医大生インタビュー(22)
医学部に合格するまで(杏林大Oさん)

医者になるためには医学部に入ることが必須ですが、どの大学も医学部は高偏差値、高倍率が当たり前。
勉強を頑張っていても、「なかなかそのラインに届かない」という人も多いですよね。
そこで、今回も多浪で医学部に合格された先輩に、成績が伸びたきっかけや浪人中の勉強スケジュールをお伺いしました。
浪人を乗り越えて医学部に合格できた理由は何なのでしょうか?
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
【お話を聞いた方】
Oさん
【学校・学年】
杏林大学医学部 2年生
【現役・既卒】
5浪合格
前回の記事はこちら

医学部に合格するまで
「合格するまで5年かかった」というOさん。
今回は、浪人時代のことを中心に話していただきました。
先輩はどのように勉強して、医学部に合格したのでしょうか?
医学部合格までの勉強
– 医学部を目指したきっかけを教えてください。
Oさん:元々は絵が好きで、漫画家になりたいと思っていましたが、友人と将来の仕事について調べていた時、医者もいいな、と思ったのがきっかけです。
その時兄が医学部を目指していたことも、影響があったと思います。
– 簡単に、合格までの道のりを教えていただけますか?
Oさん:はい。
一番の失敗は高校生の時にモチベーションが下がってしまったことだと思います。
そのままズルズル浪人してしまいました。
そして、実際に浪人すると焦りが勝ってしまい、3浪まではろくに理解しないまま問題集を進めることを繰り返していました。
ずっと予備校の寮にいたのですが、4浪目は宅浪に切り替えました。
ただ結局家では環境を整えるのが難しく、怠けてしまったように思います。
5浪めでまた別の予備校の寮に入り、厳しいスケジュールのもとで勉強しました。
– 合格された年度はどんなふうに勉強されましたか?
Oさん:厳しいことで有名な予備校に通い、起床時刻や登校時間、お風呂に入れる時間などすべてが決まっているなかで勉強しました。
もちろんスマホや漫画なども持ち込めません。
具体的には、朝7時に起床し、夕方6時までには帰寮、その後3時間半から4時間自習し、11時には就寝というスケジュールでしたね。
– 辛くはなかったのですか?
Oさん:はたから見るとびっくりするかもしれませんが、実際中にいたら慣れました。
ただ、辛くて泣いてしまう子も同じ寮にはいましたね。
それに、勉強以外の余裕がないので、人間関係でのトラブルがほとんどないという利点もありました。
– どのように成績を伸ばしましたか?
Oさん:成績を上げるうえで、一番苦労したのが数学です。
高校生の時にほとんど勉強していなかったので、伸びが遅かったのかなと思います。
基礎を固めることに集中し、3浪めでようやく引っかかり始めた感じです。
また、速く解く練習も足りなかったので、5浪めでは計算練習を毎日コンスタントにすることで苦手を克服していきました。
生物は、3浪めの時の予備校の授業が自分に合っており、記述が解けるようになって点数が上昇しましたね。
次回のインタビューは「合格時の面接」について!
「数学や生物は、基礎からしっかり勉強することで成績が伸びた」と話してくれたOさん。
医学部合格に近づくには、やはり基礎をかため、苦手教科をなくすのが大切なのですね。
次回は、O先輩が合格された時の面接についてお聞きします。
受験生がどうしても気になってしまう圧迫面接などはあったのでしょうか?
浪人を続けられた理由についても教えていただきましたよ。

九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。