現役医学生が後輩に伝えたい試験の心得12
~面接で使える答え方・その6~

みなさん、こんにちは。もう一次試験は全て終わってあとは面接試験が残りわずかとなっている方も多いでしょうか?
前回は医学部入試において地雷となりやすい面接の質問内容をご紹介しました。

今回は答えのない、倫理観などを問うような質問についてお話します。
医学部一次試験に向かう途中で目の前で人が倒れたらどうしますか?
この質問が来て「何もせずに一次試験に向かう」という人はさすがに医学部を受験していないと思います(笑)
ここでどう答えるのがベターなのでしょうか?みなさんはどう答えますか?
多分多くの人が「声をかけて救急車を呼んだりAEDを持ってきたりして対処した後に入試に向かう」などと答えるかとと思います。
そうですよね、自分にできる最善の選択を考えた結果、そういった答えに至りますよね。
しかし、ここで揺さぶりをかけてくる面接官もいます。
「一次試験、どこも合格してなくてここが最後の試験だったらどうする?」
とか。意地悪ですよね〜(笑)
これって、本当に答えがないので自分の性格も出ますし色んな対策があると思います。
・とにかくひと段落つくまでは離れない。
・周りの人にバトンタッチする
・救急車が来るまでその場にとどまる
などなど。あげ出したらキリがありません。
こういった揺さぶりが来たときに大切なことは
頭の中で思いつくだけ対策をあげまくる、ということです。
そして、こういった思考力や判断力を問うような質問に対する事前のイメトレをしまくる、ことです。
受験生は医学的知識がないですし、高度な答えは求められていません。
そこで、誠意を尽くして目の前の困っている人に対応できるような答えが出せるか、というところが重要です。
色んな大学で倫理観を問うような質問がされています。自分ならどう考えるのか、それを深く考え自分なりの答えをいくつか持っていることが自分の考えの柱にもなってきます。
ぜひ、事前に面接の過去問をいくつか解いて自分らしい答えを導き出しましょう。
あなたが医師なら、認知症のがん患者への告知をしますか?
こちらも実際に医学部で面接時に質問されている内容です。
あなたが医師ならどうしますか?本当に難しい内容ですよね。
専門知識もない自分がどうやって答えを導けばいいのか…と頭を抱える人もいると思います。
ですがここで肝心なのは誰のための医療なのか?ということです。
もちろん医療は患者さんのためにあります。でも、いつも患者さんのそばにいる家族のためにも医療というのは存在します。患者にも家族にも誠実に対応することが医師への信頼につながり、医療の可能性を広げてくれます。
告知するにしても、しないにしても、「なぜそう考えたのか?」といったところを深く突き詰めて答えましょう。
誰にも常に誠実に対応すること
面接官に対して誠意を持って答えるのは当然のことです。ですが、将来関わるであろう患者・その家族に対しても誠実に対応したいですよね。
だからこそ、今こうやって面接で問われるような質問に真正面から答えることが、医師になった時に正しく行動するためのトレーニングだと思って欲しいです。
どんな対応が自分の考えるベストなのか、思いを巡らせてみましょう!
東京生まれ・東京育ちの医学生(杏林大学在学中)。
基本ふざけていますが(写真参照)、医学に関しては真面目です。
入試では一次試験全て合格・二次もほぼ合格
医学部を目指す人が合格できるよう、自分の体験談を踏まえて有益な情報を流せるようがんばります。

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