医大生インタビュー(33)
医学部志望のきっかけは?(慶応Tさん)

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どんな医者になりたいかとも密接に関係する志望理由。
普段は漠然と医者になりたいと思っているとしても、いざ志望理由書などを書こうとすると「どう書いたらいいんだろう」「こんな理由で本当にいいのだろうか」と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、慶応大学医学部5年生の先輩に「なぜ医学部を志望したのか」と「成績アップした理由」を教えてもらいました!
先輩はどんなことをきっかけに医者に憧れを持つようになったのでしょうか?

今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!

【お話を聞いた方】
Tさん
【学校・学年】
慶應義塾大学医学部 5年生
【現役・既卒】
2浪

前回の記事はこちら

 

医学部に進学したきっかけは本!


「医者になりたい」「医学部に行きたい」と思う理由は色々。
身近な人の病気や怪我、親が医療職だったなどの具体的な理由がないと「こんなことで医者になっていいのかな」と思いがちです。
しかし、そういった経験がないと志望理由として弱いとか、良い医者になれないといったわけではありません。

今回は、本をきっかけとして医者を志した先輩にお話を伺いました!

 

医学部志望の理由は本

– まずは、「なぜ医者を志したのか」をお伺いしてもよろしいでしょうか?
Tさん:はい。
といっても、自分の場合具体的になにか医療に関わる出来事があったわけではなく、高3の秋に、「医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命(ちくま新書/葛西 龍樹 著)」という本を読んだのが分岐点でした。

医療大転換:日本のプライマリ・ケア革命(ちくま新書/葛西 龍樹 著)
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この本に出会って、単に患者の現在の症状だけでなく、「患者の家族の背景や既往症などにも注目して治す」という点に感銘を受けたんです。
家庭医の、ただ治療するだけで終わらず、家族全体に深く関わるという点が魅力的で。

もともと人の話を聞き、「その人がどんな人かな?」というのを観察するのが好きだったのもあり、「自分もこうなりたい!」と思ったんです。

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浪人時代に得たもの

– 2浪して合格されたとお伺いしましたが、塾などには通われましたか?
Tさん:1浪と2浪めに、それぞれ違う予備校に通いました。
1校目の予備校は休憩時間が短く、先生との距離感もあったために質問がしづらい雰囲気でしたが、2校目は休憩時間が長めで、先生に質問がしやすい環境だったことが幸いだったと思います。

 

– 「質問」が重要だったのですか?
Tさん:そうですね。
自分はわからないところをどんどん聞いていきたいタイプだったので。

おかげで、「質問できるか」で人や環境を見て、自分に合ったところかどうかを判断できるようになりました。
これは自分にとっては大きな収穫でしたね。

 

– なるほど。質問できるようになって成績が向上したのでしょうか?
Tさん:一番成績アップに関係が大きかったのは「メンタル面」ですね。
自分は国語がどうにも苦手だったんですけれども、1校目の予備校では国語の記述対策なども受講しなくてはいけなかったんですよ。

ですが2校目の塾ではそういう縛りはなくて。
だから国語は諦めたんです。
国語の記述を勉強しなくていいんだ、と思うと気が楽になりましたし、その分の時間も他の科目に使えるので、英語や数学の勉強がはかどりました。

結果として、両方とも模試で全国上位に入れたんですよ。

 

次回の医大生インタビューは「面接での対応」!

成績を伸ばしたいのであれば実際にどれくらいの勉強をするかよりも、しっかりと腰を落ち着けて勉強に集中することのほうが大切。
そのためには、自分に合った環境や予備校選びも重要なようですね。

次回のインタビューでは「面接での質問対応」をお伺いします!
実際の慶応医学部の面接で、先輩はどのような受け答えをして合格したのでしょうか?

 

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二木原 恭子

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九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。 勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。 受験時は特に世界史に苦労...

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