耳栓をしたらどこでも勉強に集中できる?自分に合った耳栓の選び方を知ろう
勉強をしているとどうしても気になってしまう周りの音。
「耳栓をすれば気にならなくなるのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、本当に勉強に耳栓を使用することに意味があるのか、デメリットはないのかが気になるところ。
今回の記事では、耳栓をして勉強することのメリットとデメリット、耳栓の種類と選び方について解説します。
自分に合った耳栓を選んで、勉強に集中しましょう!
Contents
耳栓をして勉強するメリット
耳栓をすると、周りの音が軽減されるため集中しやすくなります。
勉強をするときは、「周囲をいかに勉強に適した環境にするか」が大切です。
漫画やスマホなど誘惑になるものは隠し、気温を調節したりすることで他のことに気を散らされないよう工夫している人も多いでしょう。
しかし、自分の努力だけでは解決できないのが騒音の問題。
例えばカフェで勉強していて隣の人のおしゃべりがうるさかったり、家の近くで工事をしていていたりする場合、自分ではどうにもなりません。
そんな時、耳栓を使えば手軽に気になる騒音を減らしながら勉強を続けることができます。
自宅のリビングや電車の中といった、「人が隣で話しているけれども勉強したい!」という時に使うと、気を散らされずに済むでしょう。
耳栓をして勉強するデメリット
耳栓をして勉強することに慣れてしまうと、耳栓を外している時にそれまでよりも音に敏感になってしまい、集中しにくくなってしまう可能性があります。
耳栓をして勉強していると、他人の紙をめくる音や鉛筆が立てるサラサラといった音はほとんど聞こえなくなります。
そのため、模試や試験を受ける際、久しぶりに聞くその音が気になってしまうことがあるのです。
しかしこれは、「常に耳栓をつけて勉強をするのではなく『電車の中』や『カフェ』といったうるさい場所に限定する」「入試を想定した問題演習などのときは耳栓はしない」などで対策可能です。
また、塾の自習室や家などで耳栓を使う際は問題ないのですが、電車の中などで耳栓を使用する場合はアナウンスが聞こえにくくなってしまいます。
呼び出しのアナウンスやホームでの電車の接近に気づかないと、不便なだけでなく大変に危険です。
こまめに耳栓を外す、呼ばれそうなときはつけない、など気をつけて使用しましょう。
耳栓の種類
耳栓を選ぶときは、「自分の耳にあったもの」にしないと耳が痛くなってしまったり、思ったような遮音効果を得られない可能性があります。
以下で耳栓の種類と特徴を紹介しますので、自分に適したものを探す手がかりにしてください。
ウレタンタイプ
ドラッグストアや100円均一などでも比較的取り扱われていることが多い、一番スタンダードなタイプ。
ウレタンやポリウレタンなどの柔らかくフィット性の高い素材を使っており、一定の遮音性が期待できるのが特徴です。
安価なものが多いのも特徴ですが、洗うことができないので汚れてきたら買い換える必要があります。
長時間の使用でも耳が痛くなりにくいので、勉強以外にも睡眠時のいびき対策などに使いやすいでしょう。
フランジタイプ
耳栓の使用が短時間でいい人や衛生面が気になる人はフランジタイプの耳栓を選ぶと良いでしょう。
コードが耳栓についている商品もあるため、「小さい耳栓はなくしがち」という人にも向いています。
防水性がいいため、水泳用として作られているものもこのタイプです。
フランジタイプの耳栓にはフランジというひだと持ち手が耳栓についており、水洗いができるのが特徴。
きれいに洗って繰り返し使えるため、コスパの良い耳栓と言えるでしょう。
難点として、シリコンなど若干硬めの素材でできているので耳が痛くなりやすい点と遮音性が比較的低いという点が挙げられます。
シリコン粘土タイプ
シリコン粘土タイプは、練り消しのようなシリコン粘土を耳の穴を覆うように貼り付けて使う耳栓です。
