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医学部卒業後に待ち構える「医師国家試験」とは?【内容や合格率】

Exam Information
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医者になるには、医学部に入学して卒業するだけではなくその後に待ち構える「医師国家試験」に合格しなければなりません。

 

といっても、医学部受験の時点ではまだまだ国試は遠い話。
「国試について気にはなるけれど、詳細はまだよく知らない」と言う人も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、医学部志望者向けに「医師国家試験」について説明します!

・医師国家試験の概要
・各大学の合格状況一覧

医師になるためには絶対クリアしなければならない国家試験。
今のうちに、どんなものか知っておきましょう!

 

医師国家試験とは?

医師国家試験とは、医師免許を取得するために受けなければいけない国家試験です。
毎年2月の上旬〜中旬頃に行われ、400問を2日間で解かなくてはなりません。

 

多くの人は医学部医学科の6年目、大学の卒業試験に合格した後に受験します。
合格率は毎年90%前後で、マークシート方式の試験です。

 

ちなみに「免許」というと自動車免許や保険証などからの連想からカード型の小さなものを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、医師免許は卒業証書のような大きいサイズの免許証になります。

 

どんな内容が出題される?

出題範囲は簡単に言ってしまえば「医学」全般。
疾患についての知識から研修医として必要な知識、社会人としての常識まで内容は多岐にわたっています。

 

厚生労働省によると、『臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能(引用:医師国家試験の施行について|厚生労働省』が試験範囲。

 

より具体的に言うなら、以下の内容について問題が出題されます。

・研修医になるうえで知っておくべき知識である『必修の基本的事項』
・それぞれの疾患に対しての知識を問う『医学各論』
・総合的な医学知識を問う『医学総論』

それぞれに対し、疾患などのテーマについての知識を問う(〇〇病についてどのような症状が見られるか、など)『一般問題』と、症例から回答を導き出す(〇〇な症状を訴える人が来院したが、どう対応すべきか、など)『臨床実地問題』の2パターンがあります。

 

これらをA〜Fの6ブロックに分け、2日間に渡って試験が実施されるのです。

 

2015年からは英語を含んだ問題も採用されていますし、『必修の基本的事項』『医学総論』の臨床実地問題については長文問題も出題されるなど、より実践的な知識が重要視される傾向にあります。

 

医師としての常識や臨床的な判断など、単純に勉強をするだけでは太刀打ちできない問題も出題されるため、「学校の成績がいいから国試も楽勝」ということはありません。

 

解答方法は?

医師国家試験の解答方法は、記述や論述では採点者によって採点にずれが生じる可能性があるため、全部マークシート方式となっています。

 

単にマークシートと言ってもその回答方法にはいくつかパターンがあります。

 

・5つの選択肢から正答を1〜3個選ぶもの
・6つ以上の選択肢から選ぶもの
・計算して答えるもの

 

また、正しい選択肢を選ぶもの、逆に間違っている選択肢を選ぶものもありますので、まず問題文をしっかり読むことが大切になってきます。

 

禁忌肢とは

医師国家試験には「禁忌肢」と呼ばれる選択肢があります。
年度によって異なりますが、3つ以上その選択肢を選んでしまうと、それ以外の問題がすべて正解していたとしても不合格になってしまう選択肢のことです。

 

「患者の死や不可逆的な臓器の機能廃絶につながる選択肢」「医師として遵守すべき法律に抵触する選択肢」が禁忌肢。
簡単に言ってしまえば、以下のような解答です。

・法律に反する選択
・患者を死亡させてしまったり、重大な障害を負わせてしまう可能性がある選択

どの問題が禁忌肢かは公開されていませんが、禁忌肢は毎年全400問中10問ほど存在しているとされています。
また、以上の禁忌肢のような解答であったとしても、禁忌肢に選ばれていない場合もあるようです。

 

年度によって禁忌肢の難易度は高低しますが、「ありえない選択肢」なので、4つ選んでしまって不合格になってしまうことはほぼありません。
必要以上に恐れずに、しっかり勉強しておくことが大切です。

 

合格基準は毎年変動する

医師国家試験の合格率は90%程度だと冒頭にお伝えしました。
この合格基準は、実は毎年若干変動しています。

 

国試に合格するには、以下すべての基準にクリアしなくてはいけません。

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・『医学各論』『医学総論』の合計:70%程度正解(相対基準)
・『必修問題』:80%正解(絶対基準)
・禁忌肢:3問以下

このうち、必須問題と禁忌肢についての基準は絶対基準であり変動することはありませんが、一般問題と臨床実地問題の合計正答率で要求されるボーダーは毎年上下します。

 

その理由は、医師の需要と供給数を一致させるためや、合格率を毎年同程度にキープするためであると考えられています。

 

海外の医学部を卒業しても受験できる?

