これで完璧!共通テストの英語の対策を徹底解説!

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共通テストの英語の対策を知りたいという方は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

本日は、そんな方のために、共通テスト英語の試験概要や試験対策を中心にお伝えします。これを読めば、「各教科の難易度、時間配分、得点配分、問題の傾向、お勧めの参考書」などがわかる内容になっていますよ。

共通テスト英語の総評

共通テスト英語(リーディング)

・難易度:標準的

共通テスト実施前の公式発表では「読解問題のみ出題」とは明記されていませんでしたが、試行調査や予備校予想問題通り、実際の共通テストは全問が読解問題でした。一部、これまでになかった斬新な出題形式のために難易度が高いものもありましたが、概ね予想通りで難易度も標準的でした。

例年のセンター試験並みの平均点であり、標準的な難易度だったと結論づけてよさそうです。

共通テスト英語(リスニング)

・難易度:やや難化〜難化

・昨対比で、読み上げ語数が「約1,100語(30分)⇒1,500語(30分)」と約33%増加しました。その結果、スピーキングのスピードが速く、解答時間は相対的に短くなり、難易度は上がりました。各種大手予備校の予想模試と比較しても難易度は上がっており、普段取っている点数より低かった人が多かったと思われます。

共通テスト英語の全般的特徴

共通テスト英語に関して正式に確定されている情報の中で、知っておくべきものは下記となります。

  1. CEFRのA1~B1レベル相当の問題が出題される(英検3級合格〜準1級合格未満に相当)
  2. 発音・アクセント・語句整序を単独で問う問題は出題されない
  3. 「リスニング」では英文が1回だけしか読まれない問題も出題される

共通テスト英語の形式的特徴と対策

共通テスト英語の配点

センター試験では、リーディング:リスニング=200点:50点でしたが、共通テストではリスニングの配点が全体の半分を占めることになりました。

ただし、傾斜配点は大学に任されるため、各大学の募集要項を確認する必要があります。

  • リーディング:リスニング=100点:100点

共通テスト英語の試験時間

センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。

  • 試験時間:リーディング80分、リスニング30分(ただし、聞き取り時間30分、解答時間30分)

共通テスト英語の回答方式

センター試験と変わりがないため、特に気にする点はありません。

  • 解答方法:全問マーク式

共通テスト英語リーディングの特徴

実際に行われた共通テスト試験をもとに分析した結果が、以下の通りになります。

  1. すべて読解問題
  2. 設問文がすべて英語
  3. 読む単語量がセンター試験の4,200語から5,200語程度に大幅増加
  4. 大問数は6題で、センター試験と同じ
  5. 「答えの選択肢は1つとは限らない」という問題が出題(You may choose more than one option.)
  6. 2つの文章を読み比べる問題が出題

大問 特徴 解答数 配点
第1問 短文の読解 5 10
第2問 資料・短文の読解 10 20
第3問 随筆的な文章の読解 5 10
第4問 説明的な文章・資料の読解 6 16
第5問 伝記的な文章の読解 8 20
第6問 説明的な文章・資料の読解 9 24

共通テスト英語リスニングの特徴

実際に行われた共通テスト試験をもとに分析した結果が、以下の通りになります。

  1. 大問数がセンター試験の4問から6問に増加
  2. イラストや表、グラフを伴う問題が増加
  3. 「設問自体を聴き取る」問題が出題(=問題冊子に設問の記載がないタイプの問題)
  4. 答えの選択肢は1つとは限らない」という問題が出題

大問 特徴 解答数 配点 放送回数
第1問 短い発話 7 24 2
第2問 短い対話 4 12 2
第3問 短い対話 4 16 2
第4問 短いモノローグ 9 12 1
第5問 長いモノローグ 9 20 1
第6問 長い対話 4 16 1

※長いモノローグ・対話でも1しか回放送されない可能性があることに注意しましょう。

共通テスト英語リーディング対策

単語暗記は超重要

長文読解力と語彙量の間の相関係数は0.78ほどあることが科学的に知られています。つまり、どれだけ語彙量があるかを調べればどれだけ長文問題が解けるかを精度高く予想できるということです。共通テストでは長文読解問題がすべてと言えますので、単語帳の単語を完全に覚えることは当然のこと、模試や問題集で出てきた新出単語はノートにまとめておき、徹底的に語彙量を増やしていってください。

文法知識も必要

センター試験では「文法知識を問う文法問題」が出題されましたが、共通テストでは文法問題が単体では出題されません。ですが、従来の文法知識を間接的に問うような問題がリーディング(あるいはリスニング)で実際に問われています。よって、文法問題集を1冊しっかりやる必要があります。もともと、多くの大学の個別試験で従来どおり文法問題が出題されることが予想されるため、個別試験対策が共通テスト対策を内包する形にはなるでしょう。共通テスト対策のための特別な文法対策は不要です。

音読・パラレルリーディングで「音韻処理の自動化」を

長文読解対策は「概要把握のための速読」「設問解答のための精読」を使い分ける必要があるのですが、特に重要なのは「概要把握のための速読」です。「概要把握のための速読」をするためには、日本語と語順が”逆”の英語をその語順通り理解していく必要があるわけですが、これが難しいのです。特に、読み返しをすると読解速度が遅くなってしまいます。そこで、「テキストを見ながら音を聴き、音の通りに発音する」という訓練や、「テキストを見ながら声に出して読む」という訓練を地道に積むことで、読み返しせずに意味を読み取る練習をします。また、これらの訓練を積むことで、「音韻処理」(文字を心のなかで読み上げ、意味を想起する処理)が自動化されます。自動化というのは、その脳内処理が無意識かつスムーズに行えるようになることで、速読に大きく影響します。

日本語を介さずに英語が理解できるまで繰り返し読む

最終的に、「英語を見たとき、日本語を介さずにその意味が理解できる(情景が思い浮かぶ)状態」になったらOKです。この状態になるまで、何度も長文を読みましょう。これこそ、多くの難関大合格者が実戦している長文対策です。

予想問題、共通テスト模試を解き、形式慣れする

最後に、形式慣れするために各予備校・出版社の出す予想問題、共通テスト模試を解き、形式慣れしましょう。

様々な出題形式・出題方法にあらかじめ触れ対策を立てておくことで、試験本番に落ち着いて対応できるようになります。

共通テスト英語のリスニング対策

先のリーディング対策がリスニング対策を兼ねます。それでも点数が取れない場合は、シャドウイング(聞こえてきた英語音声を、文章を見ずに復唱する)まで行えば対策としては十分です。

共通テスト英語対策の参考書・問題集

英単語

『システム英単語』

『単語王2202』

以上の単語本2冊は、いずれも共通テストレベルの単語を完璧に網羅しています。1冊を何周もして完璧にしてから、次の本に手を出すようにしましょう。

英文法

『総合英語 FACTBOOK』

『POWER STAGE 英文法・語法問題』

以上の文法書をマスターすれば、共通テストレベルの英文や長文は問題なく読めるようになります。

長文読解・リスニング対策

『速読英熟語』

『速読英単語(必修編)』

『イチから鍛える英語長文』

上記はいずれも「音声付き」「解説が充実」という点が特徴で、共通テストレベルの対策としては万全です。

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