医学部の現役合格率は? 現役合格するために必要なこと

医学部の現役合格率は? 現役合格するために必要なこと
医学部というと、「浪人(多浪)して入る人が多い」というイメージが昔からありますが、果たして現役で合格する人はどれくらいいるのでしょうか。
また、国公立大学の医学部のほうが、私立大学医学部よりも難関であるため、浪人して入る人は多いと思っていませんか。
実はその逆で、合格者のうち現役生が占める割合は、国公立大学医学部のほうが多いんですよ。
Contents
1.医学部の現役合格率
2.現役合格のためにすべきこと
医学部の現役合格率
時事通信社の『2021年度用 全国医学部最新受験情報』には、2020年度の私立大医学部入試について、現役で受かった人と、浪人して受かった人の割合が載っています。
なので、「現役で受験した人のうち、どれだけの人が合格したか」ではなく、「合格した人のうち、現役の人は何%か」を表す数字となりますが、これも大いに参考になると思いますので、抜き書きしたいと思います。
岩手医科大学 25.0%
自治医科大学 39.0%
獨協医科大学 30.0%
埼玉医科大学 25.4%
国際医療福祉大学 29.2%
慶應義塾大学 63.9%
昭和大学 52.6%
東京医科大学 40.0%
東京慈恵会医科大学 50.9%
東京女子医科大学 37.8%
東邦大学 45.2%
日本大学 23.3%
日本医科大学 38.1%
北里大学 56.8%
聖マリアンナ医科大学 47.8%
東海大学 22.4%
金沢医科大学 17.8%
愛知医科大学 27.4%
藤田医科大学 23.3%
大阪医科大学 16.9%
関西医科大学 14.8%
近畿大学 22.6%
兵庫医科大学 31.9%
川崎医科大学 23.8%
久留米大学 8.3%
産業医科大学 20.0%
福岡大学 12.6%
なお、国公立大学の「現役生合格率」については、同書には掲載されていませんが、以下のサイトに掲載されています。
https://www.igakubujuken.jp/ranking/student
国公立大学のほうが、私立大学よりも現役生合格率は高い傾向にあります。
たとえば、私立大学医学部で現役生合格率が60%を超えているのは慶應義塾大学だけですが、国公立大学では、東京大学、佐賀大学、横浜市立大学、名古屋大学、京都大学、北海道大学、秋田大学、千葉大学、群馬大学の9つの大学で、合格者のうち現役生の占める割合が60%を超えています。
以上より、私立大学医学部は、現役や1浪の時は国公立大学を狙っていた浪人生・多浪生がたくさん受験している背景が見て取れます。
私立大学医学部は、浪人して入る人の割合が高いのが特徴です。
現役合格のためにすべきこと
まず、自分の学力を見極めて、国公立大学を狙うのか、私立専願に絞るのかを決めることが大事だと思います。
国公立大学医学部の場合、すべての科目の学力の高さが求められるうえ、国語や社会といった文系教科の学力も必要とされます。
それに対して、私立大学医学部の場合、国語や社会の力が求められることがないため、勉強する科目数を絞り込んで対策を打つことができます。また、大学ごとに入試問題の傾向がはっきりしているため、早めの対策を打つことで合格を得られます。
国公立大学医学部に自信がない場合、私立大学を中心に受験する戦略にして、早いうちから作戦を練って志望校対策をきちんと実践すれば、現役合格しやすいと言えるでしょう。
・出身校
東京大学大学院
・出身地
東京都世田谷区
・経歴
英会話スクールで講師とバックオフィスを担当。現在は医学部受験塾ASIRにて英語、地歴公民、国語を担当、Medichenの編集長を兼任。
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大のドイツ通で、クラシック音楽が趣味。大学院修了後、ドイツに留学。ドイツ語だけではなく英語、フランス語、ラテン語、古代ギリシャ語、韓国語、イタリア語、スペイン語など多言語と触れ合うことも趣味のひとつ。高校時代の親友数名が国立大医学部に進学しており医学部受験に対するアプローチにも精通。江戸文化の名残や、欧州の建物と自然が融合した雰囲気などを日々探している。

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