医学部の面接で失敗しない為の定番の質問10選と回答例【国立・私立】

医学部受験の直前期対策

「医学部の面接ってどんなことが質問されるんだろう…」

 

医学部受験には面接が必須で、大学によっては点数化され、合否に大きく関係するため、しっかり対策しておきたいところです。

 

 

一人一人の回答に正解がないので自分1人で対策する時に自身の回答が間違ってないか不安ですよね。

しかし、面接対策で一番大切なのは、この受験生に自分の大学の学生になってほしい、と面接官に思ってもらうこと。そのためには自分の価値観や考えを面接官に伝えることが重要なのです。

これらの質問を深掘りして考えることで、自分の価値観や面接のときに伝えたいことを明確にすることができます。

もし想定していなかったような質問をされても、慌てずに一貫した回答をできるようになるはずです。

 

そこで、本記事では国立大学医学部でも私立大学医学部でも定番質問をまとめてみましたので参考にしてみてください!

 

1 本学を志望する理由は?

 

《NG例》
・親や学校の先生に勧められたから
・学費が安いから
・自分が受かりそうな偏差値だったから
・医師になりたいから

 

以下のような理由がある方は一つの大きな理由として使えるでしょう。

・大学の所在地もしくはその地域に住んでいた、住んでいるから
・自分や家族がその大学の病院にかかった
・知り合いが通っている

学校の設備やカリキュラムを理由にあげるなら、具体的にどの部分が魅力的なのかを話せるようオープンキャンパスに行ったり学校案内・HPを読み込みましょう。

 

「学校の設備・カリキュラムが魅力的だった(具体例を示す)」
「オープンキャンパスに来た際に在校生の方や校内の雰囲気が良く、自分に合っていると感じたのでここで勉強したいと強く感じた」
といった内容が適切。

 

その際には他大もチェックすることを忘れずに。
「海外で実習を受けられる点を魅力に思ったから」などと言ってしまうと「それは他の大学でもできるよね」と言われてしまう可能性があります。

パンフレットやHPに掲載されている学校カリキュラムに関する在校生の体験談を読んだり、オープンキャンパスや学校説明会で在校生と話せる機会が設けられている場合は積極的に参加し、学校生活について質問したりすることで、その学校の情報を得られるので面接で話しやすくなりますよ!

 

私の場合は、オープンキャンパスに行ったことをきっかけに受験校を決定したので、面接の際にその話をするととても会話が弾みました。勉強が忙しく、オープンキャンパスに参加することに時間を割きたくないと初めは思っていましたが、様々な学校に行ったことでそれぞれの学校の特徴がよく分かり、自分の学生生活を想像したり出来たので受験校の決定にも面接にも役立ちました!

 

2 併願校は?他の大学にも合格したらどこに行くか?

この質問も、特に私立の医学部の面接では避けては通れない、受験生みんなが悩むポイントです。

全部言うべき?この大学よりも偏差値が高い大学も受験するなら正直に言うべき?

というのは多くの方が抱く疑問でしょう。「貴校のみです」というのはあまりにも不自然ですよね。受験した大学よりも偏差値の低い大学を挙げた方が無難です。もしその大学が一番偏差値が低かった場合は、その大学と併願する方が多い大学名を答えましょう。

そしてこの質問の後に連続してよく聞かれるのが

全部受かったらどこ行くの?

という質問です。正直に違う大学だと答えたら印象悪いし、とはいえ第一志望ではない…と悩みますよね。

この質問に対して、2パターンの回答が考えられます。

まず、国立大学を併願校として挙げた場合。この場合、どちらも合格したら多くの受験生がする選択は国立大学への進学でしょう。

実際にこの質問を私立大学の面接時に聞かれた人のエピソードを紹介します。

「私は、この場合は素直に国立大学と答えて良いと思います。私は、その大学の附属病院に長期入院をしたという比較的強いエピソードもあったため、私は「貴学に進学します」と答えました。それに対する面接官のことばは、「本当?どっちも合格したら国立に進学する人が多いと思うけど?」でした。

私は自分のエピソードを強調して乗り越えましたが、この経験から、一般的には国立大学と答えた方が自然で、むしろ印象を悪くしないのではないかと考えています。」

二つ目のパターンは、私立大学のみを併願校として挙げた場合。この場合には「貴学に進学します」という回答で良いでしょう。

ここで考えていただきたいのは、この大学しか合格しなかったら自分はどんな選択をするか?ということです。

もしも他の医学部が全て不合格となり今回受験する大学のみ合格となった場合に、あなたはこの大学に進学しますか?

