内申点は合格にどう影響する?疑問を解決!

医学部入試情報

皆さんは、新しい環境での生活にそろそろ慣れてきて、本格的に受験勉強に切り替え出す時期を迎えているのではないでしょうか。
そういったタイミングにおいて焦る気持ちから、どうしても学校の授業や定期試験にかける労力と大学受験にかける労力の振り分けに悩んでしまいがちです。そこで今回は、学校での取り組みを評価する内申点と大学受験の関連性を紐解き、これからの時間をどう過ごせばよいか考えるきっかけになればと思います。

内申点とは?

そもそも「内申」とは、大学宛てに受験生の出身高校の校長から学校生活に関わる詳細を書き送ることを言います。そして「内申点」は、その学校生活の良し悪しを点数化したもので「評定」とも呼ばれます。大学宛てに送る内申書には、この内申点や出席日数・生徒の取り組んだ課外活動などが記載されています。
それでは、内申はどのように点数化されるのでしょうか?
内申点は、各授業科目において提出物や授業態度・定期テストの成績を評価対象として10段階で評価されます。その点数が1〜3学期・高校1年次〜3年次でまとめられ、平均することで「評定平均」として割り出されます。

内申点は大学受験にどのように影響する?

大学受験と一口に言っても受験形態は様々で、それぞれにおいて評価される内容が大きく異なってきます。以上のことから、受験形態ごとにどのような内容が評価対象となり、内申点がどのように影響するのか解説していこうと思います。

一般入試

ほぼ全ての大学で行われる一般入試ですが、こちらは共通テストの成績や各大学の入学試験の成績を重視される傾向にあります。また大学によっては、そこに面接点や小論文の点数、内申点が付属して影響してきます。例えば、私の通う金沢大学医学部は、共通テスト450点・個別学力試験900点・面接点150点で評価され、さらに募集要項には、ボーダーラインにいる受験生に対してのみ内申書をもとに点数調整を行うという内容が記載されています。上記のように、一般入試においては学力試験の成績に重きを置かれるため、内申点はあくまで参考としての扱いにとどめられることが多いと考えてよいでしょう。

公募推薦入試

公募推薦入試は、総合的な受験生の評価に重きを置くため、共通テストの点数や内申点・面接・グループディスカッションなど様々な評価対象が設けられています。大学によっては、受験条件として現役生に限定したり内申点に下限を設けていたりと、一般入試と比較すると内申点の影響は大きくなってきます。公募推薦入試の利点としては、受験資格を満たせば誰もが受験可能であり、もし仮に公募推薦入試で不合格となってしまった場合でも一般入試を受験することが可能です。

指定校推薦入試

指定校推薦入試は、大学側から各高校に対して募集をかけて、高校から選ばれた優秀な学生を対象に推薦入試を行うものです。各高校で推薦に出せる生徒人数が限られるため、志願者の中で選考する必要があり評価項目として内申点が重要視されてきます。そのため、指定校推薦入試を視野を入れる場合は特に、高校から選考してもらえるように内申点は常日頃から意識しておく必要があります。

以上、それぞれの入試形態と内申点との大まかな関連性を説明しましたが、より推薦入試のことについて知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

内申点を上げるためには?

前述したように自分の志願する受験形態によって何が重視されるのか、前もって把握しておくことはとても大切です。ここからは、内申でよい印象を与えることを視野に入れて受験に望む受験生に向けて、どのようにすれば内申点を上げることができるかをお伝えしていこうと思います。

学校の授業をしっかり受ける

最初の方で評定平均の算出の仕方を説明しましたが、定期テストでしっかり高得点を維持することはもちろんの事、提出物や授業態度・出席日数も評価対象となることがほとんどなので、それらをしっかりこなしておくことが大切になってきます。とはいえ、多くの受験生は、焦る気持ちから学校の授業をおざなりにしてしまう傾向にあります。このような場合においては、学校の授業も立派な受験勉強になっていることを理解して、一環して励むことができれば効率的に内申に結びつけることができるでしょう。

積極的に課外活動に取り組む

学校生活の評価内容として、授業の評定平均だけでなく、それ以外の活動性も重視される傾向に近年なりつつあります。その観点からも、部活動やボランティアをはじめ、役員活動や留学など、勉強のできに加えた大きなアピールポイントをもっておくことが大切です。これは書類選考に影響してくるだけでなく、面接の場においても面接監督に対して良い印象を強く残すことができ、とても効果的です。また、課外活動に取り組むことで自分の視野を広げるきっかけにもなり、人としての深みも圧倒的に増していきます。それらの観点からも、高校生活で勉強以外にも課外活動などにしっかり取り組んでおくことが大切になってきます。勉強の邪魔とは考えず、課外活動は必ず自分の成長に直結してきますので、楽しんで取り組みましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?
「内申」と一言で言っても様々な内容が関わってきます。大学受験を軸に考えるならば、自分が受ける予定の入試形態に沿って前もって計画的に高校生活を送っていくことが大切になります。内申が良ければ、出願の幅も広がるので受験がより有利になることは間違いありません。一方で受験勉強にかける労力を軸で考えると、課外活動や学校の授業にかける時間や労力は優先度の低いものになってしまいます。
以上のことから、今の自分にとって何が大切で何を優先すべきなのか一度分析してみて、ぜひ有意義に高校生活を送りましょう。

余談として、取り組む内容の多さに圧倒され時間が足らないという方向けに、効率的な勉強法をわかりやすく解説した記事がありますので、ぜひこちらも読んでみてください!

 

 

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