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【速報2022】国際的に大学選び!QS世界大学ランキングの最新版が公開!

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いよいよ、本格的な梅雨がやってまいりましたね。今年は、寒い日が飛び石のように訪れ、寒いのだか暑いのだか分からないと、私の周りの人は口を揃えて申しております。

今年の4月に、イギリスの教育専門誌が、日本国内のニーズに特化した日本大学ランキングを公表したことを解説しました。

このたび、2022年6月9日に、QS世界大学ランキング最新版(QS World University Rankings 2023)が発表されました。こちらは、同じくイギリスからの発表ですが、全世界の大学を対象にしています。より一歩高い視角から大学を俯瞰し、国際的な観点を取り入れて受験大学選びをすることに役立つこの公表結果を、わかりやすく解説してまいります。

そもそもQS世界大学ランキングとは?

その名称から、世界中の大学を評価した国際的なランキングであることは察しがつきますが、「QS世界大学ランキング」とは、なんのことなのでしょうか。まず、「QS」というのが気になりますよね。QSとは、「Quacquarelli Symonds」の略であり、「クアクアレリ・シモンズ」と読みます。

この、イギリスにあるQS社が、世界中の、上位の優秀と思われる大学や高等教育機関を、6つの指標から評価したものです。毎年、発表されると注目を集めるほか、客観的で正確であると、諸外国のジャーナリストたちからも信頼されています。

このQS社は、大学や高等教育機関を査定し評価するのが専門のプロフェッショナルなシンクタンクです。なお、日本語で「高等教育機関」というと、「高等学校」=高校を含むのかなと思ってしまいますが、国際的な文脈においては、高等教育機関とは、高校を卒業してから進学する教育機関の事であり、大学とほぼ同義です。ちなみに、中学と高校は、国際的・欧米的な文脈においては、合わせて「中等教育学校」「中等教育機関」と呼ばれます。

何をもとに評価している?

では、そんなプロフェッショナルであり国際的信頼を得ているランキングですが、何をもとに世界中の大学をランク付けしているのでしょうか。全部で6つの評価項目がありますので、簡単に紹介いたします。

まず最初の2つは、大学の国際性・国際化がどの程度進展しているかを査定するもので、それぞれ「留学生(外国人学生)の割合」と「外国人教員の割合」です。大学は先陣を切ってグローバル化を推進する役割があるためです。

次に、「教員と学生の割合」であり、これは教員1名当たりの学生数を測るもので、学生数に対する教員数が多いほうが、学生を手取り足取り面倒見ることができるという意味です。

そして、「教員1名当たりの論文被引用数」です。これは、書いた論文が他者に引用されればされるほど優秀な学者であるという意味であり、教員や教授の優秀さを測るものです。

最後に、「教員の評判」と「従業員(雇用者)の評判」です。つまり、いわゆる大学教員と大学職員の評判です。2つとも、一般的にはハイステータスなあこがれの職業ですね。

ただ、上記の6つの査定項目について、上述した以上の詳細な情報は、QS社からは明らかにされておりません。少しミステリーです。

では気になるトップの大学は?

ここまで読んだところで、トップにランクインした大学が気になりますよね。まず、上位5位を見てみましょう。

1位 マサチューセッツ工科大学

2位 ケンブリッジ大学

3位 スタンフォード大学

4位 オックスフォード大学

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5位 ハーバード大学

1位のマサチューセッツ工科大学は、専門分野が限定されているにもかかわらず、11年連続の1位です。そして、トップ5は、やはりアメリカとイギリスの大学が占めましたね。非常に長い歴史と伝統を誇るケンブリッジとオックスフォードも入ってますし、ハーバードも5位で、あこがれの大学はすべて含まれています。・・・って、日本の大学が入ってませんよね? 日本の大学は、何位になったら登場するのでしょうか。

