【大学受験】二次試験での国公立逆転合格はどこまで可能?
共通テストが終わったら、次に考えなくてはならないのは「国公立の二次試験でどこに出願するか」ですね。
ここで気になってくるのが「二次試験で逆転合格できるのか」or「逆転されて不合格になってしまわないか」ということ。
そこで、今回の記事では、「共通テストで失敗してしまった!」「共通テストでは点が取れたけれども、二次試験で逆転されそうで心配……」という人向けに、どのような学校や人が逆転合格しやすいのか、あるいはしにくいのかを解説します。
逆転合格を目指す人も、逆転されないようにしたい人も、この記事を参考にして共通テスト後の出願大学や戦略を考えましょう!
Contents
二次試験での逆転合格は可能?
まず気になるのは「二次試験での逆転合格は可能か?」ということ。
結論から言えば、「逆転合格は可能」です!
ただし、もちろん「どんな点数からでも逆転可能」というわけではありませんし、すでにディスアドバンテージがある以上、他の受験生以上に二次試験で点数を取らなくてはならず、難易度は高くなります。
また、学校や学科によって逆転合格のしやすさ/されやすさも違い、一般的に理系のほうが文系よりも逆転合格がしやすいでしょう。
ですので、逆転合格したい人は「逆転しやすい学校」に出願して最大限に努力しなくてはなりませんし、逆に逆転合格されたくない人は「逆転されにくい大学」で先行逃げ切りを図るのがセオリーです。
逆転できるかどうかの目安
逆転合格できるかどうかの目安に利用できる数値は2つ。
・例年の合格者の共通テスト(センター試験)最低点
・共通テストリサーチ
学校によっては合格最低点を「共通テスト」「個別試験」に分けて表示しているので、それぞれの最低点数を確認できます。
今までの共通テストやセンター試験の最低点と自分の得点を見比べてみて、同程度の点数であれば「その状態から逆転合格した先輩がいる」ということになりますので、希望が持てるでしょう。
共通テストやセンター試験の合格者最低点が公表されていない場合は、共通テストリサーチの結果が参考になります。
逆転合格を狙う場合であっても、最低でもD判定以上は必要と言われています。
単純にD判定と言っても20%以上40%未満と開きがありますので、判定だけでなく、自分が全志望者のうちどのくらいの順位にいるのかまで確認しておきましょう。
E判定となってしまうと、「すでに点数差がつきすぎてしまっている」「そもそもの学力が足りない」という可能性が高いため、志望校の変更が推奨されます。
ちなみに、センター試験の点数が合格者最低点で合格した人は、二次試験で合格者平均点程度の点数を取っている、という調査もあります。
この2つの指標をクリアしている+二次試験で安定して合格者平均点以上を取れる、という人は逆転できる可能性が高いですよ!
逆転合格しやすい国公立とは?
逆転合格しやすい大学としにくい大学はどこが違うのでしょうか。
逆転を狙いたいのであれば、以下のポイントを参考に、自分にとって有利な大学を受験するようにしましょう。
二次試験の配点が高い
一番に挙げられるのが、「共通テストの配点に比べ、二次試験の配点が高い大学」です。
当然ですが、配点が少なくなるので共通テストのマイナスが合否判定に響きづらく、二次試験で挽回できる受験者のラインが広くなります。
「共通テストで失敗してしまった!」というときは、自分に合った偏差値で二次試験の比率が高い大学に出願するのが基本。
失敗してしまった科目の配点が低い、あるいはその科目を課さない大学があれば、そちらも要検討です。
共通テストリサーチやバンザイシステムなどを利用し、少しでも自分に有利な配点になるような大学を探してみましょう。
二次試験の合格最低点が低い
二次試験での合格者最低点が低い大学も、逆転合格がしやすくなります。
より多くの得点差がつけやすいため、合格するためにプラスできる点数が多くなるからです。
ただし、二次試験で合格に必要な点数が低い=難易度の高い応用問題が出題されやすい ということでもあります。
「記述問題が得意」「思考力が必要な問題でも確実に部分点を取っていける」という人はいいですが、「より基礎的な問題をミスなく短期間で処理する方が得意」という人は、それよりも自分がより高得点を取りやすい大学を受験するほうが良いでしょう。
二次試験で逆転合格しやすい人とは
二次試験で逆転しやすい人にも、一定の傾向があるといわれています。
以下の特徴がある人は、一般的に二次試験で逆転しやすい人だと言えるでしょう。
記述・論述に強い
国公立の二次試験は記述・論述形式の問題が出題されます。
「自分で考え、相手にわかるように説明しなくてはならない」思考力と表現力が問われる形式なので、どちらかというとこの形式を苦手とする受験生は多くなります。
そのため、思考力があり記述や論述の試験が得意な人は、他の受験生に比べ高得点が取りやすい=二次試験で逆転合格しやすい のです。
逆に「マークは得意だけれども、記述はいまいち……」という人は、二次試験で逆転されてしまう可能性が高くなります。
「志望者平均よりいい点数が取れた!」と油断しないように注意しましょう。
圧倒的な得意科目がある
「特定の科目だけ恐ろしくできる」タイプの人も、(その科目が二次試験にあるときに限りですが)二次試験での逆転合格がしやすくなります。
というのも、応用問題であってもバリバリ得点を取れる力があれば、圧倒的な大差をつけられる可能性が高いからです。
二次試験で課される科目が少なくなり、1科目あたりのウエイトが大きくなることも、得意科目を活かすことに繋がります。
特に点数が低くなりがちで、できる人とできない人の差がつく科目である「文系の数学」「理系の英語」で高得点を取れるケースは有利。
共通テスト後には集中して勉強できるようになるため、更に得意科目での得点力を伸ばせるでしょう。
「絶対に合格する」という強い意志
大学受験で最後に逆転合格するためにいちばん大切なのは「何がなんでもこの志望校に行くんだ」という強い気持ちです。
共通テストが終わってから2次試験が始まるまで、前期なら1ヶ月ちょっと、後期なら2ヶ月近い期間があります。
この期間を活用してしっかりと勉強することで、偏差値はまだまだ上がります。
しかし、そのためには「共通テストで失敗しちゃった……」と凹んでいてはいられませんし、共通テストが余裕だった、あるいは私立に早々に合格した友人たちに釣られず、自分のペースで勉強していかなくてはなりません。
「志望校に行きたい」という気持ちを持つことで、志望校に行くために何が必要なのかを冷静に判断し、その上で倦まず弛まず勉強していくモチベーションになるのです。
二次試験で逆転合格して、憧れの国公立に行こう!
大学受験で国公立志望の場合、共通テストで失敗してしまっても二次試験で逆転することは可能です。
しかし、それは簡単ではありません。
逆に言えば共通テストでリードを取れている人は一安心……ということでもありますが、ここで油断してしまうと巻き返されてしまう可能性は充分にあります。
二次試験での逆転を狙うのなら、二次試験で逆転しやすい「二次試験の配点が高い」「合格最低点が低い」大学を選び、その上で合格者平均点より高い点数を取るのが基本戦略になります。
二次試験が苦手、共通テストのリードを有効活用したい!という場合は逆の大学が狙い目。
どちらにしても、最後の合否を決めるのは「絶対に合格する」という強い気持ち。
自分が志望校に合格したイメージを持って、頑張ってください!
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