医大生インタビュー(2)
杏林大学医学部の実習(杏林大学坂本さん)

医大生として避けて通れないのが「臨床実習」。
「ポリクリ」「クリクラ」という言葉を聞いたことはあっても、どんなものかはまだよく知らない、という人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「臨床実習」についてインタビューしてみました。
合わせて、先輩がどんなふうに自分の進路を決めていこうと考えているのかも教えていただだいています。
医学部のカリキュラムについてより深く知って、入学後のイメージを膨らませましょう!
今回インタビューした医大生の先輩はこちらの方!
坂本 愛香(さかもと あいか)さん
杏林大学医学部 3年生
出身:東京(國學院大學久我山高等学校)
現役合格
前回の記事はこちら

杏林大学医学部の臨床実習について
今回は、坂本さんに医学部と他学部の一番の違いである「臨床実習」の仕組みについて説明していただきました。
杏林大学独自の「海外クリニカルクラークシップ」についても伺いましたよ!
臨床実習はどんな授業?
– 今後は臨床実習があるんですよね?
坂本さん:はい。5年生で前期研修(Bed Side Learning、通称ポリクリ)、6年生ではより実践的な後期実習(クリニカルクラークシップ。通称クリクラ)が行われます。
杏林大学医学部のカリキュラムでは、ポリクリではスーパーローテーションといい、1年かけて病院内の全部の科を回ります。
そして、その後6年次では、5年次に進むことを決めた課のみで1年間、医療チームの一員として実際の診療に参加します。
海外でも実習を受けられる?
– 海外で実習を受けることもできるんですよね?
坂本さん:杏林大学医学部では、6年のクリニカルクラークシップ時に海外で実習を行うという選択もできます。
イギリスやアメリカなどの病院が提携しているんですよ。
私も元々海外の大学に行きたかったこともあり、視野に入れています。
海外で実習するための勉強法は?
– 海外クリニカルクラークシップに向け特別な英語の勉強などしていますか?
坂本さん:私は、勉強感が強いやり方が苦手なため、特にTOEIC・TOEFL対策の問題集などはしていません。
しかし、医学英語は日常会話に出てこないため、どうしても覚えなくてはなりません。
病気の略称などは英語の頭文字を取ってローマ字3文字にすることが多いため、日本でも使われる場面が多いですね。
これからの進路は?
– 今後、何科の医師になりたいなどの希望はありますか?
坂本さん:このまま、ストレートに大学を卒業するとしたら、前期研修時に全部の科を回ることになります。
私は、最終的にどのような方向に進むかを、その時に決めようかと思っています。
というのも、自分にとって身近でない病気はまだ馴染みがないからです。
私は大きな病気をしたことがないので、腎臓や心臓の病気はピンとこないところがあります。
逆に、自分がかかった疾患、例えば皮膚科や小児科、インフルエンザなどの感染症についてはイメージが湧きやすいですね。
次回の医大生インタビューは「女性医師の待遇について」!
今回は特に杏林大学医学部の実習制度についてお伺いしました。
海外で実習をすることで、外国で活躍したり、日本語を母語としない人とも円滑なコミュニケーションを取れたりする医師を目指せますね!
次回も引き続き坂本さんにお話をお伺いしています。
医学部志望の女性としては気になる「女性と男性で扱いは異なったりしないのか」という点についてズバリ尋ねました!
医師は男性社会のように見えてしまいますが、本当のところはどうなのでしょうか?
九州大学大学院修士課程修了(哲学専攻)、千葉県出身。大学は上智大学文学部哲学科。
勉強する時はリプトンの紅茶を常にお供にしていた。
受験時は特に世界史に苦労し、先生には「数学受験だと思ってた!」と驚かれるほどの状況だったがなんとか現役合格。 大学・大学院在学時は塾講師/家庭教師として文系科目を教えました。

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