医大生インタビュー(27)
薬剤師をやめたきっかけ(聖マリKさん)

一回社会人として働き始めてしまうと、なかなか「やっぱり別の仕事がしたい!」と思っても踏み出せないもの。
もう一度大学に行き直さなくてはならない医者となれば、なおさら迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、一度薬剤師として働き始めたものの、あることをきっかけに医学部再受験を決意された方にお話をお伺いします。
初回である今回は、医者を志したきっかけと、合格までの道のりをお伺いしました。
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
【お話を聞いた方】
Kさん
【学校・学年】
聖マリアンナ医科大学医学部 5年生
【現役・既卒】
再受験(薬剤師から)
前回の記事はこちら

薬剤師をやめて医学部に入り直したきっかけ
薬剤のエキスパートであり、憧れる人も多い薬剤師。
今回は、薬剤師をやめてなぜ医学部に入り直すに至ったのか、その心境と理由を教えて頂きました。
薬剤師をやめて医学部再受験をした理由
– 医学部受験以前の経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?
Kさん:はい。
日大薬学部の薬学研究科を1年次で中退した後、調剤薬局に勤務する薬剤師として働いていました。
北海道に1ヶ月、岩手に3年配属された後秋田に転勤、その後岩手県一関市に配属になりました。
計4年2ヶ月働いていたことになりますね。
– どのようなきっかけで、薬剤師から医師へと転向したのでしょうか。
Kさん:3・11で被災したことがきっかけでした。
ちょうどその日は違う店で働いていたのですが、自分の配属されていた店も流されてしまい、大きなショックを受けました。
その後災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)の医師により救助や支援を受け、薬剤師と医師ではできることとに差があることを認識し、医師の仕事をやりたいという思いが強くなりました。
限られた短い人生の中で、後悔なくやりたいことを追求したいという思いもあり、医者になることを決意しました。
– その後会社をやめ、医学部合格を目指して浪人生活を始められたのですね。
Kさん:はい。3年間浪人しました。
1年目・2年目は大手予備校に通い、国公立のみ受験しました。
3年目は宅浪し、センター試験と私大を受験しました。
東京医科大学・杏林大学・愛知医科大学・福岡大学・金沢医科大学・聖マリアンナ医科大学に出願しています。
そのうち金沢医科大学と福岡大学に1次合格し、聖マリアンナ医科大学に合格しました。
次回の医大生インタビューは「薬剤師と医師の違い」!
日本中に大きな衝撃をもたらした東日本大震災。
Kさんの人生にも大きな影響があったのですね。
次回は薬剤師でもあるKさんに、医学部に入って気づいた薬剤師と医師の違いについて教えて頂きました!
進路に迷う人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

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