もし進学したいなら、迷いなく「貴学に進学します」と伝えるべきです。進学したいと思っているのにここでわざわざ印象を悪くする必要ありません。

 

3 医学部志望理由は?

《NG例》
・父が医者だから
・お金が欲しいから / 社会的地位の高い職業だから
・小さい頃に入院して、その時に医者に憧れを持った

「なぜ医師になりたいか」を聞く質問です。
ここでのポイントは「きっかけ」だけでなく「将来の目標」も示すこと。

医者は日常的に接することが多い職業のため「自分や家族の病気体験」だけでは弱いと思われてしまいがちです。

「体験の結果、どんなことを思い、将来どうなりたいと思ったか」まではっきりと示すことではじめて説得力が生まれます。自分がどんな専攻に進みたいか、どう医師として活躍したいのかまで具体的に考えましょう。

 

それではよくある回答例を用いて、実際どのように回答すれば良いか考えを深めましょう

回答1「家族が医師だから医師になりたいと思った。」
回答2「昔病気になったときに助けてもらったことがあり、医師に憧れを持ったから。」
回答3「人の役に立つ職業に就きたいと思い、医師になりたいと思った」

実これらのような回答を初めに考えつく方は多いのではないでしょうか。ですが、このような回答は危険です。少し考えてみれば、どの回答にも論理の飛躍があることに気付けるのではないでしょうか?

ではまず回答1「家族が医師だから医師になりたいと思った。」から。受験生の多くは、医師ではない仕事に就いている家族がいます。

逆説的になりますが、医師の家族の存在を志望理由にしては、なぜ彼らはその仕事に就くことを目指さないのか?となってしまいます。

「家族が医師=あなたも医師を志す」とはなりません。

もちろん、家族に医師がいる人にとってその存在は、自分が医師を目指す大きなきっかけの1つであることは間違いないでしょう。

ですので、そこからより深く考えることが大切です。

どのような出来事がありましたか?
それに対してどう思い、どう考えたのでしょうか?
その結果なぜ医師を目指すようになったのでしょうか?

次に回答2ですが、これまで生きてきた中で助けてもらったのは医師だけではないはずです。

道に迷って警察官に助けてもらったり、虫歯になった時には歯医者さんにお世話になったりしたのではないでしょうか?

挙げればキリがありませんが、この回答ではやはり「なぜ医師なのか」という視点が足りていないと面接官に思われてしまうことでしょう。

とはいえこの回答自体がダメというわけではありません。

次のような質問を自分にしてみてください。

医師に助けてもらったことが自分にとって重大だったのはなぜですか?
助けてもらったことで何を考えて医師を志すようになったのでしょうか?

回答3も同じです。そもそもどの職業も人の役に立っているから成り立っているのです。

また、医療職だけでもたくさんの種類がありますよね。その中でも特に医師を選ぶ理由もよく考える必要があります。考えておくことで、医師という職業がなければどのような職業に就きますかという質問をされた時にも答えやすくなると思います。

・患者に寄り添いたい→看護師の方が物理的にも時間的にも患者に寄り添えます
・倒れた人に迅速に対応できる→通常は救急救命士の人がいち早く現場に駆けつけます

そこまで深く考えて医学部を志望していなかった、という人も多いでしょう。

ですが、この質問の答えを自分なりにできるだけ明らかにすることで、自分の医師になりたいという気持ちを再確認することができ、受験勉強に対するモチベーションがあがりますよ!

 

 

 

4最新の興味のある医療ニュース

医療ニュースについては、「あなた自身がどう考えるか」が問題となってくるため、どう答えたら正解というのは存在しません。

自分の意見に対し、論理的に、根拠を示しながら話すようにしましょう。

 

この質問に関しては、受験生が興味を持っている医療ニュースを話すため、試験官の先生方もひとつの質問に対し、「この受験生は内容についてどんなことを知っていて、どのような意見を持っているのか」と深堀りすることが多いです。そのため専門的な話になってしまったり、知らないことについて聞かれたりすることがありますが、知らない場合は「申し訳ありません、不勉強で〇〇については知りません」と正直に答えましょう。

医師の方が面接官をされていることもあるので、誤魔化そうとしても嘘は分かってしまいます。

確かに、細かいところまで知っているのがよいというのはもちろんの事なのですが、ここでは知識を見せつける場所ではないので、そのニュースについてきちんと自分の考えを話す事が1番大切です。

 

 

 

5.長所と短所は?

