医大生インタビュー(3)
医師を目指す女の子へ(杏林大学坂本さん)

これから医者になりたい!と思っている女性にとって、待遇面は不安要素の一つ。
「頑張って医師になっても、『女性だから』という理由で不利になったり、仕事を続けるのが難しくなったりしないだろうか」と不安になることもありますよね。
「マミートラック」や「小1の壁」などの問題もあり、一般企業ではまだまだ女性がフルタイムで男性と同じように働き、稼ぐのは難しいもの。
では、医者の場合は?
今回は、坂本先輩が今の医学部内の女性や女性医師の状況についてどう捉えているのかについて伺ってみました!
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
坂本 愛香(さかもと あいか)さん
杏林大学医学部 3年生
出身:東京(國學院大學久我山高等学校)
現役合格
前回の記事はこちら

女性医師と男性医師の扱いは異なるのか?
今回は、女性なら気になる「女性が差別されるような部分はないのか」という点について、坂本さんに伺っています。
最後に医師を目指す受験生へのメッセージも頂いていますので、受験生必見ですよ!
女性と男性の待遇は違う?
– 「女性だから」という理由で扱いが異なることはありますか?
坂本さん:大学の中で女性差別を感じたことはありません。
しかし、女性であるゆえにキャリアを考えなければならない悩みはあります。
そもそも医学部内の男女比率の時点で女子のほうが少ない割合です。
また、部活でも上の役職に就いているのは男性の方が多いと思います。
ですから、「女性医師だから」「医学部に通う女性だから」特有の悩みがあるわけではなく、普通の企業に務める女性と共通した悩みを持っているはずです。
以前に講義で、女性は結婚や子育てが理由で仕事に融通が効きにくいので、男性より活躍が厳しい面があると聞きました。
これも、女性医師だからではでなく、社会全体が今抱えている問題と同じです。
医師であれば退職という選択肢は難しくなりますので、いつ結婚するか、子供を持つかというタイミングには気を使うでしょう。
研修医のうちに結婚したら、忙しい上に経済的に苦しい状況なので大変ですが、中にはそれまでに結婚する人もいます。
どんな女性が医師に向いている?
– 医学部志望の女性に伝えたいことはありますか?
坂本さん:医師は安定職ですし、様々な科から自分の進路を選べます。
研究職もあって選択肢は広いため、キャリアを求めている人にはとても向いているでしょう。
しかしその一方、仕事と家庭を両立させるのが難しい面もあります。
ですから、いい頃合いで結婚したり家庭に入りたい、と考えると、キャリアを追うのは難しくなってしまうかもしれません。
次回の医大生インタビューは「どんなふうに受験をしたか」!
今回は女性医師のキャリアプランについてお伺いしました。
残念ながら、まだ女性だと結婚や家庭とバリバリ仕事を両立させる、というのは難しく見えてしまうようです。
どのようなキャリアを積みたいか、ライフプランをしっかりシュミレーションしておくといいかもしれませんね。
次回で坂本さんへのインタビューは最後になります。
最後のテーマは「医学部受験について」。
そもそもなぜ医者になろうと思ったか、併願校をどのように選定したかをお伺いします。
九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。