海外の医学部を卒業しても日本医師国家試験を受験することができる『場合もあります』。

 

基本的に国試の受験資格を持っているのは、以下の人になります。

・日本国内の医学部医学科を卒業、あるいは卒業見込み
・防衛医科大学校卒業

そのため、海外の医大を卒業した、あるいは卒業して海外で医師免許を取った場合は個別に厚生労働大臣に認定を受ける必要があります。

 

大まかな目安としては、以下の通りになります。

・高校卒業後、6年以上の一貫した専門教育(4500時間以上)を受けている
(5年であっても、5500時間以上の一貫した専門教育を受けていれば可)
・海外の医師免許を取得している
・大学附属病院やその教員数等が日本の大学と等しいかそれ以上である
⇒国試の受験資格あり

・高校卒業後、5年以上の一貫した専門教育(3500時間以上)を受けている
・大学附属病院や教員数が日本の大学より劣っていない
・医師免許を取得していない
⇒医師国家試験予備試験合格後、1年以上の実地修練を積めば国試受験可

(参照:医師国家試験受験資格認定について|厚生労働省

 

個別の審査になりますので、今の所「海外にあるこの大学を卒業すれば、絶対に日本の国試が受けられる!」ということはありません。
また、常に最新の認定基準が適用されるため、これから先認定基準が変更されると海外の大学を卒業しての国試受験が難しくなる可能性もあります。

 

海外の大学に入学して日本に戻ってくることを考えている人は、常に最新の動向に注意しておく必要があるでしょう。

 

医師国家試験の合格率が高いのはなぜ?

医師国家試験の合格率は90%と高率ですが、その難易度は数ある国家試験の中でも指折りです。

 

難しい試験であるにも関わらず合格率が高いのには、2つの理由があります。

・受験者層の学力が高い
・国試に受かるレベルでないと大学を卒業できない

そもそも、大学の医学部医学科に入るためには偏差値70程度が必要になってきます。
勉強が得意な人たちが、更に6年間みっちり勉強してきた結果の国試受験なので、合格率が高くなるのも当然です。

 

また、そもそも国試を受ける前には大学の卒業試験を受けなければなりません。
大学側としては、国試合格率は受験者獲得のためのアピールポイントとなりますし、「医師養成機関」としての役割を果たすためにも国試合格率は高く維持したいもの。

 

そのため、大学の進学条件や卒業試験を厳しくして、『これに合格できたら国試にも合格できる』レベルの難易度にしています。
国試に受かる見込みのない人は、それ以前の段階で留年してしまうのでそもそも国試受験に進めない仕組みになっているのです。

 

大学別の合格状況一覧

ここで気になってくるのが、大学別の合格状況ですよね。
以下、大学別の国試合格状況一覧を引用しておきます。(クリックで拡大します)(引用元:第 115 回医師国家試験の学校別合格者状況

 

 

自治医大などは毎年ほぼ100%の合格率をキープしており、大学に入ってからの勉強の厳しさが伺えます。

しかし、大学入学時の難易度が高いからと言って国試合格率も高い……とは限りません。
受験校を考えるときは、国試合格率も参考にして考えてみるといいかもしれませんね。

 

国試は6年間の勉強の集大成!

医師になるためには、医学部に入学するだけでなく、その後6年生の2月に行われる医師国家試験を受けて合格しなくてはなりません。

合格率は毎年90%前後と高率ですが、決して簡単な試験ではありません。
「他の人と同じようにたくさんの勉強をこなしてきた人」だけが合格できる試験と言えるでしょう。

医学部を卒業して国試に受かることで、やっと「医師」のスタートラインに立てます。
医学部を志望する人は、長い勉強の道のりを覚悟して挑みましょう!

 

面接対策をしたい人は、以下の記事も読んでみてくださいね!

 

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二木原 恭子

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九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。 勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。 受験時は特に世界史に苦労...

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