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【読者注目】大阪大学名誉教授の日比先生とは、いったい何者⁉

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今回は、いわば「番外編」といった形の内容になりますが、ぜひ全ての医学部受験生に注目して頂きたい内容です。

まもなく、大阪大学名誉教授の日比孝之先生による、高校数学の解説講座が連載されます。医学部入試には必ず数学が課されますから、すべての医学部受験生に役立つのはもちろん、大学受験で多かれ少なかれ数学が必要だという全ての高校生に役立つ内容になります。

本日は、その「プレトーク」のような形で、日比先生とは何者かを徹底解説してまいります。

日比先生の学歴と経歴、学者人生

高校生時代から名古屋大学受験まで

日比先生は1956年に名古屋に生まれ、1975年に名古屋市立の高校を卒業しています。

そして高校在学中、多くの高校生と同じように将来についていろいろと思案を巡らせた結果、高校2年生の冬に、これまで何となく憧れていた数学者を志す決意をしました。この高校2年の冬、数学の世界に生きる日比先生の学者人生の火ぶたが切って落とされたわけです。

数学者になるためには、数学に関連する学部・学科に進学し、かつ数学を専攻・研究できる環境の大学院に進学する必要があります。日比先生はまず、現役時に名古屋大学理学部を受験しますが、物理の点数が振るわず、不合格になってしまいます。ですが、第2志望だった名古屋大学農学部には合格。現役で名大農学部に受かるだけでも大したものですが、「数学を勉強したい」という情熱から、農学部を辞退し、浪人生活を送ることを決意します。

日比先生は、無事に1浪で名古屋大学理学部数学科に合格。数学の研鑽を積むことができる、本命の名古屋大学理学部に合格した時の日比先生の感動と喜びは察するに余りあるものがあります。名大の大学生として充実した生活を送っていた日比先生の姿を想像することができます。

挫折と呆然。極めて狭き門だった数学専攻の大学院入試

そして、学者として大成したいなら避けることができない、大学院の修士課程(もしくは博士前期課程)の入試の時期が訪れます。日比先生が学部学生だった時代は、大学院の数学専攻に進学することはとても困難だったそうです。どのくらい困難だったかというと、名古屋大学大学院の数学専攻でいうと、100名以上の受験者に対し、4~5名しか合格者が出ないときもあったそうです。

日比先生が名古屋大学数学科の4年生だった、9月のこと。1979年のことでした。日比先生は名古屋大学大学院の数学専攻を受験しますが、多数の受験生を振るい落とすために入試問題が著しく難しかったこともあり、問題が全く解けずに不合格でした。日比先生はあきらめず、翌年(1980年)の9月、再度、名古屋大学大学院の数学専攻を受験しますが、惨敗でした。日比先生は、「数学者になるという自分の夢は、もはや儚く消えた」と思い、名古屋市内を当てもなく歩きながら呆然とし、挫折感に浸りました。

日比先生は、1981年3月に、無事に名古屋大学理学部数学科を卒業するのですが、1981年4月からは、併願して合格した広島大学大学院理学研究科の博士課程前期数学専攻に進学します。ある意味では望みが叶って、国立大学の大学院で数学の研究をするという、研究者の人生をスタートできたわけです。

そののち、日比先生は1983年4月に広島大学大学院の博士課程後期に進学します。これ以降は、研究者として順調なキャリアを形成していく日比先生。1985年4月には、名古屋大学理学部の助手に就任するために広島大学大学院を中退していますが、名古屋大学で助手を務めながら1987年12月には名古屋大学で理学博士を取得。

1990年10月には、これまで助手を務めていた名古屋大学を離れ、北海道大学に着任して同大学の理学部講師に就任しました。翌年の1991年10月には、北海道大学理学部の助教授にまで上り詰めています。優秀な頭脳に加え、決してあきらめない情熱と、多数の学術論文に支えられ、客観的に見ても順調な大学研究者のキャリアを歩んでいます。

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1995年4月には、これまで勤めていた北海道大学を離れて、大阪大学理学部の教授に就職しています。それ以降、日比先生は25年以上にわたる教授人生を、大阪大学に所属して、大阪で送ります。途中で、所属が理学研究科から情報科学研究科に変わったりしましたが、大阪の地で大学教授として教鞭をとり続けたのです。大阪は洗練された都市ですので、それだけでもうらやましいです。

その後、2022年3月に、長年勤めた大阪大学大学院教授を退任し、4月からは大阪大学名誉教授です。

日比先生がアドバイスする大学受験数学

日比先生は、「受験生によく見られる欠点」として、「(高校数学の)教科書を充分に理解しないまま、分厚い問題集に手を出す」ことを挙げています。また、「数学の学習法でおススメのもの」としては「教科書を隅から隅まで徹底的に理解すること」を挙げていますし、「数学のおススメの参考書」としては「教科書の章末問題。入試問題の95%は、教科書の章末問題のレベルを超えない」を挙げており、入念に作られている「高校の数学の教科書」の徹底理解を強く薦めています。

日比先生は、「数学が苦手な生徒の特徴」として、「教科書をきちんと理解していないこと。私は、教科書の章末問題が解けるようになるよう指導します」と述べています。また、「数学が得意な生徒の特徴」としては、「問題の解答を丸暗記するのではなく、論理を理解していること。そのような生徒には、ひらめきが必要な入試問題を解かせます」と述べています。

そして、ここからが面白い点です。日比先生は、「大学受験以外で数学が役に立つこと」として、「経験のないことに出会っても、何とか対応する方法を考えつくことができるようになる点」を挙げています。また、「数学を深く学ばないで医学部に入った時のデメリット」としては、「論理の欠如。未経験の病状に対応できないこと」を挙げています。

さらに、日比先生のアドバイスを紹介します。「数学がスランプの時、どのように工夫して対処し、成績を伸ばせばよいか」については、「解けるレベルの問題までさかのぼって勉強のペースを取り戻すことです」とアドバイスしています。なかなか深い内容です。「数学に関しての受験生へのメッセージ」では、「入試問題は教科書の範囲から出題されます。だから、まず教科書なのです」と述べています。

以上、日比先生について、簡潔にまとめつつ、数学者としての人生やエッセンスが充分に伝わるように紹介してきました。

25年以上にわたって大阪大学大学院教授として、研究・執筆・講義・学会発表と、数学界の第一線で活躍してきた日比先生が、医学部受験生・大学受験生のために、受験数学を解説していきます。日比先生は、高校生向けに「ブルーバックス」シリーズでもご著書を出版しておられます。これから始まる「日比先生の高校数学解説」の連載シリーズを、どうかご期待ください。

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Dietrich

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東京大学大学院修了。東京都出身。三多摩地域の自然をこよなく愛し、よくサイクリングを楽しむ。また大のドイツ通で、クラシック音楽鑑賞が趣味。英語とドイツ語とフラ...

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