独学でも怖くない!これだけやれば合格できる参考書10選

まわりが塾に行っているなか、自分だけが塾に行っていないと焦りますよね。
部活道との兼ね合い、住んでいる地域、家庭の事情などで塾に通えない受験生もたくさんいるでしょう。
私は高校3年生のときに近所の自習室に通いましたが、それ以外は塾に通わず、現役で医学部に合格しました。さまざまな参考書を試したなかから、厳選した10冊をお伝えします!
Contents
信頼できる参考書を1科目あたり1~2冊用意する
参考書は1科目当たり1~2冊が目安
それぞれの教科でバイブルとなるような、信頼できる参考書を1冊用意しておきましょう。そしてその1冊を繰り返し解き、完璧にしてください。
いろんな参考書を少しずつ読んでも、深い理解は得られません。何度も繰り返すことで理解は深まります。何度も繰り返して深い理解が得られたと感じたら、ようやくより難しい1冊に挑戦できるのです。
たとえば国語なら現代文、古文、漢文それぞれで1冊ずつ、数学なら数IAで1冊のように購入しましょう。
買い過ぎはNG
「その参考書は本当に購入する必要がありますか?今持っている本や学校の教科書では学べない内容ですか?」
購入する前にもう一度考えてみてください。
焦りと不安がつのり、参考書を購入することで安心しようとしている可能性があります。
参考書の買い過ぎは、お金を浪費するだけでなく、中途半端な学びになってしまいます。以前、こちらで参考書の買い過ぎによるデメリットとその対策について紹介しました。
自分のレベルに合ったものを選ぶ
人気本が自分に合うとは限りません。
難関大学を目指している場合でも、苦手科目は基礎から詳しく解説されているものを選びましょう。目指す大学よりも、自分の得意不得意に合わせて参考書を選んでください。
苦手科目は超基礎レベル、もしくは中学レベルから始め、理解ができたら徐々にレベルを上げていきます。基礎の理解をおろそかにしてはいけません。
どの参考書を購入すべきか悩んだら
武田塾のウェブサイトでは、各科目数十冊の情報が掲載されています。それぞれのスペック、特徴、使い方、他の参考書との違いをまとめ、動画付きで解説しています。参考書選びで悩んだら、まずはこのウェブサイトを参考にしてください。
私が受験生の頃にこのサイトがあれば、参考書選びに苦労しなかったはずです。
科目別オススメの参考書10選
今回は私が受験期使ったものを中心に紹介します。高額な受講料を払わなくても、有名塾講師たちの執筆する参考書を読むことができます。
現代文:出口汪 現代文講義の実況中継シリーズ
高校生の頃、現代文を勘で解いていたため、得点が安定しませんでした。この本では、現代文を論理的に解く方法を教えてくれています。この本に出会ってから国語の点数が安定し、「ひどい」点数を取ることがなくなりました。センター試験はあまりうまく行きませんでしたが、それでも国語160点台確保できました。シリーズ本ですが、1巻を読むだけでも共通テストに十分対応できます。
古文:富井の古典文法をはじめからていねいに
助動詞を制する者は古文を制します。古文単語と文法のどれかが欠けても読解はできません。苦手な人は特に文法の理解から勉強しましょう。
また、学校で購入する古文単語帳をしっかり暗記してください。『マドンナ古文単語230』も有名ですが、新たに購入しなおす必要はありません。
以前、理系の国語勉強法について紹介しました。理系でも、最低限①古文単語の暗記、②古文助動詞の接続と意味を暗記、③漢文重要句法の暗記、④評論文の読み方の練習までは対策しましょう。
数学:チャート式
数学の基礎固めならこの1冊です。国立大学を目指している人は、高3の夏までに青チャートのコンパス3つ分までの問題をしっかり解けるようにしましょう。
青チャートをある程度解き終えた人は、『理系数学良問のプラチカ』もおすすめです。
一方、特定の単元が苦手な人は、その単元だけの超わかりやすい解説本を購入しましょう。たとえば、私は数IIIがどうしようもなく苦手だったので、イラスト付きで解説してくれる『志田晶の数IIIの点数が面白いほどとれる本』で勉強していました。
英単語:単語数4000~5000レベルであれば何でもいい
単語帳は学校で配布されているものでも、デザインが好みのものでも構いません。個人的には、文章も載っているZ会の『速読英単語』が好きでした。
英単語はどの単語帳を選ぶかより、どうやって暗記していくかが重要です。こちらで効率的に暗記する「1秒暗記法」について紹介しています。
英文法:肘井学の読解のための英文法がおもしろいほどわかる本
英文法が苦手な人向けに、「間接目的語」「同格節」といった難しい文法用語を使わずに、平易な言葉で重要構文を説明しています。
英語長文:英語長文レベル別問題集
構文の解説に力を入れており、すべての文に構文の説明が付いています。東進のレベル別シリーズは、細かくレベル分けされており自分に合ったレベルを見つけられること、有名塾講師の解説がわかりやすいこと、そして1冊に長文が12問しかないことが特徴です。設問が少ないので、短期集中で1冊を仕上げることができます。
得意な人はぜひ、『基礎英語長文問題精講』にチャレンジしてみてください。基礎とは名ばかりで、かなり解きごたえのある問題ばかりです。
物理①:物理レベル別問題集
物理は最も基礎の理解が重要となる科目です。定義を理解していないと全く問題が解けません。苦手な人は、一番基礎の理解から始めてください。
物理②:良問の風 物理
基礎の理解ができたら、次は頻出問題を解きましょう。題名に「良問」とあるように、受験生が必ず解けなければいけない問題が収録されています。
化学:化学重要問題集
これ以外の問題集は覚えていないくらい、ひたすら解いていました。国立大学を目指すなら、重要問題集のレベルAの問題をすべて解けるようにしなければなりません。
歴史:自分で暗記カードを作る
世界史や日本史はとにかくスキマ時間を使って暗記しましょう。カードでもノートでもいいので、一問一答形式のものを作り、空いた時間に復習します。作るのが面倒であれば、『山川 世界史一問一答』を購入するのもおすすめです。
1冊を完璧にすることで合格は近づいてくる
有名塾講師の解説は分かりやすいものが多いです。自分に合った一冊を見つけ、その一冊を完璧にすれば、塾に行かなくても合格できます。
これからもMedichenでは、現役医学生の経験による勉強法をお伝えしていきます。
独学でもこわくありません。一緒に合格を勝ち取りましょう!
金沢大学医学部に在学中の医大生ライター。中国生まれ、石川育ち。
臨床の現場に漢方医学を広めるのが人生の目標である。
生粋の文系少女で、文理選択に悩みつつも高2の2月に医学部を目指すことを決めた。それから1年間、苦手な数学と物理を猛勉強した。苦手を克服した私が伝えたいのは、理系科目が苦手でも医学部を目指していいということ。そのための正しい努力の仕方を紹介していきたい。

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