受験方式が複数あることが魅力!聖マリアンナ医科大学の受験情報
今回は聖マリアンナ医科大学の受験方式や難易度、面接小論文などの受験情報についてまとめました。
「そもそも聖マリアンナ医科大学ってどんな大学?」という方はこちらの記事をご覧ください!
Contents
聖マリアンナ医科大学の受験の種類と方法 -チャンスが豊富!-
令和5年度時点で以下のつの受験方式があります(今後変更の可能性あり)。受験日程順に紹介していきます!
①学校推薦型選抜 定員30名
学校推薦型選抜には一般公募制と神奈川県地域枠の2つがあります。
どちらにも共有する出願資格として、「受験年3月に卒業見込みの現役生である」、「 高等学校3学年1学期までの全体の学習成績の状況(評定平均値)が4.0以上、数学・理科・外国語のそれぞれの学習成績の状況(評定平均値)が4.0以上」、「心身とも健全で、本学の建学精神を広く活かせる」、「成績および人物が、本学の教育を受けるのに十分な素質を有する」、「合格した場合、入学することを確約できる」があります。
・一般公募制…定員25名
出願期間・試験日は11月初旬、合格発表日は12月初旬です。提出書類は志願書、志望動機書、推薦書、調査書があります。
志望動機書には医学を志望した動機と本学を志望した動機を記入します。推薦書は担当教員(担任の先生など)に推薦理由・個人及び集団生活における評価を記載してもらいます。
配点は以下の通りです。500点満点の試験です。ただし「面接小論文で医師としての適性に問題があると判断された場合は成績に関わらず不合格となる可能性がある」との一文が要項に記載してあります。
基礎学力試験 自然科学総合問題…200点
基礎学力試験 英語…150点
小論文…50点
個人面接Ⅰ…50点
個人面接Ⅱ…50点
・神奈川県地域枠…定員5名
こちらは「神奈川県内の地域医療に関連する診療科(産科・小児科・麻酔科・外科・内科・救急科・総合診療科および脳神経外科)を担当する医師が不足している状況に鑑み、県内において地域医療を担う医師の育成と確保を図る観点から実施します。」との一文が要項に記載してあります。この受験形態で合格した場合、卒業まで月額10万円の貸与が行われ、卒後9年以上の神奈川県が指定する病院で勤務することで返済が免除されます。
応募資格に「神奈川県内に通算1年以上居住(令和5年4月1日時点)したことのある者、または神奈川県内の高等学校(中等教育学校を含む)を卒業見込み」、「神奈川県地域医療医師修学資金貸付制度の利用を確約できる」が加えられるところが一般公募制と異なります。
また提出書類として「神奈川県の地域医療に対する抱負」も追加されます。出願期間・試験日・合格発表日や試験の配点は一般公募制と同じです。
神奈川県地域枠について詳しくはこちらをご参考下さい。
②前期試験 定員75名
募集人数が一番多い試験です。
出願期間は12月初旬~1月初旬、試験日は1次試験が1月下旬、2次試験が2月初旬、2次試験合格発表日が2月初旬です。提出書類は志願書、活動報告書、調査書があります。活動報告書には高等学校時代の活動状況や高等学校卒業後の活動状況、意欲的に取り組んだ活動などが記載項目として並んでいます。
配点は以下の通りです。こちらも「面接小論文で医師としての適性に問題があると判断された場合は成績に関わらず不合格となる可能性がある」との一文が要項に記載してあります。
・1次試験
英語…100点
数学…100点
理科(生物・物理・化学の中から2科目選択)…200点
・2次試験
面接…50点
小論文…50点
③後期試験 定員10名
コロナウイルス感染症の拡大に伴い導入されました。そもそも後期試験を行っている医学部が少ない・定員も少ないことで倍率はかなり高いです。令和4年度入試の倍数は100倍近くになりました。
出願期間は2月初旬~中旬、試験日は1次試験・2次試験ともに3月初旬、2次試験合格発表日が3月中旬です。
試験の配点、提出書類は前期試験と同じです。
以上が現在の受験方式となります。ホームページには「令和7年度から共通テスト利用選抜の導入を予定している」との記載もあり、更にチャンスが増えそうですね!
