医大生インタビュー(31)
大学生活で感じたこと(杏林Sさん)

どんな仕事にしても、外からイメージしている仕事と実際に仕事をしたときにはギャップがあるもの。
医学生になる前となった後でも、医者や医療に対する感覚のギャップがあるはずです。
今回は、そんな感覚の違いや実際の医学部生活の様子をお伺いしました。
先輩は、医者に対してどんなふうに目線が変わったのでしょうか?
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
【お話を聞いた方】
Sさん
【学校・学年】
杏林大学医学部 3年生
【現役・既卒】
1浪
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医者は神様じゃない!?大学に入ってから感じたこと
今回は大学に入ってからの心境や学校の様子をお伺いしました。
勉強やバイト、部活について教えていただきましたよ。
勉強も部活もエンジョイ!大学生活について
– 今は大学3年生なんですよね。印象に残った授業などありますか?
Sさん:やはり解剖ですね!
ご遺体を実際に見るのは興味深かったです。
臨床科目に入ってからの勉強は、量は膨大ですがとても面白いです。
– 医学部生になって、医師に対する見方が変わったりしましたか?
Sさん:自分が今まで医者にかかっていた時は、「自分の病気について全て理解してくれる」と思っていたのですが、本当は全然わからないんだな、ということを感じますね。
「医者は神様だ」と思っている節があったけれども、実際は全然そんなんじゃないんだな、と。
実際は短い診療時間の中で患者さんの症状を理解し、そこから病気を導き出して診断をつけないといけませんし、医学にできることっていうのも限られているんです。
「医者は神様じゃないよ!何でもできるわけでも、わかるわけでもないんだよ!」って親にも言ってます。
– バイトなどはしていますか?
Sさん:バイトはしていません。
親が「私は医療従事者じゃないから、少しでも横のつながりを作っておきなさい」と言ってくれたので、それに甘えて部活を楽しんでいます。
実際に部活で他大学の人と接する機会もあるので、各病院の特色等の情報を得たり、これから役に立ちそうな人脈を作ったりしています。
親には申し訳ないけど、とてもありがたいです。
ただ、ほとんどの人はバイトしていますね。
あまり普通の大学生と変わらないと思います。
– 男女比はどれくらいですか?
Sさん:男女比的にはほぼ半々ですね。
若干男性が多いような気もしますが……
生物と物理の難易度で男女比を調整している、と言われています。
生物選択は女子のほうが多いので。
2年からはあまり関係ないですが、「これ受験でやったよね〜」とう話を聞くと、生物を選択しておけばよかったなと思いましたね。
次回のインタビューは「これから進む道について」!
確かに、病院にかかって診察を受けると「医師は病気のことは全部わかっているはず」と思いこんでしまいがち。
患者側としても、医師に頼りきりにならないよう気をつける必要があるかもしれませんね。
次回のインタビューでは「先輩がこれからどんな診療科目に進みたいか」と「受験生へのメッセージ」について話していただきました。
外科に進みたいというSさん、その理由は何でしょうか?

九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

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