医学部は諦めた方がいい?今辛い人は読むべし!

医学部は諦めたほうがいいのか
医学部と言うと、昔はベビーブームの世代などがいて、もっと倍率が高かったこともあって(今も高いですが)、とにかく「多浪」というイメージがあります。実際、私の周りで、バリバリ医師として活躍していて、医師としての長いキャリアのある人でも、若い頃には4浪~6浪してやっとのことで医学部に入れたという経験を持っている人が複数名います。
周りの人が、高校を卒業して進学・留学・就職していくなかで、医学部を目指して浪人生活を続けるのは、半端ではないプレッシャーがかかることだと思います。
本日は、「医学部受験が辛く、諦めそうになっている。」「医学部受験を続けるべきか迷っている」という方々のために、アドバイスをします。
諦めるタイミングは
「次こそは、どこかの医学部に受かるだろうか」と日々焦り、自分の心の中での圧迫感、閉塞感、憔悴だけでもどんどん増えていくのに、周りの友人から「あいつは、まだ浪人生活を送ってるよ。本当に大学に行く気があるのか」というようなことを言われたりすると、つらいものですよね。
ましてや、親や親戚から「本当に、医学部を目指して真剣に勉学に励んでいるのか」というような疑いの目を向けられると、生きていく意味さえ分からなくなる時があるのも、無理はないと思います。でも、決して落ち込みすぎないでください。Medichenは、そんなアナタを応援しています。
私のおすすめは、今の時点で、あらかじめ「〇浪したら、医学部をあきらめる」と心の中で決めておくことです。「何浪したら、医学部とは違う道に進む」と自分で自分と約束しておくことで、諦めがつきやすいし、すんなりと踏ん切りもつきますし、医学部をあきらめた後も虚脱状態にならずに、すぐに別の進路に向けて舵(かじ)を切ることができます。
逆に、前もってリミットを作っておかないと、永遠にダラダラと浪人回数が増えていき、そのたびにモチベーションも下がって、精神的な健康状態も悪化していって、悪循環に陥ってしまうからです。そうなると、医学部受験をやめた後に再スタートしようとしても、なかなかエンジンがかからなくて、つらいことでしょう。
何浪までを自分自身に許すかは、本人の能力と状態、経済状況、志望大学によりますが、おおむね3浪~4浪であきらめるのが、精神衛生上、健康的かと思います。
諦めた後にするべきこと
医学部を潔くあきらめた後は、これまでの受験勉強で培ってきた数学や理科など理系分野の知見を活かして、就職が安定していて将来性もある理系学部への進学をおすすめします。文系に決めている人は、なかなか数学や理科は習得できないものですし、せっかく勉強してきた内容を無駄にするのはもったいないことです。
理系学部に進学して、数学や理科の知見を活かしながら学業できれば、医学部を目指して頑張っていた浪人生活が無駄にはならず、有意義だったと感じられて、気持ちも明るくなり、その後の人生にもプラスに働くことでしょう。
ですから、医学部受験で浪人してしまったら、「〇浪までしたら医学部をあきらめる」と自分との約束をし、できれば周囲の人や親にも宣言しておいて、実際に〇浪してしまったら潔く理系学部への進学に切り替えるのが良いでしょう。
・出身校
東京大学大学院
・出身地
東京都世田谷区
・経歴
英会話スクールで講師とバックオフィスを担当。現在は医学部受験塾ASIRにて英語、地歴公民、国語を担当、Medichenの編集長を兼任。
・PR
大のドイツ通で、クラシック音楽が趣味。大学院修了後、ドイツに留学。ドイツ語だけではなく英語、フランス語、ラテン語、古代ギリシャ語、韓国語、イタリア語、スペイン語など多言語と触れ合うことも趣味のひとつ。高校時代の親友数名が国立大医学部に進学しており医学部受験に対するアプローチにも精通。江戸文化の名残や、欧州の建物と自然が融合した雰囲気などを日々探している。

コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。