耳の穴に栓を入れる必要がないためつけ心地がよく、耳の穴のサイズも気にする必要はありません。
「耳栓をすると耳が痛くなってしまう」「耳栓をすると、むしろ耳栓そのものが気になってしまう」という人に向いています。
ただし、遮音性はフランジタイプよりさらに低くなってしまいます。
もし「耳に栓は入れたくないけれども遮音性も欲しい」という場合は、値段は高くなってしまいますが後述するイヤーマフを検討すると良いでしょう。
また、気をつけないとスライムやガムのように髪の毛にくっついてしまう点も、人によってはデメリットになります。
デジタルタイプ
デジタルタイプは周囲の騒音と反対の音を発生させることで騒音を「打ち消す」効果をもたらします。
そのため、気になる環境音は消しつつ、人の声やアラームなどの音は消えないのが特徴。
アナウンスの聞き逃しなどがないため、「電車の中で勉強したい時」や「自宅リビングの物音が気になるけれども、呼びかけられたら答えたい」といった時に向いています。
デメリットは値段が高いことと、充電や電池が必要になること。
商品にもよりますが、概ね数千円〜1万円ほどの価格帯です。
また、デジタルタイプの場合、充電が切れてしまうとほとんど耳栓効果はなくなってしまうため、電池残量を常に気にしておく必要があります。
突発的なものや高音のものなど、騒音の種類によっては効果がない場合がある点にも注意が必要です。
イヤーマフ
イヤーマフはヘッドホンのような形をした防音具のことで、元々は工事現場などで使われていたもので、聴覚過敏の人にもおすすめのアイテムです。
イヤーマフの特徴は耳の穴が痛くならないことと高い遮音性。
遮音性については、耳栓と併用すれば更に高い効果が期待できます。
ただし、商品によって重さや締付け具合が異なるため、実際にさまざまなものを試したり慎重に商品レビューを読んだりしながら自分に合ったものを探さなくてはなりません。
こちらも価格は数千円〜とウレタンタイプやフランジタイプなどに比べ高価になります。
耳栓に比べて持ち運び時にかさばる点もデメリットです。
耳栓を選ぶ時には「遮音性」に注目!
耳栓を購入する際、「NRR」という数値で「どれくらい音を防いでくれる効果があるのか」をチェックできます。
下記の騒音値(db)より、NRRの値を引いたものが実際の騒音値の目安になります。
騒音値 | 目安 | |
きわめてうるさい | 120db | 飛行機のジェットエンジンの近く
|
110db | 自動車の警笛(前方2m) | |
100db | 電車が通るときのガード下 | |
90db | パチンコ店内 | |
80db | 地下鉄車内 | |
うるさい | 70db | バスの車内 セミの鳴き声(2m) |
60db | 博物館館内 銀行の窓口周辺 |
|
普通 | 50db | 静かな事務所 |
40db | 図書館 | |
静か | 30db | ささやき声 |
20db | 木の葉のふれあう音 |
(参照:騒音の大きさの例|松戸市・環境省_一般環境騒音について)
例えば、NRR30dbの商品を地下鉄の車内(80db)で使用した場合、実際に感じる騒音レベルは50db、つまり静かな事務所と同じくらいになります。
耳栓を使って、集中できる環境を整えよう
耳栓を使えば、手軽に静かな環境を整えられるため勉強に集中しやすくなります。
自宅のリビングや近くの人のおしゃべりがうるさいときなどにもイライラせずに勉強が続けられるよう、いつでもカバンの中に入れておくと便利です。
ただし、デメリットとして「静かではない環境で集中しづらくなる」ため、常に使うのではなく周囲がうるさいと感じるときなどだけに限定して使うと良いでしょう。
耳栓にはウレタンタイプやフランジタイプなど、いくつかのタイプがあるため自分の耳の形や好みなどから選択します。
自分の好みにピッタリ合った耳栓を使って、快適に勉強に集中しましょう!
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