【ぴったりがみつかる】医学部卒業後の進路は?

医者のキャリア

みなさんこんにちは。もうすっかり秋ですね。勉強の休憩時間に、青空を見てリラックスしてくださいね。

今日は医学部進学後の進路についてお話ししたいと思います。

「え?患者さんを診るのが医師の仕事なんじゃないの?」と思ったそこのあなた、いろんなキャリアがありますよ〜!

研修医

これは医学部卒業後のスタンダードな進路です。医学部を卒業した後は、患者さんを診て診断、治療するための臨床能力を身につけるために、「初期研修医」として勤務するのが一般的です。

これは2年間あり、修了すると「〇〇内科・〇〇外科」などの専門性を身につけるために後期研修医に進んだり、大学院に進む人もいます。

研修医について詳しく書いた記事がありますので、こちらを参照してみてください。↓

 

研究者

これも、みなさんには想像がつきやすいのではないでしょうか?

研究の種類には大きく分けて基礎研究と臨床研究の2種類があります。

基礎研究は医師免許がなくてもできるため、医学部卒業後すぐに研究者の道に進む人もいるかもしれません。

臨床研究に関しては、医師としての臨床現場での勤務と並行して行なう人も多くいます。しかしガッツリ臨床研究に時間を使うとなると、外来で数日働くのみ、といった働き方をする人もいますし、研究のみという人もいます。

研究医についての詳細が書かれた記事がありますので、こちらを読んでみてください↓

 

開業医

いわゆる町のお医者さんですね。みなさんのご家族にもいらっしゃるかもしれません。

開業するためには、様々な段階を経る人も少なくありません。まずは初期研修、後期研修を修了した後に、専門医として数年から数十年勤務、その間に大学院まで進学する人もいます。

大学院に進学して修了することができれば、医学博士の肩書きを持つことができます。

開業するには医学部卒業後、短くても10年以上の臨床経験を積んでからという方がほとんどです。すでに教授として勤務していた人がその後に開業する、というケースもあります。

なぜそこまで臨床経験を積んでから開業する人が多いのでしょうか?

これは開業すると全て自分で責任を負わなくてはいけなくなるからです。

総合病院に勤めていれば、周りに相談できる仲間が沢山います。自分の手に負えない症例が来た場合は、上司に診療をお願いすることもできますし、治療方針を一緒に考えることもできます。

しかし開業するとそうはいきません。どんな疾患を持った患者さんが来るのか、当日になって診察室に来てもらわなければわかりません。だからこそ、開業するためには臨床能力に磨きをかけておく必要があるんですよね。

留学

みなさん、ネットに載っている医師の経歴を見たことがありますか?

アメリカやイギリス、ヨーロッパなどに留学経験を持つ医師がとても多いことに気づくはずです。

留学には2パターンあります。研究留学と臨床留学です。

研究留学の場合は、大学病院からの派遣ということがあります。自分が所属する医局のコネクションがある海外の大学や病院にて研究をさせてもらえます。期限は様々で、ある程度の研究成果が出るまでというところもあれば、数年単位で決まっている場合もあります。

臨床留学の場合は、外国の医師免許が必要となってくるケースがほとんどです。有名なのがアメリカのUSMLE。これは3段階に分かれており、全てのステップを合格していると、アメリカにて医師として働くことが可能です。資格を取得したのちはいろんな病院に履歴書を提出、面接に至って合格すれば、晴れてその病院の医師として働くことができます。

留学に関しては、研究留学の方がそこに至るまでの道のりが容易です。臨床留学となると資格を取得するまでに相当な努力が必要となってきます。

どちらも、留学を数年で終わらせて帰ってくる人もいれば、長年現地で働く方もいます。これは自分の言語能力とコミュニケーションスキル、キャリアパスによっても変わってきますね。

 

起業する人も

医学部を卒業した後に起業する、という人もいます。実は医師免許を持っているベンチャー企業の社長が結構多かったりします。

たとえば「メドピア

医師向けのコミュニティサイトで、手術動画や薬剤情報などが載っています。また、他の医師に診療に関する相談もプライベートの相談もできる場となっており、上場企業の仲間入りを果たす会社です。これを創業したのは循環器内科の医師です。

このほかにも「メドレー」は医師の世界ではとても有名です。

社会課題を解決することを目標にしています。たとえば医療者が不足している地方での求人を支援する事業や、被災地におけるオンライン診療などを行なっています。

このように、医師が起業した会社は日本に数多くあります。これは、臨床経験で生じた疑問を解決するために起業している人が多いからだと言えます。

臨床医として働けば働くほど、悩みや疑問が浮かんできます。そして、「どうやったら良い医療を届けられるのか」ということを考えるうちに「解決するためには自分で起業した方が早い」という結論に至るようになります。

起業なんてすごい!一部の天才しかできない!!と思いがちですが、そんなことはありません。事実、私の周りにも起業している人がちらほら…

ぜひ、失敗を恐れずに将来のキャリアの一つとして考えてみてください!

進路は十人十色

いかがでしたか?

外科医になりたい!留学してみたい!など、みなさんの進みたい道はすでに決まっているかもしれません。

しかし、医学部での6年間や医師としての臨床経験はとても楽しく全てが勉強の日々です。この経験を通して、自分の将来の夢が大きく変わるかもしれません。

どんな道があるのか、知っているに越したことはありません。みなさんも視野を広く持って、どんなキャリアを築こうかな?と日々考えてほしいと思います。

そして、考えることがみなさんの受験勉強のモチベーションアップに繋がったらとても嬉しいです♪

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