上位にランクインした日本の大学

実は、日本の大学のトップは、言わずもがな東京大学で、23位です。10位以内に日本の大学や東大がランクインしなかったのは残念です。

そして、京都大学が36位であり、惜しくもトップ50に入らなかった東京工業大学が55位です。

なぜ東京大学はトップ10に入れなかったのか

ちなみに、東京大学の評価指標の内訳をみてみますと、「留学生の比率」が27.8、「外国人教員の比率」が10.4で、圧倒的に低いことが判明します。それに対して、「教員と学生の比率」は91.9であり、「論文被引用数」は73.3です。そして、「教員の評判」に至っては100であり、「雇用者の評判」も99.7と極めて高いです。

なお、留学生の比率は前年は28.5であり、外国人教員の比率は前年は3.3であるため、海外からの教員の招聘はこの1年間で大幅に進んだことが分析できます。

つまり、論文被引用数こそ少し低いものの、国際性・国際化を測る指標以外はほぼパーフェクトと言ってよく、予想通り、留学生と外国人教員が少ないことで足を取られました。

日本社会は内向きであると言われてきましたが、やはり東南アジアもヨーロッパも英語圏も、おしなべて社会全体のグローバル化が非常に進んでおり、そもそも海外からの留学生や移住者が多いため、この点は東大だけの非ではなく、社会全体の根本的な原因に基づくものです。いわば極東の宿痾(しゅくあ)ですね。

では京都大学は?

では、京都大学は、どのように分析・評価されたのでしょうか。是が非でも気になります。

京都大学は、「留学生の比率」が22.1であり、「外国人教員の比率」は14.9です。やはり、国際性・国際化が進んでいないことが、全体的な評価を下げている悪因ですね。一方、それら以外の項目は、東大同様に比較的高く、「学生と教員の比率」は94.8、「論文被引用数」は54.2、「教員の評判」は98.6、「雇用者の評判」は98.9です。

なお、国際化・国際性を測る2つの指標を前年と比べてみると、「留学生の比率」は前年は22.7、「外国人教員の比率」は前年は5.4ですから、東大と同様に、海外からの教員の招聘に尽力したことが分析されます。その一方、留学生の比率に関しては、東大も京大も、前年に比べて微減しました。

論文被引用数は、東大よりも若干低く、東大も決して「非常に高い」とは言えませんが、教員と職員の評判は東大も京大も高く、穏やかで律儀であるが内向きである、という日本社会の性質をダイレクトに反映したものになりました。

上記の性向は、日本特有のものに見えますが、実は第2次世界大戦以前のドイツも、全く同じ事情だったのです。戦後になってドイツ人とドイツ社会は、ナチスの戦争犯罪を繰り返さないために内向性を捨てて外交的になり、社交的になった分、そのために丁寧さを失うなど犠牲も払いました。ですから、日本社会だって、その気になれば変わっていくことはできるのです。国民全員で社会のグローバル化を推進しましょう!

なじみの深い海外の諸大学は?

ちなみに、隣国の首都大学であるソウル国立大学は29位で、日本人になじみの深いニューヨーク大学は39位です。なお、北京大学は12位、国立シンガポール大学は11位です。それぞれ東大や京大と切磋琢磨する地位にありますが、順位の相関関係を比べてみるのも一興です。

コロナ禍で海外旅行のチャンスは減ったと思いますが、梅雨の時季、たまには海外の大学の事を知って、国内の大学を国際的に俯瞰してみましょう!

なお、東京工業大学が55位だったことは先に述べましたが、その他の日本の大学は、大阪大学が68位、東北大学が79位と、旧帝国大学が健闘しています。

QS世界大学ランキング2023は、以下のリンクよりご覧になれますので、時間のある時にじっくりチェックしてみてください。

 

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Dietrich

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東京大学大学院修了。東京都出身。三多摩地域の自然をこよなく愛し、よくサイクリングを楽しむ。また大のドイツ通で、クラシック音楽鑑賞が趣味。英語とドイツ語とフラ...

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