医大生インタビュー(21)
面接と受験生へのメッセージ(杏林大Yさん)

医学部受験において、避けられないのが面接。
浪人だと、「2次面接で厳しいことを言われてしまうのではないか」と心配になってしまうこともありますよね。
今回のインタビューでは気になる「面接でどんなことを聞かれたか」をお伺いします。
これからの受験生の向けてのメッセージも頂きましたよ!
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
【お話を聞いた方】
Yさん
【学校・学年】
杏林大学医学部 5年生
【現役・既卒】
4浪合格
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各校の面接の違い
「関東地方や東北、金沢医科大学など多くの大学を受験した」と語るYさん。
最終的には杏林大学以外にも金沢医科・岩手医科・東海大にも合格しています。
今回は、そんなYさんに各校の面接の様子を教えていただきました。
受験生へのメッセージも頂いていますよ!
医学部の面接の様子は?
– 医学部合格時の面接の様子について教えていただけますか?
Yさん:はい。合格した杏林大学と金沢医科、日大と埼玉医科についてお話したいと思います。
どの大学でも
「医師を目指したきっかけ」
「なぜ当大学を受験したか」
「なぜ4浪したのか」
は共通して聞かれましたね。
杏林大学
杏林大学は2人の面接官がいて、1人が質問、1人がメモをするという形式でした。
圧迫面接ではなく、穏やかな雰囲気で「受験生の内面を聞きたい」という思いを感じました。
「英語が苦手で点数が上がりきらなかったが、読書をたくさんして自分で考える力を身につけた」と話しました。
杏林大学の校風…「真善美」についてどう思うか、やオープンキャンパスについても聞かれました。
岩手医科の面接もだいたい杏林と同じ感じでしたが、「岩手に残って医者になるか」を重要視している印象を受けました。
金沢医科大学
金沢医科では6人でのグループディスカッションが行われました。
200字程度の課題文を3〜5分くらいで読んで、それについてディスカッションする形式でした。
課題文の内容は確か、診療報酬について、「サッカー選手のように技術で年収や報酬が違わないのは不自然ではないか」といった内容だったと思います。
特に先生からの指示はなく、各自でリーダーなどを決めていくスタイルでした。
自分は「リーダーになろう」と決めていたので、最初に自分の意見を話し、後は基本的に聞き役に徹しました。
日大・埼玉医科大
浪人に対して厳し目と感じたのがこの2校です。
日大では3人の試験官がおり、アメ役とムチ役、メモ担当に分かれていました。
埼玉医科では多浪について、言葉を変えて何回も聞かれました。
「どうして多浪したのか」、「卒業したら30になるけれども、それでも医者になりたいか」などですね。
– 浪人について、入学してからの負い目はありませんか?
Yさん:今のところ全くありません。
自分は浪人の4年間をムダだと思ったことはありませんし、杏林はいろんな年齢がいるので、みんなあまり年齢にこだわっていません。
マッチング(医学部の就活のようなもの)のときには聞かれるかもしれませんが、少なくとも大学生活内で感じることはありませんね。
受験生へのメッセージ
– 受験生へのメッセージをお願いします。
とにかく自分を信じてください。
自分を信じられなくなったら、相手も信じられなくなってしまいます。
自分を信じることで相手も信じられますし、短い時間で勉強に向き合い、成績を伸ばすには環境などを信じることも大切です。
自分の努力を信じて勉強してください。
次回の医大生インタビューは「浪人時、予備校での勉強」
「1人で患者さんを最後まで見られるような仕組みの病院で働きたい」と語ったYさん。
患者としても、「とりあえず体の不調は全部この先生に相談してみよう」という信頼できる先生がいると安心できますよね。
次回の医大生インタビューでは同じく多浪で医学部に合格された他の先輩に、受験体験をお伺いしました。
英語以外についても、浪人時代の勉強方法について詳しくお伺いしていますよ。

九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

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