「医師になるうえで役立つ長所」を答えるのが鉄則。
ただ「集中力があることです」と答えるだけでなく、経験談を交えながら具体的に話しましょう。

 

短所については、本当の意味での短所(暴力癖・喧嘩っ早い)などはNGです。「集中しすぎて時間を忘れてしまう」など、「捉えようによっては長所にもなりうるもの」を挙げましょう。

また、追加で「では、その短所を直すために行っていることはありますか?」という質問をされることが多いです。こちらについても具体的なエピソードを交えながら、どんな工夫をして短所を無くそうとしているのか話しましょう。

 

 

 

6部活は何をしていたか?

運動部が好印象になるが、文化部はダメということはありません。
帰宅部だった場合は、代わりにどんなことをしていたかを答えましょう。

そして、「部活や活動の中で印象に残っていることはなんですか?」や「得られたことはなんですか?」という質問をされることがあります。具体的なことを交えて話しましょう。

「~という大会が印象に残っています。」というのではなく、「~年生のときの~という大会の際に~という出来事があって、このことから~ということを学びました。」と答えましょう。

 

部長や副部長などの役職についていた場合は、部長という仕事の中で大変だったことはなんですか?や部長という仕事から得られたことは?という質問をされる場合もあります。アピールチャンスですので、しっかり答えられるようにしておきましょう。

 

 

7 理想の医師像は?

《NG例》
・父のような医者になりたい
・患者さんに寄り添った医師になりたい

将来どんな医師になりたいか、を問う質問。
「将来進みたい研究科」「臨床か研究か」「そのために大学ではどんな努力をしたいか」を答えましょう。

 

この質問に対して、自分が目指す医師像がもうすでにある人はそれをそのまま伝えればいいと思います。

思い浮かばない人は、なぜ「医師を志したのか」という原点に立ち戻って考えてみましょう。

自分が尊敬する医師がいれば、その医師の姿を抽象化して伝えるのもいいですね。

そしてここからもう一つ考えて欲しいのが

どうやったらそういった医師になれるのか?ということです。

こうなりたい、という姿があったとしても、それに向かって実行に移す人は本当に少ないのです。

だからこそ、どうすれば理想の人に近づけるのかというところまで考えている人は貴重で、面接官にとても良い印象を与えることができます。

実際に私は面接の際、「では、どうすればあなたの理想とするような医師になれると思いますか?」と聞かれました。

8 体力に自信はあるか?

質問に対する答えは、行っていた人は

「運動していたから体力には自信がある」

と答えれば大丈夫ですよね。

しかし、これまで運動部に所属したことがなかったり運動が好きとは思えない方もいらっしゃると思います。

そんな方は、「これまではあまり運動をしてきませんでしたが、大学に入ったらテニス部に入りたいと考えています」
「体力がないことは自分でも問題だと感じているので、大学生になったらジョギングを習慣にするつもりです」

などのように、(本当か嘘かは一旦置いておくとして)今後体力をつけていきたい、という意思を伝えるのが効果的な回答です。

 

9 自己PRをしてください

いきなり自己PRと言われてもとても漠然としているのでどの様に答えるのが良いか分からないですよね。

そもそも「PR」とは「パブリックリレーションズ」、日本語で言うと「広報」になりますので面接官に自分がどれだけ医師に向いているのかや学校に入学したいか、自分を売り込みましょう。

 

ここでは、自分の長所や特技、医師の志望理由、受験校を志望している理由など自己PRできる点を2つ3つ挙げることがおすすめです。

 

しかし、単に長所を話せばいいというわけではなく、「自分が医師に向いていると思う資質」を答えるように準備する必要があるというのが難しいポイントです。

先ほど、単なる長所を挙げても良くないという話をしましたが、わかりやすい例をあげると「きれい好き」は長所ではあるものの医師に向いている資質にはなりにくいですよね。

一方、例えば「コミュニケーションをとるのが好き・得意」であればいかがでしょうか。

医者は他の医療関係者と密に連携して仕事をする必要がある職業。十分な自己PRになりますよね。この時に説得力を上げるため、自分の過去の経験からの具体的なエピソードもセットで用意しておくようにしましょう。

また、1分で自己PRしてくださいと言われることもあれば3分で自己PRしてくださいという場合もありますので受験校に合わせて様々なパターンを用意しておくと良いですよ。自己PRの内容を元に次の質問をされることもありますので注意しましょう!

 

10「入学後は本学でどのような勉強をしていきたいですか?」

大学に入ってからどのような勉強をしたいか、将来のビジョンについて確認しています。もちろん普段の座学の授業を頑張るというのも良いですが、受験校が行っている独自のプログラム(留学制度や実習など)を答えることで学校のことを事前によく調べてきたということを面接官の方に伝えることが出来ます。

 

こんな質問をされることも?(番外編)

 

【番外編1】受験会場に向かう途中で目の前で人が倒れたらどうしますか?

