医大生インタビュー(28)
薬剤師と医師の違い(聖マリKさん)

高校生ぐらいだと、まだまだ将来と言われてもピンとこないもの。
「医療系に進んで、人を助ける仕事がしたいな」と漠然と考えてはいても、それぞれの仕事の細かい違いなどについてわからないことも多いですよね。
そこで今回は、薬剤師でもあるKさんに薬剤師と医師の違いについて教えて頂きました。
それぞれの専門の違いを知り、自分の将来の選択に活かしましょう!
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
【お話を聞いた方】
Kさん
【学校・学年】
聖マリアンナ医科大学医学部 5年生
【現役・既卒】
再受験(薬剤師から)
前回の記事はこちら

薬剤師から医学生になって思ったこと
薬剤師でもあり医学生でもあるKさん。
今回は2つの違いについて感じたことを話していただきました。
薬についての捉え方や勉強方法など、異なる部分はあるのでしょうか?
医者と薬剤師の違い
– 薬剤師としてみていた医師の姿と、医学生として当事者になったあとで、どのような違いを感じますか?
Kさん:薬に対して医学は浅くて広いな、と感じました。
薬学では例えば高コレステロールの治療薬について学ぶ時、「クレストール」「リバロ」「メバロン」など、それぞれの固有名詞が出てきます。
薬剤師は、具体的な薬剤名レベルで認識しているんです。
それに対し、医学では「肝臓でコレステロールの合成に関与する酵素の作用を阻害する薬」という種類レベルで勉強します。
もちろん、体のことについては医学のほうが深いです。
法医学についても、テレビドラマのような感じではなく、実際には座学が多い点が意外でした。
実際に遺体に触れるのではなく、写真で銃創や焦げ跡などを見て、そこから、どのような距離や角度で銃撃を受けたかといったことを考察しました。
– 現場実習で各科を回るのも医学部ならではですよね。
Kさん:そうですね。初期研修が終わったら入局して、各科のエキスパートを目指すことになります。
最初から進む科を決めている人は3割〜5割くらいですね。
家を継ぐためだったり、奨学金制度で科が指定されている場合もあります。
再受験生は小児科を志す人が多いですね。
次回の医大生インタビューは「聖マリアンナの特徴・受験生へのメッセージ」!
薬剤師は固有名詞レベルで、医師は種類レベルで薬剤を把握しているという違いはKさんならではの気づきですね。
薬のエキスパート、人体のエキスパート、どちらになりたいのかで将来を考えてもいいのかもしれません。
次回のインタビューでは、実際に大学入学した後についてお伺いします。
聖マリの特徴と、受験生へのメッセージを頂きました。

九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

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