科が苦手でも医学部を諦めない!
「理科が苦手だから医学部受験をやめよう」
この考えが短絡的であることを知っていただけたら嬉しいです。
苦手をカバーしながら、戦略的に受験校を選ぶことも合格への近道になります。
理科が苦手でも、医学部受験に挑戦してくれることを願っております!
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