この質問はあなたの倫理観を問いていますね。これに対して「何もせずに一次試験に向かう」と答えたら、さすがに面接官を悪い意味で驚かせてしまうでしょう。

では、どのように答えるのが良いのでしょうか?みなさんはどう答えますか?

おそらく多くの方が「声をかけて救急車を呼んだりAEDを持ってきたりして対処した後に入試に向かう」などのような回答を思いつくのではないでしょうか。

そうですよね、自分にできる最善の選択を考えた結果、そういった答えに至りますよね。

しかし、ここで揺さぶりをかけてくる面接官もいます。

「一次試験、まだどこも合格してなくてここが最後の試験だったらどうする?」

かなり意地悪な質問ですよね。

この質問に対してもさまざまな回答が考えられるでしょう。

・とにかくひと段落つくまでは離れない。
・周りの人にバトンタッチする
・救急車が来るまでその場にとどまる

受験生の心を揺さぶるような質問が来た時はまずは慌てずに、頭の中で思いつくだけ対策をあげるてみてください。

そして、こういった思考力や判断力を問うような質問に対する事前のイメージトレーニングはしておくべきでしょう。

受験生は医学的知識がないことは面接官もわかっていますし、高度な知識を使った答えは求められていません。

それよりも、例えばこの問題であれば誠意を尽くして目の前の困っている人に対応できるような答えが出せるか、というところが重要です。

さまざまな大学で倫理観を問うような質問がされています。自分ならどう考えるのか、それを深く考え自分なりの答えをいくつか持っていることが自分の考えの柱にもなってきます。

ぜひ、事前に面接の過去問をいくつか解いて自分らしい答えを導き出しましょう。

【番外編2】あなたが医師なら、認知症のがん患者への告知をしますか?

こちらも実際に医学部で面接時に質問されている内容です。

あなたが医師ならどうしますか?本当に難しい内容ですよね。

専門知識もない自分がどうやって答えを導けばいいのか…と頭を抱える方もいらっしゃると思います。

ですがここで肝心なのは誰のための医療なのか?ということです。

もちろん医療は患者さんのためにあります。でも、いつも患者さんのそばにいる家族のためにも医療というのは存在します。患者にも家族にも誠実に対応することが医師への信頼につながり、医療の可能性を広げてくれます。

告知するにしても、しないにしても、「なぜそう考えたのか?」といったところを深く突き詰めて答えましょう。

面接対策の他に、小論文対策としても医療倫理について勉強する機会があるでしょう。それらの勉強を通して、このような質問に対する自分の考えを深めていきましょう。

とはいえ、倫理を問う質問には正解はありません。実際には大きく医療倫理の原則から外れるような回答をしなければ大丈夫でしょう。本番でこのような質問をされたときは、落ち着いて考えてくださいね。

 

【番外編3】「欠席日数が多いですが、なぜですか?」

高校での欠席日数が多い場合は聞かれることが多くなります。高校時代に欠席が多いと、進学した大学でも授業を休むことが多いと判断されてもおかしくはないです。実習が多い学部・学科では休むと授業についていけなくなったり、単位がもらえない場合もあります。しかし、休んでしまった分はもう取り返すことはできません。あまり嘘や言い訳はせずに正直に理由を伝え、そのうえで改善できたことや改善できたことをアピールしましょう。

面接は事前準備をしっかりと!

今回は受験でよく聞かれる定番の質問について紹介しましたがいかがだったでしょうか?

医学部を志望する理由については、「なぜ医学部でなければいけないのか」を論理的に説明できるようにしておく必要があります。

自己PRや理想の医師像などについての質問も、その場で考えつくのは至難の技でしょう。

また、「本学の志望理由」や気になるニュースについては、事前に知識を持っておかないと答えること自体が難しくなってしまいます。しっかりと準備しておくことが大切ですね。

さらに、倫理観を問う質問に対しては、典型的な質問に対する回答の練習や医療倫理の勉強をすることで対策していきましょう。

面接は自分のことを知ってもらう場であり、他人によって評価される場でもあります。落ち着いて、論理的でいること、そして面接官が何を知りたくてその質問をしているのか考えて対策することで、必ず好印象を与えることができます。

今回の質問は定番中の定番なので記事を参考にしながら、もうすぐ夏なので受験生の方は自分なりの回答を作ってみてもいいかもしれませんね!

予想外の質問をされたとしても、慌てることなく自分が用意している質問の回答を上手く他の質問にも活用することができると良い回答ができると思います。

忙しい受験勉強に加えて面接対策をするのは大変ですが、面接官に「この人に入学してほしい」と思ってもらえるように、面接対策をしていきましょう。

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