聖マリアンナ医科大学の受験難易度 -他医学部と比較して偏差値は低めだが高倍率-
聖マリアンナ医科大学の偏差値と倍率
・大学偏差値マップによると、聖マリアンナ医科大学のボーダー偏差値は66です。これは医学部の中だと低い方です。
・令和4年度入試の倍率は以下の通りです。
一般公募制…2.7倍
神奈川県地域枠…2.6倍
前期試験…26.3倍
後期試験…119.7倍
偏差値が低めかつ関東圏にあるので多くの受験生が他医学部と併願するのだと考えられます。
聖マリアンナ医科大学の併願校
他私立医学部を併願する受験生が大多数で、聖マリアンナ医科大学1本という受験生はほとんどいない印象です。周りの同級生を見る限り、国公立医学部を併願する人はあまりいない印象です。
聖マリアンナ医科大学受験にかかる費用
入学検定料は一律6万円です。一般公募制と神奈川県地域枠を併願する場合は9万円となります。入学検定料について、私立医学部だと多数の大学が6万円です。
聖マリアンナ医科大学の試験の特徴と合格するための勉強方法 -基礎が大切!-
聖マリアンナ医科大学の試験の特徴
試験の特徴はなんといっても試験時間の長さです!
一般入試(前期・後期)では数学90分、英語90分、理科2科目150分となっています。
過去の問題傾向としては、英語は大問4~5つで内訳は記述中心の長文読解・選択のみの長文読解が毎年出ており、その他内容一致問題や下線部同義選択問題、会話表現の選択問題などです。
数学の傾向としては大問4つで、数列、ベクトル、微分積分が毎年出ています。理科は全て記述式です。問題数は多いですがその分試験時間も長いので落ち着いて解いていきましょう。
化学は大問数が2~3問で融合問題が多いです。かなり幅広く出題されるためバランス良く準備していきましょう。
物理も全範囲から出題されますが原子物理もしっかりと出題されることが特徴だと思います。
生物は全問記述式で、論述では文字数指定ではなく、行数指定をされます。分野横断的な出題が目立つためこちらも苦手分野を作らないことが大切です。
面接小論文の点数が明示されているのは医学部の中でかなりレア!
聖マリアンナ医科大学は面接・小論文各50点と点数が明示されています。多くの医学部が面接小論文の配点を公表していない中、聖マリアンナ医科大学は入学試験要項にはっきりと記載してあります。面接小論文について私の経験を記載します!
面接は面接官3人対受験生1人でした。試験室は複数分かれていて、受験生は番号ごとに振り分けられます。面接内容としては、医師志望理由や聖マリアンナ医科大学の志望理由について聞かれた後、高校生活についてかなり時間を割いて聞かれました。私の試験室はかなり緊迫した雰囲気でしたが、同級生に聞いたところ和やかな雰囲気の試験室が多かったようです。
小論文は国語の問題に近かったです。記載してある文章について、選択問題2問と自分の考えを記す問題が1問出題されました。
どちらも特別な対策は必要ないですが、「自分の考えを他者に分かりやすく、順序立てて伝える」ことが大切になると思います。
適性検査はあまり気にしなくて大丈夫
全ての入試(一般入試は2次試験)で適性検査が行われます。性格診断テストのような内容について「はい」か「いいえ」を選択していく検査です。少し戸惑ってしまうような内容もあるかもしれませんが、制限時間もあるので深く考えすぎてしまうと全ての設問に答えられないという事態が起きかねません。自分の思う方を直感的に選択していきましょう!
苦手分野を作らないこと・しっかりと記述できるようにしておくことが聖マリアンナ医科大学に合格するために必要!
前述したように、聖マリアンナ医科大学は試験時間が比較的長く、幅広い分野から出題されます。また記述問題がかなり多いです。
そのため全範囲を満遍なく勉強して苦手分野を潰しておくこと、そして普段から自分の手で最後まで答えを導きだすことが大切になっていきます。せっかく解法がわかっていても、計算ミスをしたり原理が抜けてしまったりすると本番の試験でもたついてしまいます。日頃から計算ミスに気を付け、また「なんでこの答えになるんだろう?」と疑問を持ちながら勉強していきましょう。
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