ママ薬剤師にインタビュー!③
仕事と家庭の両立について

女性が職業を決める上で重要なポイントとなってくるのが「将来的に家庭と両立できるか」。
もし自分のなりたい職業につけたとしても、結婚して子供が生まれると仕事と家庭が両立できず、退職せざるを得なくなってしまうこともまだあります。
今回は、仕事と家庭の両立について、ママ薬剤師であるNさんにお伺いしました。
どのような1日を過ごして家事育児をこなしているのでしょうか。
今回インタビューした先輩はこちらの方!
【お話を聞いた方】
Nさん
【学校】
日本大学薬学部卒業
薬剤師として、東大病院で約10年勤務し、現在は育児をしつつ調剤薬局で勤務。
前回の記事はこちら

調剤薬局の薬剤師さん、仕事と家庭はどう両立している?
– Nさんはまだ小さいお子さんがいらっしゃるのですよね。
毎日どのように過ごしているのか、1日の流れを教えていただけますか?
Nさん:はい。
6:30 | 起床・準備 |
7:30 | 朝食 |
8:00 | 保育園へ子供を連れて行く。そのまま出勤 |
17:00 | 仕事終了。その後お迎え |
18:30 | 夕飯 |
19:00 | お風呂・子供と遊ぶ(パズルや絵本など) |
20:00 〜20:30 |
子供の寝かしつけ |
毎日はこんな流れです。
家事などはその後に行っています。
友人には、9−18時で勤務して、その後残業してからお迎えの人もいます。
時短になると任せられない仕事が出てきますし、キャリアが途絶えてしまうこともあるので。
ただ結局、自分の気持ちの面で仕事を他人に任せられるかどうかが重要かと思います。
ワンオペ育児は疲れますし……
病院も、昔は「結婚したら辞める」という雰囲気がありましたが、今は育休を取って復帰する人も増えてきています。
薬剤師は、全体的に時短が長く取れる職種だと思いますよ。
小学校に上がるまでは時短を取れることがほとんどです。
だから4〜5歳目ぐらいで2人目を産み、上の子が小学校に上がるタイミングで2回目の時短を取る人もいます。
育児も仕事も真剣だから、両立させるためにそういう選択をするんですよね。
医療系は、もし一旦辞めても子育てが終わってから再開できるので、女性にとっては強いと思いますよ。
– 休みなどはどのようになっていますか?
Nさん:薬剤師は、シフトで働いている所が多いと思います。
2連休が欲しい場合はメーカー勤務になるかな。
大学病院で働いていた時は、日曜日とどこかが休みの場合が多かったですね。
当時は当直中の人から相談の電話が来ることもあったので、旦那の仕事への理解がないと辛いかもしれません。
これから薬学部・薬剤師を志す人に向けて
– これから薬学部を目指す人に向けてのメッセージをお願いします。
Nさん:私が受験した当時は薬学部激戦時代でした。
なので、今思うと「もっと広い視野で受験に臨めばよかったな」と思います。
そうすればもっとワクワクできたんじゃないかな。
だから、皆さんも先の仕事や中の人のことを知って受験して欲しいと思います。
大学に入るのはゴールじゃないので。
あと、薬剤師は相手ありきの仕事なので、コミュニケーション能力が大事になってきます。
患者さんのことを忘れないようにしてください。
仕事と家庭を両立させやすい薬剤師
女性が多いため、薬剤師は家庭の事情に合わせて時短勤務も取りやすく、育休からの復職も比較的しやすいようです。
「仕事と家庭を両立させたい女性」にも嬉しい職種といえるかもしれません。
しかし、タイムスケジュールを見てみると「朝食を食べてから家を出るまで30分」「仕事が終わってから子供を寝かしつけるまで3時間」とかなりタイトなスケジュールなのも事実。
「時短勤務しやすいから〜」となんとなくで選ぶのではなく、本当に好きで、続けたいと思える仕事なのかを考えることが重要ですね。
次回のインタビュー記事はこちら!

九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。